2019年11月8日金曜日
古座川の一枚岩 (2019.11. 8)
熊野三山の他に、熊野に来たかった理由として、巨岩奇岩が多いこと。紀伊半島には大昔巨大カルデラ噴火があって、その名残が随所に見られる。その中でも、最も見たいのは古座川の一枚岩と串本の橋杭岩。バスではとうてい回れないので、串本でレンタカーを予約しておいた。
早朝の特急くろしおで新宮から串本に向かう。
一昨日来た王子が浜の横を走る。
列車のスピードが遅くなったのは、朝焼けを見るための演出か?
JR串本駅に到着。カースレンタカー串本桟橋店まで歩く。
オプションの保険をつけても5000円弱の低価格のレンタカー。道の駅一枚岩に到着。
古座川の一枚岩。
「古座川弧状岩脈」の流紋岩質火砕岩で出来た巨大な岩壁です。約1500万年前~1400万年前、「熊野カルデラ」形成に伴い流紋岩質マグマが地表へ噴出する際の通路として、延長20km以上にわたる「古座川弧状岩脈」が形成されました。この岩壁には、一枚岩の守り犬の民話があり、毎年、4月と8月には巨大な守り犬の影が出現します。(南紀熊野時パークより)
その大きさは圧巻である。
川下に下り、川沿いに歩く。大きくて、広角レンズでないスマホのカメラには全体が収まらない。
下流に橋が見える。あそこからだと違った見え方をするだろうか。
なんとか4分の3くらいが収まった。
水はきれいだ。
一枚岩の中央あたりを見上げて撮影。
一枚岩に登ることも出来るようだが、危険な箇所もあり今日は断念。
変わりに、対岸の嶽ノ森山に登る。
道の駅の北にある別の駐車場に車を停める。
登山口に向かう。
トンネルの手前を右に入って、登山口に到着。
登山道を行く。
さすがに整備された道ではない。
下は崖の道もある。
深い谷底。
犬鳴谷と名がついていた。
嶽ノ森山の標高は376m。登山口からの標高差は300m以上はあるだろうから、ちょっとした登山である。
おまけに岩場も多い。
ナメトコ岩の入口に着く。
ここも一枚岩である。
岩に足場のくぼみが掘ってあるので、それに従い進む。
登ったところで、ナメトコ岩を振り返る。
大きな岩が道をふさいでいる。
ここで右に曲がる。
はっきりした道は無いが、足場の穴とロープを頼りに登る。
崖沿いの道。
岩場が終わり杉林に入る。
案内の矢印がなければ迷うだろう。
ようやく分岐点に到着。ここに登るまで何度も何度も休んだ。事前に登山コースは調べてきた。左に行く。
嶽ノ森山には標高376mの雄岳とやや低い雌岳がある。先に雄岳に登ることになる。
ロープ伝いに登る。
鎖の手すり。
嶽ノ森山雄岳に到着。
一枚岩が見えるかと期待してきたが、見えなかった。目の前には熊野の山々が広がる。
先客の御夫婦がいた。食事の準備をしている。
尻尾を振りながらワンちゃんが吠える。
一枚岩も見えないし、長居も気がひけるので、ワンちゃんに別れを告げ、雌岳に向かう。
雄岳からの下りは急降下。ロープを伝って下りる。
鞍部に下りる。ここから登り返す。
またロープ伝い。雄岳よりも急な感じ。
岩場を這うように登る。
雌岳の下に到着。
横から岩の上に登る。
嶽ノ森山雌岳、369m。雄岳より7m低い。
先ほど登った雄岳。
岩の下は崖。いつものスマホかざし撮影。
雌岳から熊野の山々。
もう一度雄岳を見て下山する。
ロープ伝いに下りる。
鞍部には分岐がある。一枚岩方面に下りる。
鞍部から降りたところ。
ここからは道ははっきりしている。
雌岳を下から。
杉林の中を下る。
小さな尾根に出た。
木の間に一枚岩が見える。結局、登山中に見えたのはここだけ。
坂を下りる。
なにやら奇妙な岩。
やはり名前が付いていた。豆腐岩。
あの四角いのが豆腐に見えるのだろう。どのようにして形成されたのだろうと不思議に思ったが、後から調べたら、これは柱状節理が横になった断面を見ている状態とのこと。
道路が見えたきた。
もう一つの登山口に出てきた。
ちょうど、あの橋のあたり。
橋のうえから一枚岩を見る。
もう少し離れて全体像を試みる。
一枚岩の右端の方。
もう一度眺めて、一枚岩を後にする。
次に、滝の拝に行く予定だったが、登山で予想以上に時間を費やした。今日のもう一つのメイン、橋杭岩の時間をゆっくりとりたいので、途中で引き返し、虫喰岩だけにする。
なんとも奇怪な岩である。小さな祠がある。
間近で見ると気持ち悪い。
虫喰岩を横から。
上のほうを見上げる。見ていて感動するものではないので、観客は少ない。自分以外に年配の御夫婦が来ただけ。前に道の駅はあるが、平日は閉店。長居はせず、橋杭岩に向かう。
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