2018年8月17日金曜日

弓削島(2018. 8.17)

20数年前に因島ロッジ(現いんのしまホテル)に泊まったことがある。そのとき高台から見えたのが弓削島。船で行くのか…、遠いなと思ったが、このところ島歩きをしていて、島に行くのもさほど遠く感じなくなっている。で、今回弓削島をはじめとする、橋でつながった上島諸島(生名島・佐島・弓削島)を歩くことにした。

 上島諸島(かみじましょとう):愛媛県の北部、広島県と向かい合った瀬戸内海に位置する島しょ群。弓削島、生名島、岩城島、佐島などからなる。上島架橋の整備が進み、弓削島と佐島、佐島と生名島とは道路で結ばれているものの、他の島々の間の交通は高速船・フェリー等の海上交通に依存している。行政区画は、かつては弓削町・生名村・岩城村に分かれていたが、平成の合併により愛媛県越智郡上島町として一体化した(上島町には上島諸島の島々のほか、魚島群島(旧:越智郡魚島村に帰属)も含む)。広島県因島に近く、二次的な生活圏は因島の勢力圏に含まれる。(ウィキペディアより)

新幹線で三原まで、在来線で尾道まで、尾道からバスで因島まで… と乗り継ぐ。
尾道駅前から因島行きのバスに乗る。最初から最後まで、乗客は自分ひとりだった。運賃は¥960。

バスの終点は、因島土生港。生名島行きの船には、少し離れた長崎港から乗る。

 生名島行きのフェリーがやって来た。向こうに見えるのは立石山。登ると見晴らしがいいそうだが、この暑さ、今日は登山はパスする。

 船賃は¥70と安い。ほんの4~5分で到着する。車両が主で、狭い客室が両サイドにある。

生名島・立石港。

とても立派な待合室・案内所である。

生名島と佐島に架かる生名橋に向かって、海沿いに歩く。

左が因島、中央が今日のウォーキングの最終地点・弓削島。

上島諸島は、広島の因島に近いが、愛媛県である。

干潮時に砂州で繋がる小島。よくあるパターンである。この感じだと、後で行く弓削島の京の小島も砂州で繋がり、歩いて渡れるかもしれない。

隣に見える小島にも砂州が成長し始めている。いずれ、繋がるのだろう。

橋でつながる島々には、町営のバスが走っている。1時間に2便くらい。自分が歩いている間も、何回かすれ違った。そこそこ乗客もあったから、島民の足として利用されているようだ。

左が弓削島と佐島を結ぶ弓削大橋。右が、生名島と佐島を結ぶ生名橋。

生名橋の袂までやってくる。

上り口には、休憩所とトイレが設置され、歩行者やサイクリストの利便を図っている。ここでの休憩は見合わせて、弓削大橋を渡ったところにある記念公園まで一気に歩くことにする。

生名橋を歩いて渡る。橋長515m。

橋の上から、南方の佐島港を臨む。

橋を渡ったところにある記念碑。完成が平成23年2月だから、つい最近である。

佐島に入る。

佐島川から生名島を振り返る。

左に下りれば佐島。今日はまっすぐ弓削島に向かう。

弓削大橋の袂にある休憩所。「ゆめしま海道」の記念碑が建っている。なるほど、ミニしまなみ海道になるのか。

弓削大橋を歩いて渡る。橋長980m。

橋の中央部にある展望所から…

南の四国方面。

北の弓削島。

弓削大橋を渡ったところ。完成記念碑がなかったが、後で調べると完成は1969年3月。自分が因島ロッジから見たときの直後に完成したのか。 因島ロッジに行った日時があいまいなのでなんとも言えない。

