始発の新幹線で博多まで。7:45の特急「ゆふ」別府行きで天ヶ瀬まで行く。乗り換え時間は12分で急いだが、余裕で間に合った。
9:20、久大本線天ヶ瀬駅に到着。降車した乗客は自分ひとり。ほとんどの乗客は、由布院や別府に行く。
桜滝は駅から歩いてすぐ。久大本線の下をくぐる。
桜滝入口。
滝が見えてきた。
桜滝。
JR天ヶ瀬駅の裏にあり、桜滝遊歩道を徒歩約10分。豊後国誌によれば、桜花滝は五馬の荘桜滝村にあり高さ5丈あまり、砕け散ること花の如く、流下することスダレの如しと紹介され、江戸時代より文人・墨客に愛された滝です。「天瀬六瀑」のひとつです。(日田観光協会・おいでひた.comより)
滝の音に鳥の鳴き声が混じって聞こえる。
ズームイン。
霧状の飛沫が舞う。
上のほうに見える建物は、滝を見ながら露天風呂の「山荘 天水」だろう。ただ、今日は違う風呂に入るつもり。
桜滝を後にする。
さて、慈恩の滝は、天ヶ瀬駅の一つとなりの杉河内駅の近くにある。ただし特急は停車しない。次の普通列車は12:53。それまで3時間近くあるので。顕徳坊という展望台があるので登り、風呂に入ればちょうどいい時間になるだろう。川沿いに歩いて顕徳坊に向かう。
駅前には、駅前温泉がある。
料金¥100を払って入る、混浴露天風呂。
商店街を歩く。人はいない。
川沿いにある薬師湯。
奥の小屋が脱衣場で、風呂に囲いはない。
対岸のホテルに渡る専用の橋。
共同露天風呂、神田湯。
川沿いにこのような露天風呂がいくつかある。入っている人はいなかった。周囲から丸見えなので、温泉マニアでない一般温泉客は躊躇するだろう。自分も、強いて入りたいとは思わなかった。
顕徳坊がある対岸に渡る。
橋の上から、天ヶ瀬駅方面。温泉客は見当たらなかったが、釣り人は何人かいた。
顕徳坊展望台の案内板。1217段の階段がある。
寝不足でからだがだるいが、気合を入れて登ろうとするが、設備老朽化のため通行止め。
天ヶ瀬駅のほうから車道で登れないことはないが、そこまでして登りたいとこでもないので、とりあえず風呂に入ることにする。選んだのは屋内風呂の「バラの湯」だが、なかなかたどり着けない。マップで見ると近くまで来ているのだが、入口がなくてしばらくうろついた。
ようやくたどり着いたが、人がいない。勝手に入浴代¥300を払って入るのかと思ったが、おねんさんが風呂掃除中だったので呼びに行った。
ボーっとしていて、女風呂に入ってしまい、おねえさんに注意される。まあ、自分以外にはお客はいないので、中を撮影。
独り占めの風呂からあがり一休み。時刻は11:20。杉河内行き電車まで、1時間半もある。予定を変えて、行きは慈恩の滝まで歩き、帰りに電車を利用することにする。
天ヶ瀬温泉をあとにする。玖珠川と久大本線。
田舎のJR一駅分なのでかなりの距離がある。
バス停がある。なんと1日に1便。乗る人がいるのか。
歩くこと約1時間。慈恩の滝の駐車場に到着。
慈恩の滝。
玖珠町の西に位置する「慈恩の滝」は、日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境に位置し、上段20m、下段10mと、合わせて約30mの落差がある二段滝です。また、滝の裏側へ向かうことができるため別名“裏見の滝”とも呼ばれ、夜にライトアップされる滝は、昼とは違う一面を見せます。滝を一周するには、時計回りのほうが、幸せを呼ぶといわれています。又、大蛇伝説も残されています。上段は両側の岸壁に囲まれて奥まったところにあるため、正面からしか見えない絶景の滝です。(大分県観光情報サイトより)
後から知った上記の説明によると、時計回りが幸せを呼ぶとのことだが、自分は反時計回りを選んだ塔だ。自然に「慈恩の滝」の石碑の入口から入ると反時計回りになるのだが…
