阿多田島:安芸の宮島の南5km、本州広島県大竹市から南東約8.5kmに位置する。北東に隣接するのが猪子島で防波堤兼橋梁を介して繋がっている。地理的には山口県岩国港が近いが、渡航できるのは大竹港(小方港)のみ。周囲11km。ほぼ山で最高峰は高山204m、次が観音山116m。気候は瀬戸内海式気候。島の名である阿多田の由来は「あたたかい」が訛ったとする説もある。主要産業は漁業。イワシ網漁業(ちりめんじゃこ・いりこ)と、ハマチ・鯛・カキなどの養殖業が有名で、県内でも有数の漁獲量を誇る。島の産業は水産業に偏っている。農耕地もあるがあくまで自家用に留まっている。集落は一つ、2010年現在で人口276人、高齢化率36.6%。水産業は他と比べ盛んなことから離島漁業でありながら深刻な後継者不足にまでは至っていない。(ウィキペディアより)
阿多田島行きのフェリーは1日5便。ゆめタウン大竹の裏、小方港から出ている。今日は9:30の船で渡る。乗船券は船の中で買う。片道¥700。
待合室には 、阿多田汽船のHPでも紹介されている、猫のちょろが鎮座している。
フェリーに乗る。所要時間は35分。
出航して左手に見える宮島。
同じく自分の職場のある大野浦。
航路半ば、宮島に一番近いあたり。
阿多田島が近づいてきた。
阿多田港に到着。離島にしては乗客は多い。多くは釣り人か、漁業関係者。
乗ってきたフェリー、「涼風」。
前回の百島同様、特に観光スポットはないが、島で2番目に高い観音山に登り、江田島や宮島を見渡すのが主な目的。道は、島の中腹を巻く周回路があり、地図はきわめて簡単である。周回路を探して進む。
周回路に入り次第に高度を上げていく。
集落は今見える地区だけである。
観音山に登る入口を探すが見当たらない。とりあえず先に進む。
途中、左に入る道があったので進む。海の家あたたに向かう下り坂。
海の家あたた。この時期、利用者はいない。工事の車が止まっている。
海の家の奥にある、阿多田島燈台資料館。もちろん誰もない。裏側は展望台になっている。
展望台から眺めた海。見える島は無人島の甲島。 この小さな島の中央に、大竹市と岩国市の境界がある。
甲島を巡っては江戸時代から現・大竹市の佐伯郡小方村と現・岩国市の玖珂郡由宇村の2つの村が境界争いをしていたとされる。『芸藩通志』(1825年)には、島が安芸国と周防国の国境になっていて、両藩が島を分割領有していたことが記されている。明治時代にはこの争いが再燃した。1875年(明治8年)に、甲島周辺を漁場とする広島県は山口県に対し甲島の自県への帰属を通告したが、甲島を農地として利用していた山口県は江戸時代に交わされた分割統治の証文を証拠として通告を拒否した[5]。係争は膠着し、その間に村民同士の暴力事件に発展したため、1879年(明治12年)に内務省が介入し、島の中央を走る鉢ヶ峰の稜線を県境と定めた。(ウィキペディアより)
観音山の登り方はこのページで調べておいたのだが、 ここまで案内板のようなものはなかった。途中にそれらしき気になる坂道があったので、来た道を引き返す。よく見ると、杖のようなものが置いてあるので、ここに違いないと判断する。杖を2本借りる。
落ち葉に覆われて分かりにくいが、階段のようなものがあるので間違いない。
しばらく登ると記念植樹の表札をと、座るのを遠慮するような椅子が置いてあった。
観音山の頂上に到着。観音堂があるはずだが… あの道具小屋みたいな建物だろうか。
やはり、これが観音堂だった。
扉を開けさせてもらい撮影。
お堂の裏には大きな花崗岩があった。少しは眺望がよくなるかと思い、岩に上がる。
宮島弥山方面。
ズームアップ。形状からして弥山だろう。
下方に、先ほど行った海の家が見える。
穏やかな波を見ながら岩の上でしばらく過ごす。
下山途中、高山が見える。いちおう登れるようだが、このページによると、道なき道もあるようだ。今日は遠慮する。
周回路に下りてくる。さて、これからどこへ行こうか。一つは、周回路を歩き島を一巡りするコース。ただ、現在11:15。帰りの船は12:30を予定している。一周8kmとして、おそらく間に合わないだろう。今年6月に行った平郡島では帰りの船に遅れそうで息を切らした苦い経験がある。次の船は15:30なので、12:30を逃すと、3時間この島ですごさねばならない。それは退屈だ。ということで港に帰ることにする。
港に戻ってきた。船の時間までに間に合うところが2つある。一つはこのページで知った「みしりのはな」。岩が波によって削られた穴で通り抜けることができる。先日行った走島にも同じものがあった。もう一つは堤防で繋がった猪子島。
先に洞門に向かう。はっきりした場所は分からないが、海岸に沿って歩く。上に見えるのは廃校になった小学校だろう。
遠くに洞門が見える。
ズームアップしてみる。間違いない。おまけに干潮なのでそこまで歩いていけそうだ。
浜への下り口を探すと、石段があった。ここから下りれますよ… というサインと判断。
岩場を慎重に伝い、浜に下りる。 あの先端に洞門がある。
先端にたどり着く。
人一人が通れる大きさの穴。
洞門を通る。
反対側に出たところ。
遠く、宮島と大野浦。
来た道を戻る。
港の桟橋を過ぎて、猪子島に渡る。
確かに橋ではなく堤防だ。
車がらくらくすれ違える車道が通っている。
沖合いでは、いかだで釣りをしている。朝一緒に乗ってきた人の多くは、ここで釣りをしている。フェリーの時間に合わせて、小型船が桟橋といかだの間を行き来している。
猪子島に渡ったところから、先ほど登った観音山。
こちらは高山。
行けるとこまで行ってみる。
かきうちの作業中だ。
道の終点にある小神社。
遠く大竹方面。ここでも釣りをしている。
猪子島には多くの水産加工場がある。大きな道路はそのために作られたのだろう。
猪子島側から堤防を見る。中央の盛り上がったところだけが橋になっていて、潮が往来できる。
フェリー待合室。帰りの船を待つ。
大竹に向かう。
船上から見た阿多田島。
小方港に到着。
ちょろが日向ぼっこをしている。日がな、この待合室で過ごしてるようだ。
帰りに、宮浜の「べにまんさくの湯」で一風呂浴びる。2階のテラスで一服する。
テラスから見る。中央奥にかすんで見えるのが、たぶん阿多田島だろう。
今日は歩かなかった周回路はピンクで示してある。
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