2020年2月28日金曜日

大阪まち歩き (2020. 2.28)

大阪は、乗り継ぎ地点として新大阪や難波はよく通るが、大阪の街自体は、大阪城の他に歩いたことがないので、今日は定番の観光スポットを巡ることにした。移動は地下鉄。観光と同時に大阪の交通も親しんでおきたいと思った。巡る順路は、それぞれの開館時間を考えて、道頓堀→通天閣→海遊館→大阪くらしの今昔間→梅田スカイビル、の予定。

新幹線で新大阪まで。地下鉄御堂筋線に乗る前に、平日800円(土日祝は600円)の1日乗車券を買う。なんば駅で下車。

道頓堀にかかる戎橋。テレビの街角インタビューではいつも出てくるところ。
道頓堀:松竹座にカニ道楽、そしてグリコの看板などによって象徴される道頓堀は、大阪・ミナミの代表的な繁華街。道頓堀の名は、慶長17年(1612)に私財をなげうって川を開削した安井道頓(やすい・どうとん)の名前に由来。その後、幕府の都市計画によって道頓堀の南側に大坂中の芝居小屋が集められ、47軒の水茶屋が許可されて長らく日本の芝居の本場として栄えた。芝居に大勢の人が集まってくると、食べ物屋も自然に繁盛した。現在、芝居小屋は戎橋近くの松竹座だけが残っているが、飲食店は道頓堀通りの北側にさまざまなジャンルの店が軒を連ね、一年中賑わいを見せている。また近年では、川面の遊歩道・とんぼりリバーウオークも人気を集めている。(OSAKA-INFOより)

橋の上から、道頓堀南方向。

道頓堀北方向。

道頓堀の象徴でもあるグリコの看板。

下に降りて道頓堀川の畔から戎橋。

道頓堀川の畔を歩く。

水鳥が3羽、泳いで行く。

上に上がって、法善寺。正式には、浄土宗天龍山法善寺。
かつて京都宇治にあった浄土宗天龍山法善寺は、寛永14年(1637)、ときの住職である中誉専念法師が「金毘羅天王墾伝」の故事に基づき、現在の大阪難波の地に移転しました。
念仏聖の専念法師は、人々の供養のために千日間にもおよぶ念仏回向を勤めるなど、民衆に寄り添う日暮らしを送られました。大阪ミナミの法善寺一帯の地域が「千日前」と呼ばれるようになったのは、この専念法師が行った「千日念仏回向」に由来します。(法善寺公式WEBサイトより)

通称、水掛不動尊。

 水をかけて願掛けするので、仏さんは苔に覆われている。

次のスポット通天閣へ。御堂筋線動物園前で下車。

ガード下を新天地の通天閣に向かう。

いつものように新幹線の中でパンを食べてきたが、妙におなかが空いて、うどんを食べる。かけうどんは170円という超安値。

かきあげを乗せても250円。

通天閣に登る前に、ビリケン神社に寄る。
ビリケンさん:ビリケンさんは通天閣観光が所有する資料によると、誕生は1908(明治41)年。作者は米国の女性芸術家、フローレンス・プリッツ(E・I・ホースマン)、当時の大統領のウィリアム・ハワード・タフトのウィリアムの愛称「ビリー」に、小さいを表す接尾語「-ken」を加えたのが名前の由来とされる。しかし、異論も多数。当時の認識では、足を突き出す座り方はアフリカ人、顔立ちは東洋人がモデルで、足の裏をかいて笑えば願いがかなう福の神とされた。日本への輸入は明治42年から翌年にかけて。家内和合、商売繁盛の神として日本中の花街を中心に流行したという。(ビリケンさ公式サイトより)

大阪らしい派手な看板の中を通天閣に向かう。朝から多くの飲み屋が開いていて、呼び込みのおじさんが大声で叫んでいた。何を言っているのかは分からなかった。

通天閣を見上げる。
通天閣:明治45年(1912)、新世界のシンボルとして、凱旋門をモチーフとするビルディングの上にエッフェル塔風の鉄塔が建てられた。高さ64mという当時東洋一の高さを誇ったこの鉄塔は、「天に通じる高い建物」との意味で、明治初期の儒学者・藤沢南岳により「通天閣」と命名された。その後、火災に遭って解体されたが、昭和31年(1956)市民の要請を受けて再建され、現在に至る。2代目の通天閣は103m、初代より39m高い。5階には大阪を一望できる展望台や、足の裏をなでると幸運が訪れるという神・ビリケン像などがあり、年間100万人以上が訪れている。通天閣の頂上の丸いネオンは、色の組み合わせで明日の天気を知らせる「光」の天気予報装置でもある(白=晴れ、橙=曇り、青=雨)
 (OSAKA-INFOより)

