2019年7月30日火曜日

藍島・馬島 (2019. 7.30)

藍島はNHKの「小さな旅」で知った。乗船場もJR小倉駅から近く、行きやすいので、島歩きの一環として訪れることにした。そして調べるうちに、藍島が、昨年訪れた同音の相島同様、猫の島であることを知った。

市営渡船の乗り場は、小倉駅から歩いて約5分。

調べてきたが、時刻表を再度確認。小倉~藍島の船は通常は1日3便。
1便で藍島に上陸。滞在時間2時間半。
2便で藍島から馬島へ移動。滞在時間2時間。
3便で小倉に帰ってくる… 計画である。

10:30の「こくら丸」に乗船。

出航して関門海峡を北西に向かう。左が北九州、右が下関。

北九州工業地帯の、要塞のような工場群が目を惹く。

関門海峡を抜け響灘に出て、一度馬島に寄港し、11:05、藍島本村漁港に到着。所要時間35分。桟橋にいるのは乗客ではなく、船が運んできた日用品などの荷物を受け取りに来た島の人たち。
 藍島:北九州市の中心部近くの小倉北区浅野より北西約12km、若松区の響灘埋立地の海岸部から北に約5kmの場所に位置する。北北西から南南東に伸びる細長い形をしており、海岸段丘の発達する比較的平坦な島である。約4km南東にある馬島とは渡船で行き来が可能。人口は218人、世帯数は105世帯(2019年3月31日)。
釣り客に人気があり、夏には海水浴客も多く訪れる。多くの地域猫が棲む「猫の島」としても知られ、動物写真家の岩合光昭も島の猫を撮影する為に訪れている。漁業が中心で、主に鯛・アワビ・ウニ・サザエが漁獲される。島の北西部に寄瀬浦漁港、南西部に本村漁港、中央部の東側に大泊漁港がある。本村漁港と馬島および本土の浅野を結ぶ定期船が運航されている。
福岡県糟屋郡新宮町にある相島は藍島と同じく福岡県にあり、島名の読みも同一で、猫が多いことでも共通するが、別の島である。(ウィキペディアより)

本村漁港から小倉方面。

藍島の待合室。

中には猫。完全に人慣れしている。

最初の目的地、北側の千畳敷に向かう。

森本商店、営業中。カップラーメンなど売っている。他に、小さなスーパーがひとつあった。

梅雨が明けて日差しが強く暑い一日だ。猫たちは日陰にたむろする。

観光客の多くは猫か釣りが目当てである。

千畳敷への曲がり角。まっすぐ行くと「小さな旅」にも登場した、藍島小学校。ここを左に曲がる。

千畳敷への道を行く。藍島は砂岩で出来ており、一番高いところでも標高25mの平坦な島である。道はゆるやかなアップダウンはあるが、ほぼ平坦に近い。暑さを除けば歩きやすい。

