新幹線で厚狭駅まで、厚狭から美祢線で長門市まで。
美祢線・東萩行き。厚狭駅 7:34発。
長門市駅に8:45着。
JR仙崎線は本数が極端に少なく、バスも路線がよく分らないので、仙崎まで歩く。
青海島観光船の発着所があるセンザキッチン。発着所のほか、フードコート・レストラン・お土産店などが集まっている観光センターである。
まず観光船乗り場に向かう。
事前に調べておいた出航時間は、9:40だったが、本日満員で臨時便が出るとの事。大賑わいだ。
しばらく待ち、10:00の臨時便に乗る。
船は何台かあり、ちょうど別の船が帰ってきたところ。
青海島観光船、出航。コースはいくつかあり、その日の天候によって異なる。今日はいい天気なので、一周コース、約1時間20分。まず、青海島大橋の下をくぐり西に向かう。一周コースは時計回りらしい。
遠くに見えるのは、午後から行く予定の波の橋立 。
最初の停留スポット、花津浦。
左端に、観音様が手を合わせている姿が見える。撮影用に、船がしばらく止まってくれた。
船が内海から外海に出ると、波が荒くなる。撮影用に窓を開けることはできるが、気をつけないと潮を浴びることになる。ときおり船が大きくバウンドし、手元がぶれて何回か撮り直すこともしばしば。
写真を撮ったときはよく覚えていたが、たくさんあるので、後になってどこだったか分からなくなる。船はぎりぎりの近さまで寄ってくれる。
たぶん、西北部の赤瀬・小瀬戸周辺を回っているところ。
場所の照合に役立つかどうか分からないが、観光パンフを載せておく。
船は洞窟に近づく。
中まで入ってくれた。
これは夫婦洞。
「平家の落人が逃避し自刀した」という平家台。
船は島の北側を東に向かう。自分は偶然、最前列の右側に座っているので、写真を撮るには都合がいい。
たぶん石門だと思う。
観音堂。波が穏やかなときは、船は洞内をくぐりぬけるのだが、本日波が荒く、入り口まで。
次のスポットに向かう。
かなりの絶壁。名前もありそうだが、よく分からない。まあ、景色を堪能するのが主で、名前を覚えるのが目的ではないので、よしとする。
位置確認のため撮った写真。青海島はもともと二つだった島が、砂州で繋がったもので、地図で見ると幅がいちばん狭いところ。
小さな岩が突き出しているセムラと呼ばれる一帯。
船内アナウンスで。象の鼻と説明されて撮ったと思うのだが、どれが象の鼻か分からない。
岩の褶曲の跡。
観光パンフで見ると、島見門あたり?
島の東北部、烏帽子岩あたりを回ると…
島の東側、仏岩。岩をお坊さんに見立てて、数珠と思われる黄色いロープがかけてある。
屏風岩。
一周コースも終盤に近づいてきた。後は一路、港に向かう。見える集落は青海島の通(かよい)地区。かつて捕鯨の基地として栄えた。そういえば、通行きのバスがあったが、ここに来るのか。
青海島と隣の大島の間は、帆留の瀬戸と呼ばれる。
無事、青海島一周コースを終え、港に戻る。青海島の奇岩・絶景を堪能した。名所が多くて覚えきれないのが残念。
昼ごはんは、フードコートで。平日だが夏休みとあってにぎわっている。
海戦丼、¥750。
電動アシストのレンタサイクルを借りる。午後は地上から、青海島海岸を見るつもり。
園内にあった、大津彰(1950~1997)の歌碑。仙崎出身の作詞家。高橋真梨子の「for you・・・」は有名。
そしてなんといっても、金子みすゞ。有名な「大漁」の詩碑がある。
仙崎駅に寄って見る。時刻表を確認してみたが、長門市方面は1日7本。12時の次は、16時台。利用者はいるだろうか。
仙崎駅からみすゞ通をとおり、午後回るスポットのひとつにしていた、金子みすゞ記念館に向かう。
金子みすゞ(1903年4月11日 - 1930年3月10日):大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人。本名、金子 テル。(ウィキペディアより)
とおりの民家の軒先には、彼女の詩が飾られている。町で盛り上げている。金子みすゞを観光資源として最大限に利用しているともいえる。
金子みすゞ記念館。彼女も働いていた実家の書店を復元している。
入館料¥350。書店内は撮影OK。本棚には、夏目漱石・島崎藤村・泉鏡花… 自分も若い頃読んだ明治時代の作家の作品がずらり並んでいる。
本館は、資料が展示されているが、撮影不可。記念に裏面に金子みすゞの詩を印刷した便箋を買った。
私と小鳥と鈴と
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい
記念館を出る。このあたり、かつての仙崎の町並みを感じさせる。
青海島に向かう途中、大きなモザイクがを見つける。
金子みすゞのモザイク画 プロジェクトM20000と言うもの。
仙崎名産の蒲鉾板で組み合わせた金子みすゞのモザイク画。
地元の若者が中心となって、平成16年から取り組んでいる「プロジェクトM」。仙崎名産の蒲鉾の板を組み合わせ、童謡詩人金子みすゞをモチーフにしたモザイク画を制作しています。蒲鉾板一枚一枚には、長門市を訪れた人や市民によるメッセージが記入されており、平成16年から毎年制作されています。(「ながと観光なび」より)
