2018年1月23日火曜日

大芝島(2018.1.23)

橋で繋がっている島シリーズ。今回は大芝島。
広島県安浦と安芸津の中間くらいの、瀬戸内海に浮かぶ島。本土とは、大芝大橋で繋がっている。さすがに、電車・バスでたどり着くには不便なので、車で向かう。

広島から海田大橋を通り、熊野道路・黒瀬を経て安浦まで南下。海岸沿いに竹原・三原方面に向かうと、トンネルを出てすぐ、大芝島への案内表示が見えるので右折する。

大芝大橋の本土側のたもとに、10台くらい止められる駐車場がある。今回は、ここに車を置いて歩くことにする。

駐車場に立つ大橋開通記念碑。

駐車場の脇には、カフェ・レストランがある。開店はAM11から。

島内ウォーキングは小学校のモデルコースになっている。
 
さて、橋を渡ってウォーキング開始。朝まだ早い。写っているのは、朝日。

昨夜、東京に大雪をもたらした南岸低気圧の影響で、風が強く、冷たい。大芝大橋、1997年10月開通、全長470m。

島に到着。いちおう1日4便バスも走っているようだが、利用者はいるのか。

大橋、島内側出口。今回は、島の中腹を中心まで進み、東側に下りて、島を3/4週するコースを考えている。右側(西)に進む。

橋の高さから出発しているので、既に70m以上の高さはある。写真は安浦・呉方面。

しばらく歩くと見えるのが、小芝島。「大芝島」で検索すると、必ず紹介される島。

なぜかというと、別名ハート島。見方によってはハート型に見えるという。言われてみれば…

さらに坂を登って行く。


瀬戸内海の島らしく、ここもミカン栽培が主産業。ミカンとツバキのツーショット。

お地蔵さんも、寒さ対策モード。

ようやく、山頂近くの分岐点に到着。右に行くと、島西部の朝市場に下りるが、今回は左に曲がり、島東部・大芝港方面に下りる。

坂を下って行く。

途中、キュウイ畑がある。葉っぱが落ちているが、確かにキュウイだろう。調べると、収穫時期は品種で違うが、遅くとも11月中頃らしい。こんな時期まで残っているが、食べられるだろうか。

下りたところに、瀬戸内の島では定番の廃屋。

大芝港?定期便はなく、釣り場として利用されてるらしい。

島は海岸沿いに車でも一周できるようになっているが、一部離合困難・ガードレールもないので危険である。やはり、歩いて回る方が正解。

島部東側を南に向かって歩く。

東側・竹原方面に見えるのは竜王島。竜王島自然体験村があるが、竹原からの定期便はなく、予約時に渡船を申し込むらしい。

狭い入江。若干の集落がある。やはり、車道は狭い。中央に見えるのは、藍ノ島。無人島で、広島湾の峠島同様、不動産として入手できる島。こちらは4億円。

600m先が通行止め。歩きではどうだろう。とりあえず、そこまで行ってみることにする。

しばらく歩くと、ウォーキング者の興味をそそられる風景。おそらく干潮時に砂州で大芝島と繋がる小島。このパターンで有名なのは、江の島、小豆島のエンジェルロード。それのミニ版というべきか。

幸いにも、引き潮でなので歩いてみる。

小島の上まで登る。この島、調べても名前が分からない。だいたい、どんな小さな島にも名前がついているのだが…

引き返す途中。さっきの自分の足跡。やがて潮にかき消されるだろう。

長く伸びる石段。集会所もあり、このあたりが一集落のようだ。

この先が島の南端くらい、東側から西側へ入る。時間はまだ9時前だが、急に空腹を覚える。出かけに、コンビニでパンとコーヒーで朝食を済ませているが、寒さの中のウォーキングで、エネルギーを消費したのか。弁当を広げる場所を探すと、小高いところに樹が生えているので、そこまで登る。

いつものコンビニ弁当だが、島内に店はないので、買って来ていてよかった。

空腹が収まって、また歩き出す。さっき案内があった通行止めの工事、歩きなら何とか側を通れるとのことで、通してもらう。道幅の拡張と、ガードレールの設置をしている。こうして、徐々に「離合不可」の道が少なくなっていくのだろう。

