2018年1月12日金曜日

防府(2018.1.12)

防府は子供のころに一度行ったことがあるが、いつ行ったのか、誰と行ったのか、記憶がない。
ただ、防府天満宮と大平山ロープウェイの映像だけがおぼろげながらあるだけだ。遠出ウォーキング・山口県の最初の町として、防府を選んだ。
最初は、子供の頃の訪問地、天満宮と大平山を考えたが、調べてみると標高631mの大平山に登るロープウェイはすでに廃止されていて、現在は車で山頂公園まで登ることができる。今回は車でなく、電車での移動なので、大平山はパス。その代わりに、地図で名所を調べて
天満宮⇒周防国分寺⇒毛利氏庭園、最後に江泊温泉 和の湯(やわらぎのゆ)というコースを考えた。
1ヶ月分の休みが決まると、休みに合わせてウォーキングの予定を立てる。つい先日も遠出したので、本当は次の休みにするつもりだったが、天気予報では雨になる見込み。最近の天気予報は精度が高い。ということで、1回繰り上げて今日にしたしだい。
ただ、今日は、今期一番の寒波到来でとても寒いのだ。日本北部では大雪による被害も多く出ている。そんな寒い中をわざわざ… 
いや、少々の寒さなど気にしていたら、結局家でごろごろの暮らしになってしまう、決めたからには敢行あるのみ。固い決意の元に自分を奮い立たせ(大げさだ)、6:12の山陽本線下り始発に乗る。岩国駅で下関行に接続、防府には8:32に着いた。

防府駅南口に出る。

駅前の地域交流センターの水も凍っている。(浴槽ではありません)

人気のない通りが、寒さを際立たせる。

天満宮まで続く商店街に入る。ここにも「昭和館」。つい先日、御手洗でも「昭和館」を見学したばかり。昭和ブームなのだろうか。

その向かいには、レトロなカラオケ喫茶。

商店街を抜けると、天満宮表参道。

しばらく行くと、また天神商店街。

商店街は長いが、あまり活気はない。「昭和館」でなないが、昭和時代が全盛期だったということか。多くの地方都市で見かける、さびれた商店街と活気のあるショッピングモールの構造。
防府駅南口にはイオンモールがある。
(帰りに防府駅南口で撮ったもの)

欄干橋を過ぎる。

天満宮参道に到着。

今年は戌年。配慮の行き届いたお出迎え。

天満宮まで石段を登る。

手水の正式な作法。手水は左手が先。右手を洗ったら、口を漱ぎ、柄杓を立てて、残り水で柄を洗う… なのだが、寒さのため本日省略。
ウンチク~古代日本では大臣の方が、右大臣より偉かったそうだ。逆に、仏教では、右手が清浄な手、左手が不浄な手となる。

楼門をくぐり境内へ

本殿。祈祷受付は←で。

初詣後の平日。梅もまだ。おまけに寒い。参拝者は、自分以外に、2~3組。

さすが学問の神様・菅原道真を祀る天満宮。合格祈願の絵馬ばかり。

自分の受験時代。はるか昔、前世の出来事のよう。

隣で、たき火?古いお札を燃やしている。

ちょうどいいので、しばらく火にあたり、暖をいただく。

裏庭に上がってみる。「梅の小道」またしても、梅。梅の季節でないのがさびしい。

菅原道真が太宰府に左遷されたときに詠んだ歌
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」
梅が天満宮のシンボルになっている。16種約1100本の梅が植えられている。ここまで聞けば梅が見たくなるが… 満開だ。
(梅まつりの写真。防府天満宮のHPより)

空想の梅は散り、寂しげな裏庭。

下りは裏参道を降りる。下の方に、小さな鳥居が見える。

下まで降りて、再び鳥居をくぐり抜ける。

以上、防府天満宮めぐり。
(防府天満宮HPより)

最後に、こんな看板。ゲームはしていません。そもそも、自分のスマホにはゲームアプリが入っていません。

参道の入り口には、町の駅・うめてらすがある。そして、ここに限らず、あちこちの施設に「幸せます」の合言葉が見られる。
「幸せます」が気になって後で調べてみた。
≪防府ブランド「幸せます」について
山口県の方言である「幸せます」は、「幸いです。うれしく思います。助かります。ありがたいです。便利です。」の意味を持って使用されています。
かねてより、授業で地域の活性化に取り組んでいる山口県立防府商工高等学校から、2010年7月に「幸せます」に「幸せが増す」という意味も付け加え、防府の地域ブランドとする提案が防府商工会議所に行われました。≫(防府商工会議所HPより)
自分は山口の生まれだが、自分が育った地域では「幸せます」は聞かなかった。防府以西の言葉だろうか。

