2018年6月23日土曜日

湯来ホタルまつり(2018. 6.23)

ホタルは先日行った山口市のホタル祭りが有名だが、自宅からそう遠くない湯来でもホタル祭りが、6月下旬から開かれている。湯来には今年の元旦、乗客自分だけの貸切状態のバスで温泉に入りに来ているが、今回は帰りが夜遅くなるので自動車で行く。夕方3時半頃家を出て、4時過ぎには湯来ロッジに着く。ホタルの飛ぶ時間までしばらくあるので、温泉に入って時間をつぶすことにしている。

国民宿舎湯来ロッジ。

ホタルまつりの初日土曜日とあって、すでに駐車場はいっぱい。何とか駐車スペースを確保できた。

急に空腹を覚え、風呂に入る前に、まつり期間中の臨時売店で買った田舎寿司を食べる。

腹が落ち着いて温泉に行く。日帰り温泉は、¥570。

湯来ロッジの裏は、水内川(みのちがわ)の清流が流れている。浴場の露天風呂からも見渡すことができる。

まだ明るいのでホタルはいないが、しばらく近辺を散策する。こちらは吉和方面だが、先日津和野の帰りに挫折したように現在通行止め。

こちらは、五日市・可部方面。水内川は下って大田川に注ぐ。

すでに祭りの屋台もオープンしている。ステージでは、イベントの準備中。お祭りムードが盛り上がっている。

水内川に注ぐ打尾谷川に沿った道が「ホタルロード」と呼ばれている。人家・街灯がない暗闇なのでホタルを見るのに都合がよいらしい。

水内川と打尾谷川の合流地点。ここもホタルスポットのようだ。

夜に歩くための下準備も兼ねて、打尾谷川に沿って道を上がってみる。

緑色に塗られた歩道がホタルロード。

しばらくうろついたが、日が陰るまでにはまだまだ時間がある。湯来ロッジのソファにもたれ、うとうとしていたら、湯来交流センターのオニイサンによる湯来町ガイダンスが始まった。湯来の観光資源についての説明と、最期にホタル鑑賞のためのガイダンスがあった。

ホタルに関して、ためになる話だったので、概要を記しておく。
*湯来のホタルは養殖ではなく自然発生。ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルの3種がいるが、飛び方の違いで見分けることができる。ただし、ヒメボタルは点滅の光だけで飛翔しない。
*オスとメスでは、メスのほうが大きい。昆虫界はオスのほうが派手で大きい動物界とは逆である。
*発光はオスの求愛行動であるが、ホタルは成虫になると絶食状態になる。食べる機能がない。交尾を終えると、その短い生涯を終える。幼虫期間を合わせても1年に満たない短いものである。
オニイサンは、「そういうことですから、ホタルは採らないように、そっとしてあげてください」。納得。生涯の最期に、光り輝き人を楽しませる… そう思うとホタルの光がなんとも切ない。
*ホタルがよく飛ぶのは、雨の次の日、曇りでもやーとした日。明るい月夜は、発行の効果を減少させるので敬遠される。雨の日も、羽がぬれるので芳しくない。
*ホタルの餌(成虫は食べないので幼虫)はカワニナ。カワニナはきれいな川にしか生息しない。水内川=清流→カワニナが育つ→ホタルの餌になる→ホタルの成育…という循環で、湯来にホタルが飛ぶ。そういえば、先日行った直島ではホタルの餌ようにカワニナを育てているおじさんがいた。
ただし、今年は飛び始めるのが遅く、現段階ではいわゆるホタルの乱舞はまだ見られない。

ホタルの勉強をしたところで、そろそろ外が暗くなってきた。表に出てみる。小雨が降っているが、ひどい雨ではない。そのうち止んだ。広場ではお祭りのイベントが開催されている。

ロッジ裏の、水内川沿いの歩道は人でいっぱい。ホタルは見えない。

駐車場待ちの車が並ぶ。誰かが言っていたが、「ホタルよりも人のほうが多い。」

打尾谷川沿いの県道41号線を登っていく。川の向こうに、ホタルではなく電灯のデコレーション。

河鹿荘(カジカ:湯来の川で鳴き声が目立つ蛙)。このあたりが明かりのある最後の場所。これより上は、本当に真っ暗。ただし。時折車が通りライトに照らされる。

① その真っ暗の中で光るホタルを撮ったが、スマホのカメラでは、何が何やら。画面右が、ホタルの光。
 暗闇の中をホタルを求めてしばらく歩く。写真には写らなかったが、何度か遭遇する。

② 打尾谷川を下りて、下に戻ったところ。中央右の黄色い○で囲んだところがホタル。飛ばないから、ヒメボタルになるのか。

③ ロッジ裏の水内川歩道でも見つける。

今回は、ホタルよりもホタルまつりが目立ったが、1週間~10日後が飛翔のピークと言うので、できれば再挑戦したい。ホタルの写真?を撮った①~③の場所は以下の通り。

追記
7月2日、「ホタルの見頃は後1週間あとでしょう。」という湯来交流センターのオニイサンの言葉を信じて、仕事を終えてもう一度、湯来に行ってみた。場所は前回に加えて、伏谷の「富夢想野」近くの鑑賞スポットにも寄った。例によって写真には写らなかったが、確かに、1回目より多く飛んでいて、夏の夜を楽しんだ。意図的に照明を設置していないと思うのだが、普段は味わうことのない真っ暗闇も面白かった。自分以外にも何人かはホタル鑑賞に来ていたが、すぐ隣にいても見えない、足元もおぼつかない、そんな暗闇だった。
 灯りのあるのは湯来ロッジ駐車場くらい。

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