通天閣入口。入場料は800円。

エレベーターと階段をつかって登る。5階の、黄金の展望台。

3代目ビリケンさん。

2年前に上ったあべのハルカス

高層ビルの間に大阪城が小さく見える。

奈良生駒方面。

500円の別料金を払うと屋上の特別展望台に上がれる。営業は10時から。現在9時半なので見送る。

4階、光の展望台。夜になると派手な照明とミラーボールで照らされる。

大阪港と淡路島方面。

エレベーターで3階に下りる。通天閣のある新世界の歴史について展示してある。

お土産コーナーやグリコの店の中が帰り道。さすが大阪、ぬかりない演出。

御堂筋線の本町で中央線に乗り換え、大阪港で下車。

今日のメインである海遊館に向かう。

一帯は、天保山ハーバービレッジという総合レジャー施設。

海遊館に到着。 海遊館の特徴は、世界の地域ごとに展示されていること、重層構造で、回廊式の順路を巡りながら、上からと横から多角的に観察できること。なかでも太平洋ゾーン、太深さ9mの巨大水槽で泳ぐジンベエザメは見ものである。

 海遊館に入る。シニア料金で2300が2000円。

ジンベエザメの彫像の前で写真を撮る外人さん。新型コロナウィルスの影響で、観光客は少ない気がする。

大阪港。

大阪湾クルーズ船のサンタマリア号。

魚が泳ぐトンネルのエントランスを通る。

長いエスカレータで一気に階上に上る。

最階上は日本の森。

コツメカワウソがいる。

台の上から降りようとしない。

階下に降りる。

上から見たコツメカワウソを横から見ることができる。

アリューシャン列島ゾーン。エトピリカという水鳥に子供が話しかけている。

鳥たちも人間に興味があるようで、カメラ目線。

モンタレー湾ゾーン。アシカが泳ぐ。

しばらく待ったが、いい写真が撮れなかった。

エクアドル熱帯雨林ゾーン。ピラルク。

シルバーアロワナ。

南極ゾーン。ペンギンたちの上に、人工雪が降っている。

タスマン海ゾーン。イルカが泳ぐ。

 グレートバリアリーフゾー熱帯魚が泳ぐ。

瀬戸内海ゾーン。なじみの魚が泳ぐ。

さて、太平洋ゾーン。

巨大な水槽の中を、 多くの種類の魚が泳ぐ。

ジンベエザメ。

エイ。

エイの群れを撮っていたらジンベエザメが来たので、対象を変更する。

魚群にスポットを当てて撮る。

 太平洋ゾーンの水槽の隣は、先ほど上から見たモンタレー湾の水槽。

 上からはうまく見えなかったアシカも横から見える。

 マンボウ。

太平洋ゾーンに戻る。潜水服の職員が水槽を掃除している。

ジンベエザメがやって来たので追う。

 環太平洋火山帯ゾーン。

カタクチイワシの群れ。

クック海峡ゾーン。

ウミガメ。

 左が太平洋ゾーン、右がモンタレー湾ゾーン。その間に順路がある。

巨大水槽の厚さは30cm。

巨大水槽の一番下で腰掛けて眺める。

水槽を眺めてしばらく過ごす。

 巨大水槽を後にする。

階下に降りる。

プラネタリウムを思わせる場所に出た。

クラゲのゾーンだった。

事前チェックしていなかったゾーンなのでサプライズ。

 奥には水クラゲの大きな水槽。

クラゲのゆったりした動きには癒される。

 大きな水槽と思っていたが、左右は鏡だった。

クラゲゾーンを出る。廊下に光の模様。こういう演出がおしゃれだ。

建物の構造を十分理解していないので、回廊を巡ってもとの場所に戻ることもしばしば。時に順路を探してうろうろする。北極圏ゾーンに出た。

北極圏ゾーンに入る通路も美しい。

ヒダベリイソギンチャク。

ハダカカメガイ。通称クリオネ。

 ゴマフアザラシ。

最後にふれあいゾーン。生き物に触ることができる。

海遊館を出る。それぞれのゾーンの生き物について予習してきてじっくり回れば半日はかかるだろう。エサやりタイムはあるが、水族館の定番であるイルカやアシカのショーはない。ない方が全体のまとまりがあっていいと思った。

次のスポット大阪くらし今昔館へ。地下鉄中央線の堺筋本町で堺筋線に乗り換え、天神橋六丁目で下車。時刻は、まだ13時前。海遊館に時間をとったつもりだったが、移動の待ち時間がないので、早く回れる。

