(橋を渡って、大崎下島から撮ったもの)
無事「御手洗町並み保存地区」に到着。
休憩所向かいの駐車場に車を止めて、散策する。
レトロでいい感じの町並み。
懐かしい雰囲気の散髪屋。床屋という言葉が似合う。
ただいま営業中。
床屋に続き、時計屋。
先に歩いていくと、懐かしい!看板が見える。奥さんが、うまく開かない引き戸の鍵で苦心しておられる。
その名も「駄菓子屋玩具ミュージアム・御手洗昭和館」
覗くだけなら無料だが、中も見てみたいので、¥100値引きの特別価格¥200を払って中に入る。
懐かしいポスターなどがずらり並んでいる。西郷輝彦、吉永小百合…
毎週日曜日夜7時のテレビ、欠かさず見ていた「月光仮面」。まだ白黒の時代。風呂敷をマント代わりに遊んでいた。
その「月光仮面」の大瀬康一が、同じく主演の「隠密剣士」。忍者遊びに夢中だった。
「若乃花」とその好敵手「栃錦」。「千代の山」に「鏡里」。そして、保育園時代の自分が応援していた「吉葉山」。当時は、家にテレビがなく、近くの床屋に見に行っていた。「吉葉山」が負けると、へそを曲げて、なぜか晩御飯を食べずに親をてこずらせた。
時代は少し後になるが「巨人の星」。そして、野球盤ゲーム。今のゲームと比べると素朴なものだが、当時は夢中になって遊んだ。
奥さんに聞いてみる。
「よく集められましたね。どうやって集めたんですか?」
「主人が一人で、ネットとか使って集めました。気づいた時は手遅れでした。地元のお役にもなるかと思って…」
ご主人の趣味が昂じての「昭和館」である。奥さんも最初はいやいやの店番だったろうが、今ではまんざらでもなさそう。
それにしても、すごい数の収集品。気分はすっかり、幼年・少年時代に戻り、「昭和」を満喫した。
さらに散策を続ける。これもレトロな病院。
潮待ちの港として栄えた時代の、宿屋みたいなものか?
ここに限らず、家の軒先にはさりげなく、花と色紙が飾ってある。
波止場の先まで行ってみる。
ここで引き返し、また町並みに戻る。
町並み保存地区の中で気になっていた場所がある。「乙女座」。古い映画館だ。
入場料¥200を料金箱に入れ中に入る。座敷になっている。
懐かしい映画のタイトル。
2階もある。照明設備があるのは、映画以外にも芝居などできる、劇場として使用されるからか。
現在のようにテレビやネット動画のない時代は、娯楽の中心が映画だった。自分の育った小さな町にも、「**座」という映画館があって、にぎわっていたのを思い出す。
この町を散策しながら、少年時代の昔のことが、次から次へと思い出された。
最後に、無料の古民家に立ち寄る。
先日、竹原の「町並み保存地区」を歩いた。竹原の場合は「保存のための保存」、意識して保存してる感じがしたが、ここは、生活の風景として、自然に保存されている感じがする。
自分としては、ここのほうが気に入った。肩に力が入っていないと言えばいいか。
若干離合しにくい箇所もあるが、登りやすい車道である。
駐車場から見える風景。先ほど歩いた御手洗の町並み。
駐車場から展望台までおしゃれな階段がある。
展望台から南側には、しまなみ海道の橋が見える。
北側には、後ほど渡る残りの島と橋が見える。一番右が最終地の岡村島。
駐車場まで降りて、ベンチで昼ごはんにする。
駐車場では、中年のご夫婦が、その親である老夫婦を、橋を背景に写真を撮られていた。
「もっと、**に寄って… あんたが作った橋じゃけぇ」
橋の建設工事に携わった方だろうか。
昼ごはんを終え、岡村島に向かう。
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