2018年5月15日火曜日

しまなみ海道1 (2018. 5.15)


 5月15・16日、連休で天気もいいので、1月前向島の脱走事件で延期した、しまなみ海道巡りを行う。今回は、全コース車で移動、今治市に一泊する。これまでの町歩きのなかでいちばんの、グレイトジャーニー(大げさ)になる。車の運転なので、コースを事前に予習しておいた。

しまなみ海道の島と橋
 尾道〜新尾道大橋〜向島〜因島大橋〜因島〜生口大橋〜生口島〜多々羅大橋〜大三島〜大三島橋〜伯方島〜伯方・大島大橋〜大島〜来島海峡大橋〜今治

また、各島にはインターチェンジがあるが、因島・生口島・大島には北と南の2ヶ所があり、それぞれ本州側の出入り、四国側の出入りに制限されている。これを理解するのにしばらく時間がかかった。たとえば、尾道から来た場合、因島へは北ICでのみ出られる。因島から尾道に行く場合、北ICからのみ入れる。逆に、四国へ行く場合は南C、四国から来た場合は南ICのみが可能。さらに、自分の車はETCがなく有料道路への出入りが多いので、自分が利用する各区間の料金を調べ、一覧にして携帯した。

行く前に考えた各島のスポット
1日目
向島: 後藤鉱泉所・USIO CHOKOLATL・立花海岸・岩子島
因島: 白滝山・村上水軍城
生口島:耕三寺・未来心の丘・高根島
大三島:大山祇神社・伯方塩業工場見学
伯方島:伯方ドルフィンファーム
今治: 来島海峡SA
2日目
今治: 今治城・来島海峡展望台
大島: 村上水軍博物館・潮流体験
大三島:多々良温泉
大三島盛港からフェリーで本州へ

今回、向島へは橋を渡らず、尾道渡船を使いフェリーで渡る。
尾道~フェリー~向島
向島
「日本でいちばん短い船旅」と紹介されてるだけあって、カメラを構える余裕もなく、あっという間に向島に着く。運賃¥120、下船時に手渡し。

ドラッグストアの駐車場に車を止めて歩く。

行き先は後藤鉱泉所。「空から日本を見てみようPLUS」他、多くのテレビ番組で紹介されている。

有名なラムネ。朝早いが、おじさんが作業していたのでラムネを売ってもらう。¥150。
「よくテレビに出てますよね」
「うん、また木曜日に来る」
番組名は分からない。
「本当は、1月前に来るつもりだったんですけど、脱走事件があったでしょう」
「あのときはまいったよ。」
「どこから泳いだんですかね」
「1時間かかったっていうから、随分潮が速うて流されたんじゃね」
確かに、脱走中は、検問渋滞・観光イベントの中止等で、観光客が激減した。後藤鉱泉所も売り上げが半減したとの報道があった。

次に、これもテレビで紹介されたUSIO CHOKOLATL。カカオと砂糖のみでチョコレートを作り人気がありよく売り切れる。火曜・水曜日は休みとは知っていたが、訪れて見たかった。休みなのか看板もなく、ここなのかと思うが、ここがチョコレート工場の入っている立花自然活用村。

小さな看板があった。最近、広島空港内にも出店している。

高台にあり見晴らしがいい。この後行く立花地区が見える。

立花海岸に着く。

さて、向島の南岸を走り西岸に着く。しまなみ海道には、因島大橋など島の名前を付けた橋が多いが、向島の着く橋はあるのだろうか。実はこれが向島大橋。大橋の割には小さいが、昭和43年完成だから、しまなみ海道よりも早い。向島と隣の岩子島を結ぶ。

岩小島に渡り向島を写す。
岩子島:本州尾道市から南の尾道水道を隔てた位置にある島。東側が御幸瀬戸を隔てて向島になり、 向島大橋で結ばれている。向島はしまなみ海道と結ばれているため、この島は本州と陸続きになる。地理的・文化的にも向島と一体化している存在である。面積2.46km2(2015年現在)。周囲約8km。気候は瀬戸内海式気候。人口約660人、高齢化率44.9%(2012年現在)。

次に因島に行く。 
向島IC⇒因島北IC 
因島
大浜PA下り駐車場から見る因島大橋。

水軍城は9:30の開館なので先に白滝山展望台に登る。

駐車場から。昨年行った佐木島が見える。自分の足で歩いた瀬戸内海の島々での足跡が、かなり増えてきた。mini伊能忠敬の気分だ。

展望台に向かう。

頂上に到着。

さらに先に展望台がある。

振り返ると瀬戸内海の絶景。ネットでみたアングルと一緒だ。
白滝山と五百羅漢:概要 標高226.9m、因島を代表するビュースポットです。
参道や山頂付近に点在する五百羅漢(実際は700体程度)の石仏は、1830年に一観教の創始者・柏原伝六とその弟子たちが3年余りの年月をかけ作ったものです。
春は桜、秋は紅葉を楽しむことができます。(尾道観光協会HPより)

頂上から、因島大橋方面を臨む。

白滝山をくだり、因島フラワーセンターの横を通過して、因島の次のスポット水軍城に到着。

水軍城は小高い山の上にある。

実は、20年前くらいに一度因島に来たことがあるが、この風景、おぼろげに覚えている。

入場料¥310。残念ながら、特に印象に残る展示はなかった。

村上水軍は、因島・能島・来島の三島村上氏に分かれる。それぞれ旗印が決まっていて、上から因島・来島・能島。よく見る丸に上の字の旗は、能島村上氏のもの。因島の旗は、上の字の下が跳ね上がっている。