通天閣の前にうどんを食べたので、そう腹も減っていないが、せっかくの食いだおれ大坂、なにか粉物を食べたい。

たこ焼屋に入る。8個で500円。おしかった。

大阪くらしの今昔館は、住まい情報センターの8、9階にある。

通常展示だけだと600円。

先に9階に上がる。

江戸の街名にが再現されている。

上から町並みを見る。

再現のイメージ図。

こちらが実物。 町並みを見学する。

「ゆ」、風呂屋。

浮世絵。

建物内部も再現されている。

厠(かわや)。

庶民が暮らす長屋。

 四畳半一間と言う感じ。

8階に降りる。

8階は、戦後復興期の大阪の町並みのジオラマが展示してある。

入口にある、からくり絵。弁士の語りに合わせて、文明開花期の様子が、立体紙芝居で表現される。

北船場のジオラマ。

模型は細部まで作られている。

並んでいるのは物干し場か。

時代に合わせて、何種類かのジオラマがあるが、大阪弁のナレーションにあわせて変わる。

戦前の床屋の風景。

城北バス住宅。使われなくなったバスを住宅にしたもの。

ナレーションにあわせて、上から部屋の中の様子が下りて来る仕掛け。

高度成長期の団地。

ここも、上から部屋の中の模型が下りてきた。人形の表情が豊かで、見ていて飽きない。

午前中に行った通天閣がある新世界の昔の様子。

さて、最後の目的地は梅田スカイビル。天神橋六丁目は、谷町線の駅でもあり、谷町線東梅田で下車。

地下鉄から外に出ると、方向が分からなくなる。高層ビルの谷間に出ればなおさらである。マップを頼りに、JR大阪駅の北口に出る。高いビルがいくつかあるが、どれが梅田スカイビルか分からない。

たぶんこれだろう。

展望台の案内がある。

見上げる。円がくり貫かれたビルとビルの間が展望台か。

空中庭園入口。

エレベーターは隣のビルの3階。通路を渡る。

エレベーターに乗る。

35階に到着。ただいまの高さ140m。ここからエスカレータに乗る。

39階に到着。チケットはここで購入できる。ただし1500円と高額。自分のような一発屋の観光客なら、せっかくなのでしかたないと払うが、市民が日々の暮らしの中で散歩がてら来れる金額ではない。また、内容豊富な海遊館の2000円と比べると、特に仕掛けがあるわけでなく、展望台だけの金額としては… まあ、せっかく来たので楽しもう。

40階には階段かエレベータで上がる。

空中庭園展望台。

先ほど乗って上がったエスカレータ。

展望台から南、和歌山方向。

西、神戸明石方向。流れる川は、淀川。

北、京都方向。

東、奈良方向。 周囲を見渡せるが、建物ばかりで絶景というものではない。

39階にはショップやカフェがあるが、一角にスカイビルの建設の様子が放映されていたので、興味深く見る。1993年3月に完成した。ビルとビルの間に、空中庭園を吊り上げて作ったことに驚いた。
梅田スカイビル:地上40階・地下2階、高さ約173メートルの超高層ビルである。設計は原広司。その独特の形状から大阪のランドマークとなっている。イギリスの出版社ドーリング・キンダースリー(英語版)が選ぶ「TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD」の一つに、アテネのパルテノン神殿、ローマのコロッセオといった歴史的建造物と共に選出されるなど世界的に有名な建築物で、2017年の空中庭園の入場者150万人のうち外国人は75%を占める約113万人となっている。タワーイースト(東棟)、タワーウエスト(西棟)の2棟で構成され、その頂部を連結するように円形の空中庭園展望台を設置した構造が特徴である。これにより地震、風、振動への耐性が強化されている。この空中庭園は地上で組み立ててからワイヤーロープでつり上げる「リフトアップ工法」で施工された。また、イースト・ウエスト両棟を行き来するため22階に連絡通路が設けられている。(ウィキペディアより)

エスカレータで下る。

地上に降りて、リフトアップと言う工法を知ったので、あらためて見上げる。首が痛い。

JR大阪駅に戻る。

大相撲大阪場所のモニュメントがある。3月8日から。コロナウィルスの影響でどうなるか。

階段の上を水が流れる。それを眺めながらのカフェもある。

地下鉄駅に向かう途中、今はやりのストリートピアノがある。片手でしか弾けない自分は、いつも気になるもの。これに触発されて、両手弾きに挑戦しようと思っている。

御堂筋線梅田駅から新大阪に向かう。今日の地下鉄周遊の最後の駅。新大阪から新幹線で帰る。

大阪市内の移動図。