2018年12月9日日曜日

百島 (2018.12. 9)

この1年半で、瀬戸内海の多くの島々を歩いた。このマップでよくわかる。訪れていない島をリストアップして、訪れる予定にしている。そのなかで今回は、向島の東に浮かぶ百島。周囲12Km、人口500人足らずの小さな島である。2回の休みが2回とも雨で、10日ぶりの島歩き。最近は、1週間出かけないでいると、うずうずしてくるが、ようやく出かけることができた。新幹線で三原まで、三原から尾道まで在来線。尾道から船で行く。

離島行きでは必需品の弁当をファミマで買う。そのとき、百島行きの船乗り場を訪ねるが、分からないとのこと。どうやらマイナーな航路のようだ。マップで探す。JR駅からすぐの尾道ポートターミナルにあった。

フェリーがやって来た。ただし尾道港では車両は乗れず、旅客のみ。

結局、乗客はおじさんと自分の2名のみ。

途中何ヶ所か寄港して、百島に着く。途中から、車が2~3台乗ってきたようだ。
百島:瀬戸内海中部に浮かぶ芸予諸島の島。山陽道筋のほぼ中央に位置する。芸予諸島内の北方の天辺に浮かび、尾道港から鞆の浦の海道中間にある。中国・四国地方を全体に見渡すと、百島はほぼ中央に位置する。
百島(ももしま)は、昔桃樹が多く「桃島」と読んだが、いつの頃からか「百」の字が充てられるようになったとも言う。また、かつて磯島と五十島の二島があって、それが一島になって百島に改めたとも言う。さらに一説として、尾道から今治までの芸予諸島が百にも及び、その天辺に位置し、その百諸島を代表する島として百島と名づけられたとも言う。
室町時代になるまで百島の歴史資料は殆ど皆無だが、菅原道真が大宰府に流される途中、百島に立ち寄り一袖残したという伝説もあり、現在百島町福田地区に天満宮がある。また1441年(嘉吉元年)、嘉吉の乱で敗れた赤松満祐の一族が百島に逃れて住み着いて、以来追っ手の襲来に備えた弓の稽古が由来の「お弓神事」が今尚毎年1月11日に催しされている。これは、百島村上水軍との関連が強いと言われている。 (ウィキペディアより)

特にスポットもないのだが… 強いて言えば、Art Base百島・日章館(旧東映映画館跡)・十文字山登山。

Art Base百島は廃校になった百島中学校を利用したもの。
アートベース百島とは、閉校になった尾道市百島の旧中学校舎を再活用し、アーティスト柳幸典と恊働者達による創作活動を通して、離島の創造的な再生を試みるアートセンターです。(アートベース百島HPより)

なんだかひっそりしている。

上まで上がってみるが、気安くは入れそうな雰囲気でもないし、特に鑑賞したい作品があるわけでもないので、ここで引き返す。自分も今年6月に行った、同じくアートの島で有名な直島と比較すると、寂しげな様子。それはそれでいいのかも。

続いて、日章館。映画劇場跡を利用したもの。
閉鎖されて老朽化も著しい昭和36年に建造された旧映画館を、当時の雰囲気を活かしながらアートで再生する長期プロジェクトです。2013年より改修工事を始め、2014年夏には、内部公開と同時に一夜限りの映画館として復活。島民を招待し「モスラ対ゴジラ」の上映会を開催しました。現在は「日章館」と名称を改めて、柳幸典の「ヒノマル・イルミネーション」を常設展示しています。(アートベース百島HPより)

\100を入れたら、ヒノマル・イルミネーションが始まった。

設備の裏側。

せっかくなので動画撮影。

入口横にある、仏様と古井戸のコラボ。自分としては、これがいちばん気に入った。

さて、次に十文字山に登るため、登山口まで歩く。島内巡行バスがある。1日10便あるが、利用客はいるのだろうか。

このページで、事前に調べておいた目印の池を過ぎる。

池の向かいに、おそらく島で唯一の医療機関だろう、百島診療所。

少し先には、「いきいきサロン百島」。ここもひっそりしている。

HPで見ていたのと同じ、登山道入口。右側がそれである。

十文字山まで750m。

しばらく歩くと分岐点に差し掛かる。右が登山道。

道にはずっと足場が設置されている。

大石が見えたので頂上は近い。

十文字山頂上。標高は184m。眺望は余りない。

それでも少し開けたところから、今年10月に行った田島・横島に架かる橋が見える。

下山は、反対側南西方向に下りる。はっきりした道はないが、急な坂のためロープが張ってあるので迷うことはない。

それでも、最後は思い切り藪の中を通った。

車道まで下りる。いちよう、ここも登山口になっている。

百島の港に戻るには、人家を通る時計回りと、ほぼ海岸線の反時計回りの2コースがあるが、今日は前者の道を歩く。

林を出て視界が開けたところで十文字山を見る。

1997年NHK大阪制作TVドラマ、「極楽遊園地」のロケ地記念碑。

百島周辺の島々はこれまで訪れたところが多い。見える風景と島の名前が、いまいちはっきりしていなかったので、百島の南端、ここで整理してみた。

①本土と田島にかかる内海大橋

②弓削大橋かと思ったが、位置関係からして、一つ手前の生名橋だろう。

③しまなみ海道の因島大橋

④十文字山の山頂からも見えた田島・横島に架かる橋。


北方向、あとで上陸する常石。造船所で有名だ。

福田港に向かい歩く。

港に戻る途中の道を少し逸れて、小山の道を回る。

おじさんが作業していた。自分も、ここに来るまで2匹見ていたが、イノシシ(おじさんの弁だとイノブタ)の獣害が多いそうだ。柱島でもそうだった。

百島の港・福田港に戻る。

発券機は自動。中が待合室にもなっている。

桟橋に、百島診療所の名前の入った船が停泊している。救急のときは出動するのか。

帰りは、尾道でなく、常石港に行く予定である。そこから、徒歩で約30分、沼隈支所まで行き、松永か福山、早く来たバスでJRに接続するつもり。

12:09常石港行きのフェリーがやって来た。百島での滞在時間、約3時間半。

行く手には常石造船所。

後方、先ほど歩いた百島。

常石港に到着。

常石港から歩いて、沼隈支所に到着。ほどよく福山行きバスがやって来たので乗る。

都合よく、北木島・真鍋島の帰りにも寄った「スーパー銭湯 ゆらら」前の本庄バス停を通るので下車。一風呂浴びて帰路に着く。

今日の行程。

0 件のコメント:

コメントを投稿