2日目は、この旅のメインイベント、石鎚山登山。朝早く出発するのが常だが、ロープウェイの始発が8:40なので、朝風呂に入り、ホテルで朝食を取り出発。
国道11号線から左折して山道を上っていく。
石鎚山下に到着。駐車場にはおじさんが待ち構えている。駐車料金を払う。
ロープウェイ乗り場に向かう。
石鎚山を開山したと伝えられる役行者(えんのぎょうじゃ)の像の前を通り…
ロープウェイ乗り場に着く。
かなりの人である。
広場で発車を待つ。隣ではシニアの登山愛好家グループが、指導者に従いストレッチをしている。
始発ロープウェイが下りてくる。
標高差約800mを15分で上る。
山頂成就駅に着く。
携帯したマップ。
成就社までは緩やかな上り坂。リフトもあるようだが歩く。
GWに宮島に行ったというおじさんと、二言三言言葉を交わす。おじさんは「お先に…」と先に行った。
成就社入口に到着。お土産屋や旅館もあるが、平日で時間も早いので静か。
成就社。 石鎚神社の中宮である。
無事登りきれますように… 参拝する。
神門を抜けると登山道が始まる。
門の横に、登山注意事項。皆ごもっともなものである。ただ「単独登山はしない」だが、これはしかたない。
門も出てすぐ下り坂になる。登山と思っていたのに、最初から下りは拍子抜けする。
山頂まで3.6km。平坦の3.6kmとはわけが違う。
坂を下りきる。
「霊峰石鎚山 遥拝の鳥居」。山頂まで登らない人はここから拝む。
遠くに見えるのが石鎚山か。かなりある。
現標高1300m。頂上までの標高差は約700mだが、ロープウェイ駅から成就社まで約100m上っているので、実質登るのは800mになる。
ここから登り坂。「せっかくロープウェイで上ったのに、最初に下るとはね…」と談笑した中年夫婦が先を行く。
さすがに道は整備されていて、木の階段が多い。
誰が積んだか、五輪塔らしき石積み。
山頂まで2km。
広場で小休止。今日の体調はあまりよくない。若干めまいもする。
気合を入れて再び登る。
試しの鎖に到着。
ここで体力を消耗したくないので、迷わずスルーする。
前社ヶ森小屋に到着。試しの鎖の下りはこの裏に下りてくる。
南の山々を臨む。
あめ屋さんは、開店休業中。
山頂まで1.5km。このあたりまで歩くと、距離がなかなか減らない感じがする。
見晴らしがいいという夜明かし峠に着く。
石鎚山山頂。
伊予西条方面、
南方面。こちらからの沢伝いの登山コースもあるようだ。
山頂目指して歩き出す。
山頂をズームアップ。造山運動の褶曲がよく見える。
来し方を振り返る。
山頂小屋は近いのだが… ここからが正念場。
一の鎖。鎖場は、試しの鎖を入れて4つある。そのなかで一の鎖は33mと一番短い。後はみな65m以上ある。ここはチャレンジする。
足場を確認しゆっくり。
中段の平らな岩まで登る。
下を見る。
上を見る。
やっと一の鎖を上りきる。
鎖場を過ぎて鳥居が見えてきた。二の鎖付近。
頂上まで0.6km。後600mなんだが、足がパンパン。
しばし登りし方を眺め、自己満足。
休憩所に到着。トイレもある。
左が二の鎖。右が迂回路。
迷わず迂回路。65m以上とあると、腕の力もかなり必要だろう。腕立て伏せ10回で息を切らす自分には無理だろう。
この迂回路がなければ、鎖を上らない限り山頂にはたどり着けないわけだ。もともと修行の山なので、当然だ。
頂上まで0.4km。このへんの100mはとても長く感じる。
山頂小屋が見える。
左が三の鎖。ここも迂回路の右に進む。
三の鎖の登り口。登る人もいる。
一歩一歩山頂を目指す。
振り返る。よく登ってきた。
後もう少し…
社が見えてきた。
山頂に到着!