遊歩道を下りていく。水しぶきが飛んでくる。雨の日の高野山で活躍した、コンビニのレインコートは折りたたんで携帯している。取り出そうかと思ったが、またしまうのが面倒なので、少々は我慢する。気温もかなり高いので、ぬれてもすぐに乾くだろう。
滝の裏側に入る。
滝を裏側から見上げる。
滝を間近の横から。
水しぶきにぬれながら裏側から出る。岬のように突き出たところがある。
表に戻って、木々の間から滝を見る。
滝の正面から、二段の滝。確かにここからしか上段の滝は見えない。
滝の前にある茶屋でラムネを飲む。
先に行った桜滝に比べて人が多い。滝の裏側を歩けるのが人気の秘密だろう。
川辺から、橋の向こうに慈恩の滝。滝から流れた水はここから玖珠川に注ぐ。
JR杉河内駅に向かう。
杉河内駅。
当初の予定ではここまで電車で来て、帰りは天ヶ瀬まで歩いて戻るつもりだったが、今歩いた道をまた歩くのは大変だ。日田方面の電車は15:55。おおかた3時間待ちになる。10時台から、15時台まで電車がない。結局、ここまで乗るつもりだった大分方面行きの電車に乗り湯布院まで行き、そこから特急で日田に帰ることにした。電車の中と由布院駅前で時間をつぶす。
自分以外に乗る人のいないホームで電車を待つ。
博多行きの特急が過ぎていった。
ようやく普通電車がやって来た。ワンマンなので開かない扉の前に立っていて、あやうく乗りそびれるとこだった。
13:40、由布院駅に着く。博多方面の電車は14:17。約40分の待ちで済む。
駅前をうろつく。通りの向こうに由布岳が見える。きれいな形の山だ。近いうちに登るつもり。
お土産屋の中に無料の足湯があったので浸かる。
駅のホームにも足湯があるが、こちらは有料¥160。
博多行きの電車で日田に向かう。
16:15、日田駅に到着。日田駅は日田杉を多く使っているが、駅前の「HITA」のモニュメント、「I」が壊れている。
駅前の道をまっすぐ歩くと、三隅川の河畔に出る。三隅川はここで3つに分岐して、また一つになる。向こうの小さな小山は亀山公園。
①公園に行くため緑橋を渡る。
頂上に上る階段がある。
天ヶ瀬で1217段の階段を登らなかったので、ここは登る。
②頂上には神社があった。
日田市街や三隅川を見渡せる場所がないかと探したが、木々に囲まれ、眺望のいいとこはなかった。
小山を下りてまた河畔に出る。
③島内橋を渡る。
橋の上から。あのビルの手前から歩き始めた。
先ほど登った亀山を横から。
④台霧橋を渡る。
三隅川が分岐して、堰を通り一段低くなる。
堰の向こうに亀山。
「場所取り厳禁」の立て看がいたるところにある。
河畔には屋形船がずらり。
「場所取り厳禁」の由来は、近々(5月25、26日)に開かれる花火大会だった。
⑤銭渕橋を渡る。
焼きソバのために途中下車した日田だったが、思わぬ風情のある河畔のウォーキングになった。
銭渕橋を渡ったところで川岸に下りて歩く。
日田は内陸部なので、結構な気温だ。夏場得意の、帽子の下にタオルを垂らした日本兵スタイルにするほどではなかったが、汗ばんだ。橋の下で涼む。
日田に来た本命の焼きソバ、想夫連本店につく。
目玉焼きのトッピングで¥1000越えの、結構な値段だがとてもおいしいものだった。来た甲斐はあった。
日田駅に戻る。一番近い久留米方面は、18:03の観光特急列車「ゆふいんの森」。全車指定で、なんとか1席空席があったので予約する。日田駅の待合室は、日田杉をふんだんに使ったとても豪華で感じのいい場所。待ち時間を快適に過ごす。
博多行きの特急に乗る。特急は、朝乗った赤い一般の特急(こちらは自由席がある)と、緑の全席指定の観光列車がある。杉河内で通過したのも、この列車だった。博多で新幹線に乗り換え帰る。
結果的に久大本線を乗り回す旅になった。
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