青海島大橋を渡り、青海島自然研究路に向かう。
橋を渡ったところにある、王子山公園。
少女の金子みすゞもよく訪れたらしい。公園から仙崎の町を見下ろす。
その詩碑がある。
海沿いに一路、 青海島自然研究路に向かう。
青海島ダイビングセンターに到着。車も自転車も有料。係りのおじさんに行ったら、自転車は無料にしてくれた。
このあたりが、観光船からみた、幅の狭い 島の連結部で、歩いてすぐ反対側のビーチに出る。キャンプ地やダイビング基地がある。
自然研究路はここから始まる。
杖を借りてスタート。夏の終わりとはいえ、まだかなりの暑さ。いつのも熱中症対策。ぬらしたタオルと、頭からの水掛。
道は海岸沿いの高いところに作られている。
下を見下ろす。
第一展望台へ。
海上からも見たセムラ。説明板によると、「瀬叢」と書く。
碧濤台。高松宮殿下の命名。
これが像の鼻。いわれれば見えないこともない。中央奥は、カモメ岩。
十六羅漢。海の中に多くの仏像が立っているように見えるとこから付いた名前。信仰のせいだろう、奇岩の多くは仏教関連が多い。
道はアップダウンが多く、暑さのせいでかなりばてた。東屋で横になり一休みした後、さらに道を行く。
歩いてきた方を振り返り撮影。
さて、AコースとBコースの分岐に到着。かなり疲れているのでどうするか。Aコースは今来た道を引き返すことになる。Bコースはもう少し先に行って、島を横切り、出発地点にに戻るもの。今来た道を引き返すのも結構な労力なので、Bコースを選択、先に進む。
少し進むと絶景に遭遇。
暑い中、上り階段は堪える。
Bコースはまだ続くのか、ここまでなのか分からないが…
南に向かう道があるのでたどることにする。
杖置き場があった。どうやら、ここがBコースの終点のようだ。
海岸沿いの出口(入口)に出た。
自転車を置いている場所まで戻る。会場に宮島を連想させる建造物。漁業組合の建物のようだ。
透き通る海の青がきれいだ。
出発地点のダイビングセンターに戻る。犬も暑くて大変なのだろう、吠えもせず、尻尾も振らず無表情。
ここの駐車場のおじさん、テレビにも出たことのある、ちょっとした有名人らしい。「青海島 駐車場 おじさん」で検索したら 「ラッパのしょうちゃん」と出た。九州から来た女子2人組に自分の出ている動画を見せたり、別の青年男子に、スマホで動画をと手もらったり、自己アピールに忙しい。
さて、次のスポット波の橋立に向かう途中。電動アシストとはいえ、上り坂になるとかなり疲れる。波際で一休み。
裸足になって、足を波に浸す。気持ちがいい。
青海島大橋の手前を右折し、波の橋立がある地域に向かう。
波の橋立に到着。入り口には青海島シーサイドホテル。
波の橋立:日本海の潮流の作用により礫(つぶて)と砂が直線状に堆積(たいせき)したもので、長さは1300mありクロマツの林は、防風や防潮の役目も果たしています。青海湖は、淡水湖で農業用水に利用されていますが、冬季には多くのカモ類の渡来地でもあり鯉や鮒も多く釣りをされる方にも人気があります。(「ながと観光なび」より)
淡水湖の青海湖。水鳥が数匹浮かんでいた。
海側、波よけが連なる。
100mくらい歩いたが、特に見るものがなかったので、ここで引き返す。
センザキッチンまで戻り、自転車を返す。料金は¥700だった。帰りはバスでJR長門市駅に戻る。駅前の温度計は34℃。暑いはずだ。
予約しているホテルのある東萩行きの列車は、長門市駅17:36。1位時間以上待ち時間がある。冷房のない駅の待合室で過ごすのも大変なので、朝仙崎に歩く途中で見かけた、マッサージに行くことにする。予約していなかったので、20分1000円コースしかなかったが、それでもよく眠れて、リフレッシュできた。
山陰本線、東萩行き。本線と言っても、本数は1~2時間に1本と少ない。
18:15頃東萩駅に到着。ひとつ手前にレトロな萩駅があるが、そこは無人駅である。東萩駅が主要駅になる。
東萩駅。夕日に色づいている。
京の宿。萩ロイヤルインテリジェントホテル。
オーナーが美術愛好家なのか、壁面に絵画が飾られている。
朝食付きで、1泊¥6500。部屋にも絵画が飾られている。夕食は付いていないので、コンビニで買ってきた弁当で済ます。部屋にシャワーがあるが、露天・サウナ付きの大浴場が24時まで入れる。広々とした露天風呂が気に入って、夕方・夜・翌朝と3回入った。
*部屋の電気のスイッチが分からなくて苦労した。鍵についている棒を穴に差し込むことで冷房を除く部屋の電源がONになる仕組み。その差し方が分からなくて、ホテルのお姉さんを呼んできてもらった。部屋にいる間は、鍵をさしたままにしておく。出るときは抜くので電源がOFFになる。節電のためだろうか。
列車・船・自転車・バスと、多様な手段を駆使した、実り多い1日だった。
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