千畳敷まで1000m、港から約半分の地点。

左に行くと寄瀬浦漁港。千畳敷は右の道を行く。

木陰の道をしばらく歩いて…

千畳敷まで50m。

藍島北側の浜辺に出る。

沖に浮かぶのは貝島。別荘のような建物が見える。

西方向、大きいほうが男島、左の小さい方が女島。

 北方向、山口県の蓋井島。いずれ行こうと思っている。

姫島、貝島同様、干満差の大きい大潮の干潮時には、陸続きになり歩いて渡れる。

小倉のコンビニで買ってきたおにぎりの一つで軽い昼ごはん。

もう一度、千畳敷の西に行ってみる。

大潮ではないが干潮時なので、千畳敷がよく見える。もっと先まで行こうかと思ったが、遠くで雷も鳴っているし、滞在時間も気になるので引き返す。

雨粒がぽつりぽつり、港方面に帰る。

雨はすぐ止んだ。帰る途中、自転車で配達中の郵便局のおじさんに出会う。おそらく寄瀬浦漁港への郵便配達だろう。

分岐点まで戻り、隊道(トンネル)を通り、島東部の大迫漁港に向かう。

ほとんどの猫はじっとしたまま。走り回る姿は見かけない。

大迫漁港。

船の進水に使うものか、現在は使用していないようだ。

藍島小学校。島に中学校はないので、卒業すると、本土の寄宿舎に入り中学校に通うことになる。自分もこういう島に生まれていたら、どんな人生になっていただろうか。

カメラ目線の猫。

乗船場のある港に戻る。白く光る入道雲。遠くは雨が降っているのだろう。

島歩き、思ったより時間がかからず、船の時間までしばらくあるので、島の南部に行ってみる。

わいわいビーチと名づけられた浜辺。向こうは小倉市街。

車も走っていないのに、こんなところに駐車場かと思ったら、緊急時のヘリポートだった。

暑いのでうろうろするは止めて、待合室で船を待つことにする。待合室の中、完全に弛緩した猫。

外のベンチで休んでいたら、猫が乗ってきた。餌をねだるでもなく、じっとしている。

待合室のドアから、外の様子を伺う猫。

昼ごはん用のもう一つのおにぎりを食べようとしたら、猫たちが俄然、勢いづいて寄ってきた。自分の手に爪を立てて、ご飯を取ろうとする。おすそ分けして遠ざける。

13:30の船に乗る。

待合室に切符売り場はなく、船内の発券機で切符を買う。

馬島に向かう。左は下関の六連島。右の小さいほうが馬島。

馬島港に近づく。

馬島港に到着。乗客が2人いる。釣りでもなさそうだが…

下船するのは、藍島で見かけた郵便屋さんと自分の2人。
馬島:北九州市の中心部近くの小倉北区浅野の海岸部から北北西に約10km、若松区の響灘埋立地の海岸部から北東に約3km、山口県下関市の彦島北西端の南風泊から北西に約2.5kmの場所に位置する。島の約300m北東に六連島(山口県下関市)がある。馬島の約4km北西にある藍島とは渡船で行き来が可能。島の南の沖合には和合良島、南西の沖合には片島という小さな無人島がある。島の東側はかつて金崎島という別の島であったが、現在では砂州が発達し馬島と陸続きになっている。人口は32人、世帯数は14世帯(2019年3月31日現在)。福岡県の有人島の中では人口・面積ともに最小。島の南部に漁港があり、馬島と浅野および藍島を結ぶ渡船が運航されている。漁港の周辺に人家がある。島内に商店・飲食店・宿泊施設はない。医療施設としては北九州市立馬島診療所が存在する。道路は集落内に放射状に数本程度が伸びるのみであるが、海岸を歩いて一周することは可能。(ウィキペディアより)

馬島港。右が船が着いた桟橋。

藍島同様左岸で出来た島。地層がよく見える。

船の待合室。

馬島漁港。

特に名所はないが、まず島の北部にいく。

藍島同様、猫の島である。

島を横断し、海岸線に向かう。

道は行き止まりで、海岸線に出る。砂浜はなく、岩場が広がる。

海岸線を北西に向かう。

先端近くまでやってきた。

島の間を通り抜け、藍島が見える。

藍島が平坦な島であるのがよく分かる。

特徴的な左岸の地層。

海岸伝いに島を一周できるという情報は得ていたが、潮も干満もあり不確かだし、時間も気になるので、ここで引き返す。

途中、木陰で一休み。暑い中、こまめな水分補給、汗拭き、頭に水をかけて冷やす河童方式を心がける。

集落に戻り、神社を発見。

大山祇神社。意味不明の砲弾がある。太平洋戦争時に投下されたらしい。

島の東岸、下関側に行きたいのだが、集落は狭く、道もすぐ行き止まりになる。うろうろしていると、峠を越えそうな道を見つける。

峠を越えて進む。

広い原っぱに着く。車も走った跡がある。

原っぱの傍には、静かな砂浜が広がる。おそらく訪れる人もいないだろう。

さらに先に続く道があったので進んでいくと、岬を越えて島の東部に続きそうな道があった。進んでいくと、海岸に下る道があった。

島の東岸に出る。向こうは下関市街。左の岬を越えた先まで歩くことにする。

人に会うことはないだろうと思っていたが、釣り人2人に遭遇。多分朝の船便で、馬島で下船した人たちだろう。

 岬を越えると、六連島が正面に見える。六連島は下関市に属し、馬島と六連島の間が県境である。

北の方、馬島と六連島の間に蓋井島が見える。

県境を確認するのが、この島に来た目的の一つだったので、ここで引き返す。

港に戻る途中、峠を越えるあたりに、上に登る急こう配の坂道がある。船の時間までまだ小1時間あるので、暑い中登ってみる。

頂上はきれいに整地された傍目になっていた。眺望はない。

馬島の港が見える。

畑の向こうに下関の彦島。

畑を下りて港に戻る。

広場に木陰に、椅子があるのでそこで休みながら船を待つ。

寝そべっていると、いつの間にか猫が登って一緒に寝ていた。

餌をねだる様子もなく、ただただ寝むそう。

爆睡中。

船の時間が近づいて桟橋に向かう時にも、まだ寝ていた。

小倉に戻る船がやってきた。

この船に乗り遅れたら、島で夜を明かすか、海上タクシーで帰ることになる。

乗客は自分も含め6人。あの釣人2人も戻ってきている。郵便局のおじさんも乗る。おじさんは、船3便を使って、2つの島の郵便配達をしたことになる。

16時過ぎ、無事小倉港に戻る。

小倉駅からモノレールで4つ目、片野駅で下車。にわか雨が小降りになるのを待つ。

今日の風呂、ゆの華片野で一風呂浴びる。

例の頭痛を心配しつつ、暑い中を歩いたが、頭痛は起こらなかった。これで頭痛の季節は終わったのか。