ここから、島の西側を歩くことになる。また、集落がある。

神社もあるが…

集落はすぐ終わり、また人気のない道路。

山手にはミカン畑。

この島には小集落が点在し、この島の中心の町といえるものはない。ここまで歩いて、車は何台かすれ違ったが、すれ違う人はいなかった。まあ、寒いので人も外に出ないか。島の風景よりも、もっと暖かい季節に、周囲の海を見ながら歩くのに向いているのかもしれない。

島の西側を半分くらい歩いた辺で、これまでの集落とはちょっと違う感じの集落に到着。さっきの山頂の分岐点を西に下ると、ここに出るわけか。朝市の場所。ただし、開催は土日のみで、火曜日の今日は無人。

港にも結構な数の船がいる。

ここから見ると小芝島はハート島ではない。小芝島の右側、はるか向こうには、橋が見えるが、マップで方向をたどっていくと、先日通った、豊島大橋に該当する。なんだか、瀬戸内の島々を踏破している感じがしてうれしい。

藁葺き屋根の古民家。大橋入り口の、小学生モデルコースで紹介されていたものか。

 そして、なんといってもコーヒーの自販機があるのだ。街を歩けば、ここにもあそこにもある自販機が、この島ではこれまで1台もなかったのだ。1缶買って一服する。

近くに、みかんの無人販売所もあるが、さえぎるものがないここは、風が強い。

風の中、コースの終点に向かって歩き出す。写真のように、山に続く舗装された脇道が、島全体に縦横無人に設置されている。ミカン畑に通ずるものか。

小芝島はここから見ると、ハートの面影がある。先ほど、砂州でつながった小島に渡って、ひょっとしたら小芝島も… と期待したが、残念ながら、砂州渡りはできない。年月が過ぎて、波の運ぶ砂が堆積すれば、遠い将来、歩いて渡れるかもしれない。

道はまた離合不可モード。

大芝大橋が見えてきた。

橋の上に上がりたいが、階段はない。

橋の下を通り、右側へUターンして、出発点の橋のたもとに登る。

また、歩いて本土まで戻る。

途中、何台かの車が通って行った。人には会わなかったが、島の風情の割に車は多かった。

大芝島メモ:人口192人(2005年)、橋の開通後、若干ながら人口は増えたそうだ。周囲5.8㎞。みかんの他ビワの栽培もおこなわれている。
今回歩いたコースは以下の通り。出発、AM7:43、終点AM10:14、約2時間半のウォーキング。防府に続き、今日も寒かった。

一部、黄色の縁で囲んだ地区は歩いていないが、さほど大きな集落・スポットは、地図で見る限りないようだ。自販機はやはり、自分が買ったものが島で唯一の自販機だろうか。(地図をさらに拡大するとストリートビューに変わり、日浦商店の前に自販機が3台あるのが確認できた。2013年10月の画像)
(島の北西部:黄色の円で囲んだ部分)

さて、歩きの後必ずと言っていいほど付帯する風呂。今回は、帰り道をちょっとそれるが、「グリーンピアせとうち」(かつてはグリーンピアやすうらと言っていたところ)。宿泊施設だが、日帰り入浴もできる。営業AM11~(水曜日のみPM15~)、今日は火曜日OK。安浦駅前付近を左折して一山超える。車で10分で到着。

敷地は広く、様々な施設が併設されている。眺めもいいが、季節がらか、周囲は「許可なく立ち入りを禁ずる」。すでに結構歩いているので、歩きはやめて、入浴のみにする。

お湯都ぴあ、入浴料¥600。人工温泉だが、露天風呂の景色はいい。
*「トゴール湯」はトゴール・ウォームタイトという新潟県栃尾又温泉付近で採石される鉱石を溶かし込んだ準天然温泉です。(グリーンピアせとうちHPより)

すっかり体も暖まり、帰路をたどる。自宅にはPM2時前に到着した。

今回の大芝島で、広島県瀬戸内の主な島を巡ったことになる。
去年7月の宮島弥山も加えると、その後
似島・倉橋島・佐木島・大崎上島・江田島、蒲刈上島・大崎下島をはじめとするとびしま海道の群島…
半年間で、われながらよく歩いたものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