続いて、第2のスポット、周防国分寺に向かう。今回のコースの道順は、きわめてわかりやすい。
天満宮まで北上し、そこから東進すると、国分寺と毛利氏庭園。観光コースとしても定番らしく、各所に案内表示があるので迷うことはない。

大きな木が見えてくる。

周防国分寺入口に到着。

樹齢千年の槇の木。

おそらくこの木も同じくらいの年だろう。仰ぎ見る。

国分寺本堂。

一周して、横から撮影。

仏様の足だとか。でかい。石の窪みを足跡に見立てる手法、どこかにあった。そう、音戸の瀬戸公園、平清盛の足跡。

後から家に帰って気づいたのだが、仏像や四天王像が展示してあったようだ。四天王の増長天は、かつて3Dソフト「Shade」で造形したこともあり、思い出深い彫像である。見ておきたかった。「拝観料***円」とあったが、天満宮に行ったばかりだったので、てっきり御祈祷料かと思ってパスした。もう、頭の中が神仏習合状態になったいた。
(たぶん左端だと思う)

自分がCGで作成したもの。ややスリム。

結果的に、樹齢千年の大木が印象に残った。

続いて、毛利氏庭園に向かう。

毛利氏庭園に到着。

庭園入口・表門に着く。

園内は、庭園と博物館に分かれている。

右が庭園、左が博物館。共通入園・入館料¥1000を払う。

先に庭園に入る。

入園者は自分ひとり。松の手入れをしている植木職人以外、誰もいない。

順路表示に従い、ひょうたん池をぐるり。

「園内、全部手入れするんですか?」
「はい…」 無口な職人さんたち。黙々と作業を続ける。寒い中ご苦労様。
実は、自分もアルバイトで植木屋の手伝いをしたことがある。松の手入れは、寒い時期、時間もかかり、大変な作業であることを知っている。一日中、木の上に登っていることもある。

庭園を出て博物館に入る。

殿様のお屋敷。中はかなり広い。

何か所かの部屋は、大正・昭和天皇が宿泊したそう。

長い廊下を通って、展示館に入る。ここで、入館券を渡す。入館者は、もちろん、自分ひとり。切符切りのおばちゃん、熱心に何か読んでいる。

風船形の地球儀は面白い。

途中方向が分からなくなったが、入口付近まで戻り、2階に上がる。庭園を望む。

博物館を出ると、喫茶「舞衣」があるが、今日はパス。

庭園を出て、あとはひたすら「和の湯」に向かうだけ。

庭園から南下し、旧山陽道を東進すれば着くはず。マップ上ではかなりの距離になるので、ひたすら歩く。
途中、「多々良大仏」という看板があったので、寄ってみる。

そこそこの大きさか。

歩きながら、大平山を撮影できる場所探すが、建物に隠れてなかなか全体が見えないが、ようやく、写せることろがあった。

ズームイン。やたら、鉄塔が立っているのが、頂上。

AM11半頃、ようやく「和の湯」に着く。およそ、2時間半のウォーキングだった。入浴後は、バスで防府駅まで行く予定なので、おそらく便数はあまりないだろうから、時刻表をカシャ!

江泊温泉 和の湯(やわらぎのゆ)。入浴料¥720。

風呂上り、今日は豪華に日替わり定食・コーヒー付¥800。

便数が少ないので、13:42のバスに乗り遅れてはいけないと、10分前にバス停に行く。ほとんどの人は車で来ているが、自分以外に、おじさんとおばあさん、計3人だが…
定刻を過ぎても、5分過ぎても、10分過ぎても、バスが来ない。
「いつもこんなんですか?」
「時間通りに来たことがないねぇ」とおじさん。
結局、10分以上過ぎてバスが来た。温泉の風呂なので、体の芯まで温まっていたので、寒くはなかったが、遅いぞ、防長バス!

帰りは、山陽本線で防府から新山口、新山口から広島まで新幹線利用で帰った。


寒い一日、がんばりました。!


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