城の隣にある館。

中を覗くと、軍議する海賊の人形たち。

頂上から見下ろす風景。金蓮寺には村上氏の墓がある。

因島はここまで。次に耕三寺のある生口島に向かう。
因島南IC⇒生口島北IC 

生口島
駐車場に車を止めて耕三寺まで。


耕三寺は、大正・昭和期に大阪で活躍した実業家の金本耕三が、母の菩提を弔うために建立したもの。

入場料¥1400を払って入る。ちょっと高いが、耕三寺の隣の「未来こころの丘」の入園料も含まれている。
 
五重の塔。耕三寺の建物は、日光東照宮陽明門・平等院鳳凰堂等、日本の著名な建造物を模して建てられている。

外国からの観光客が多い。聞こえるのはフランス語、フランスかカナダからか。

孝養門を通り、本堂のある境内まで登る。

日本初のテーマパークという表現を読んだことがあるが、鮮やかな朱色に彩られた境内はかなり広い。

 
本堂の横にある千仏洞。
千仏洞地獄峡:昭和30年に起工、39年に完成している。入口は本堂西側至心殿横、出口は救世観音大尊像そばに設けており、地下約15mに全長350mにもなる隧道(洞窟)を掘り、富士山の熔岩と浅間山の焼石を鉄筋コンクリートで固めて岩組。中間の3ヶ所には高さ約10m広さ数10平方メートルの洞室がある。石造の仏諸尊千体を奉安、滝が流れている他、隧道には地獄極楽画図の額数十面が源信僧都の往生要集を視覚的に理解できるよう奉懸している 。(耕三寺HPより)

地下に降りていく。


先ずは地獄から。



様々な地獄をくぐり抜け⇒仏様におすがりし⇒極楽往生できる?



出口近くなると仏像が増える。




外に出ると巨大な観。入口からここまで、地獄から極楽までの道のりが演出されているのが分かる。




後でネットでマップを確認してみた。なるほど、千仏洞の地下道は本堂の下を横切っていたのか。



続いて隣の未来心の丘へ向かう。

未来心の丘(みらいしんのおか):広さ5,000平方メートルにもおよぶ白い大理石の庭園で、世界を舞台に活躍されている彫刻家  杭谷一東(くえたにいっとう) 氏にその制作を依頼しているものです。ここに使用されている大理石のすべては氏のアトリエ(仕事場)があるイタリア・カッラーラで採掘し、コンテナ船で運んできています。(耕三寺博物館HPより


遠くに丘が見える。そよかぜの道。予習していなかったので、モニュメントの名称は後で調べた


調べても、これが何か分からない。

右奥が「二鬼の庭」


園内にある「カフェ・クオーレ」


頂上近く、「亀玉の舞台」


「風の四季」


「光明の像」


頂上から、瀬戸田の町を臨む。


「天猫」

白一色の乾いた世界は、さながら地中海。この丘を一人の作家が作ったとは信じがたいほどだ。耕三寺の朱の和の世界とのコントラストがいい。

このマップで要確認。


未来心の丘を下りて耕三寺に戻る。


耕三寺を出たところで、結婚写真の撮影を行っていた。


他に、瀬戸田出身の画家・平山郁夫美術館があるが今回はパス。駐車場に戻る途中にあった思いっきりの廃屋。ここまで廃れると潔い。

予定には入れていなかったが、耕三寺の近くなので国宝・向上寺に行く。

三重の塔まで上がる。

向上寺はマイナーなスポットだが、耕三寺にいたフランス語の観光客がここにも来ていた。日本の古寺巡りツアーだろうか。

生口島と橋で繋がる高根島(こうねしま)に渡る。
高根島:「四里の小島に高嶺がある」という言葉が島の名の由来となっている。かつては高嶺島(香根島)と表記されていたが、名前を改め高根島となった。みかんを主とした柑橘類の栽培が盛んである。島の西岸は青戸瀬戸で本州(三原市須波町、三原市幸崎町)と隔たれ、東南岸から瀬戸田水道を挟んだ向かいには生口島があり、両島は高根大橋(延長 205 m)で結ばれている。(ウィキペディアより)

高根島から見た高根大橋。

生口島南IC⇒瀬戸田PA
そろそろ正午。午前中の島めぐりはここまでにして、生口島南ICからしまなみ海道に入り、瀬戸田PAで昼ごはんにすることにする。瀬戸田PA下りに駐車するが、下りには自販機しかなく、食事は上りのみで可能。眺望もよく、多々羅大橋まで歩いて行けるので、かっこうの休憩スポットになっている。

案内に従い、上りまで行こうとするが、かなりの距離がある。道路沿いに歩いてゲートを通る。

道路下のガードをくぐり、上りに行ける。

瀬戸田PA上り。下りよりも若干高いところにある。

尾道ラーメン+タコの天ぷらセットを注文。

PA上りの駐車場。石川・神戸他、遠方のナンバーの車が多い。

PA下りから上りまで歩いて疲れたが、せっかくなので多々羅大橋まで歩く。歩行者・自転車は無料。軽車両は¥100。軽車両とはリヤカーの類だろうか。

歩いて渡ることもできるし,「サイクリストの聖地」だけあって自転車道は完備されている。また、ここまで運転してきて気づいたが、各ICの自転車専用の出入道路が整備され、車を気遣うことなく走れる配慮がされている。ただ、一般道は、自転車と共用なので、自動車の運転は細心の注意が必要。

多々羅大橋から駐車しているPA下りに戻る途中、年配のご夫婦に食事のできるPA上りへの道順を尋ねられた。運動のために歩いて行かれることを勧めたが、しばらくして振り返ると、駐車場の方へ引き返しておられた。食事はあきらめたようだ。

ここまでの経路。


さて、次の島、大三島に向かう。


0 件のコメント:

コメントを投稿