石鎚山1982mとあるが、正確に言うとここは石鎚山弥山1974m。1982mは天狗岩。時刻は12:20。ロープウェイ駅から約3時間半の登山。平均の時間より遅いほうだろうが、それでも達成感は半端ない。
下には山小屋がある。食事もできる。ここまでどうやって荷物を運ぶのだろうか。余計なお世話をしてしまう。
石鎚神社奥ノ宮拝殿。
無事登れたことを感謝して参拝。
裏には石鎚神社奥ノ宮。石鎚山自体がご神体で、拠点の石鎚神社口ノ宮本社は麓にある。
三の鎖を上るとここに出る。若者が一人上ってきた。
天狗岩が見える。風も強い。体調も万全ではない。体力も使った… 天狗岩行きをどうしようか迷う。行ってきたおじさんグループが、しきりに「こわかった」を連発するのが聞こえる。やはり断念したほうがいいのかも。
とりあえず、コンビニで買ってきたおにぎりを食べる。
昼食を終えて、さて天狗岩。どうするか。
決死の覚悟で挑戦する。鎖場を下りる。
鎖場を下りた。
あの頂までたどり着けるか。
崖の下を見下ろす。
ここはまだ立ったまま進めるので、動画を撮影。風が強いのが分かる。
振り返って奥ノ宮。
さてここからが本当に決死の覚悟。白い丸や矢印は、ここに足を奥、こっちに進む… サポートのマーク。
岩に張り付くようにして慎重に進む。
足を滑らせれば命はない。
ようやく難所を切り抜ける。
矢印に従い天狗岩に向かう。
天狗岩まで急斜面だが、眼下が絶壁でないので、先ほどのように恐怖はない。
すでに到着者がいる。
頑丈そうな若者。おじさんも頑張ってきたよ。
天狗岳、ここが1982m。
南に南尖峰。同じように岩場を進めるが、ほとんどの人はここで引き返す。自分もこれで大満足。
眼下を見下ろす。
遠くにに奥ノ宮。ここまでよく来れた。
さて着たら戻らねばならない。あの怖い難所の手前、スマホを突き出して眼下を撮影。本当に絶壁だ。
難所を終えたところで、おねえさんに写真を頼まれる。彼女が無事通過するか見終えて後にする。
無事、天狗岩から帰還する。
鎖場を1つ登り、天狗岩にも行き、充実感を抱いて下山する。
名残惜しく、もう一度山頂を見る。
下山は左。下山路には滑り止めの鉄棒がつけてある。
二の鎖の休憩所まで下りる。一休み。
上った石鎚山を振り返る。「あそこまでよく登った」。登山の後の自己満足の時。
ひたすら下りる。
成就社下のコルに戻る。
下りたときに案じたように、最後の標高差100mの登りはきつい。
なんとか神門に戻る。
門の横の 見返り拝殿に向かう。
奥に石鎚山が見える。無事下山したことを感謝し参拝。
成就社を後にする。ほんとうにご苦労様でした。
山頂成就駅に戻る。下山は2時間半だった。
16時のロープウェイで下りる。
麓の下谷駅に戻る。
石鎚山登山を無事終える。時刻は16時半。予定では、伊予西条ICから高速に乗り、石鎚山SA下りから乗り入れられる、椿交流館温泉で風呂に浸かる予定だったが、帰りのフェリーの時間も気になるので、今日はパスして伊予小松ICから高速に乗り、松山観光港に向かうことにする。
帰りのフェリーの時間はチェックしていなかったが、1時間に1便はあるだろうと安易に考えていた。港に着いたのが18時半。18時台の船はすでに出ており、19時台はない。次は最終20:10。広島に帰ってから行きつけの温泉に入って帰ろうと思ったが、広島に着くのは22:50。結局、この旅の温泉はみなパスになった。
それでも2時間近くの待ち時間がある。スマホのマップで「風呂」を検索すると、近くの高浜に「小富士湯」という銭湯があるのを知った。観光港からシャトルバスで高浜駅に行き、しばらく探したのがこれ。灯りがついているが、営業している気配がない。扉を開けたら工事中だった。おそらく解体工事だろう。確かに、ここで銭湯を営業しても利用者がいないだろう。
観光港に戻りレストランで、興居島を見ながらカツカレーを食べる。
夕食を終え、展望デッキから。興居島・泊港方面。
興居島・由良港方面。
今日のドライブマップ。帰りは伊予西条ICではなく、伊予小松ICから乗る。