弓削島から大橋を振り返る。

マップで見るとここに弓削島大橋記念公園があるらしい。

かなりの高台になっている。

これが記念公園だろうか。他には見当たらない。展望も悪く、これだけーと言う感じ。

期待はずれ。記念公園での休憩は止めて、遊歩道を弓削島の町に降りる。

橋の下にある弓削商船高等専門学校の施設と専用船。

このあたりは下弓削といって、弓削島の中心地のひとつである。「今日は歌って帰ろう」。最初、通学路のスローガンかを思ったが、カラオケスナックだった。

しまcafe。面白い店が並んでいる。

Log House 弓削。

さっき弓削大橋の上から見たとき、船の形をした建物が気になったが、上島町の総合支所だった。

記念公園で休憩しそびれたので、ここで休憩。レストランもあるが、因島のコンビニで買ってきた、いなり寿司を食べる。

下弓削が商業の中心地のようだ。3つの島の中で、おそらく唯一のスーパー。

ショッピングセンター・シーサイドモールゆげ。

島々が 合併して、上島町になった。

弓削島のもうひとつの中心地上弓削に向かって、海沿いに歩く。先ほど歩いて渡った、2つの橋が見える。

平地がなかったためか 、海の上に土台を築いて立てられた体育館。

上弓削が見える。中央左に見える、小さな島が京の小島。

上弓削に到着。現代的な下弓削と対照的に、上弓削は古風な町並みである。これはアパート。

下弓削と違い、上弓削には商店がほとんどない。ちょうど、移動販売の車が止まっていた。車を運転して、下弓削まで行けない人が利用している。


さて、本日の最終スポットは温浴施設・潮湯だが、その前に京の小島まで行く。そんなに長くはないが、白くきれいな砂浜が続く。

砂浜の先にある、高浜八幡神社。

2つの道路に挟まれた、狭い敷地に入っていく。

神社の先に京の小島がある。島の手前の砂浜、褶曲した地層が見える。東西の圧縮の力により、瀬戸内海の諸島と灘が形成されたのを物語る。

京の小島。残念ながら、すでに干潮時を過ぎていて、歩いて渡ることはできなかった。

温浴施設に戻る。

温浴施設・潮湯。

入浴料¥600。温水プールもあり、男女混合のため、水着と水泳帽が必要。事前に調べておいたので持参している。 

プールのほか、通常の浴槽もあるが、海を眺めながらの露天風呂は最高だった。

温泉で一休みした後、すぐ近くにある上弓削港に向かう。ここから因島に戻るには、町営バスで生名島に戻る方法もあるが、帰りは上弓削港から、因島の家老渡港に戻ることにする。

家老渡の船は1時簡に2便。乗船料¥100。

弓削島を後にする。

生名島フェリー同様、乗船時間は4~5分。すぐに因島に着いた。乗船料¥100。 生名島の立石港のような立派な待合室はなく、プレハブのようなものがあるだけの港。

尾道からのバスで降りた土生港までは、歩いて30くらいか。バスが走っている様子もなく、歩くことにする。

しばらく行くと集落があり、そこにバス停があったが、時刻表を見る限り、利用できそうもない。

予定通り、造船所の横を歩いて土生港まで戻る。

造船所の横にまたバス停があった。おばあさんが一人バスを待っていた。どこまで行くのだろうか。いずれにしても、この暑さの中歩くことは堪えるだろう。

朝、生名行きの船に乗った長崎港に着く。因島から上島諸島を一周してきたことになる。

最初は来たときと同じ経路で、バス+電車で三原まで戻るつもりだったが、三原行きの高速船があるのを見たので、時間と料金を調べてみた。尾道行きのバスが15:30、高速船は15:40。乗船料は、シルバー料金があって¥1050。時刻、料金ともほぼ同じで、三原への到着は、乗り継ぎのない高速船のほうが早く、バス+電車の約半分、40分で着く。船で帰ることにした。

船着場には、先に岩城島行きのフェリーが入ってきた。岩城島は上島諸島のひとつではあるが、他の3島とは橋で繋がっていない。

岩城島行きフェリー出航の後、アナウンスがあり、高速船に乗り込む。夏休みのせいもあって利用客は多い。

朝方乗った生名島行きのフェリーが見える。 高速船は、土生港→生名島→因島モール(便によって違う)→因島重井港→佐木島→三原の航路で走る。

生名島から因島重井港に行く途中、しまなみ海道の生口橋(因島と生口島を結ぶ橋)の下を通る。しまなみ海道瀬戸大橋の旅では、意図して橋の下をくぐったが、これは思いがけないサプライズであった。

 船倉から、昨年船の時間に間に合うように小走りに歩いた佐木島の東海岸が見える。そのときは、向こうから因島を見ていた。瀬戸内の島歩きマップもずいぶん塗りつぶされてきた。

その佐木島の鷺港に寄港する。そうか、あの時、間一髪で間に合った高速船はこの航路の船だったのか。

普段は乗る人も少ないが、盆で里帰りした人たちか、佐木島から乗る人も多い。船内はほぞ満席になった。

三原港に到着。次回、因島に行くときは、ぜひこの高速船の航路を利用しよう。新たな航路を発見したようでうれしかった。

三原駅から新幹線で広島に戻る。ただ、この時刻は三原駅に停車する新幹線が1時間に1本しかないのが残念だ。

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