正直言うと、これと言って行きたいスポットはないのだが、広島の瀬戸内では最大の島であり、すぐ近くに見える島なので、一度は行っておかないと…
地図を見ながら、行く場所を探し出す。欠かせないのは、「のうみ温泉」。こういうコースを組んだ。
①真道山に歩いて登る
②南にある橋繋がりの、沖野島に行く(なぜか分からないが橋繋がりの島は行ってみたくなる。倉橋島の鹿島、大崎上島の長島…)
③砲台山に車で登る
④のうみ温泉
他に、海上自衛隊第1術科学校が有名で見学もできるが、所要時間1時間30分。見学途中で抜けられないとのこと。特に見たいものもないので、今回はパス。
島は広いので、島内移動は車で行うことにした。
朝7:10のフェリーで、江田島切串港行きに乗船。前に見える三角の島は、峠島(無人島)。200,000,000円(2億円)で売りに出されている。
峠島の横を通る。無人島だが、小さな鳥居が見える。
まもなく切串港に到着。
江田島には「クマン岳」他、いくつか登れる山があるが、今回、真道山を選んだのは、標高286.6mと比較的低い山ということと、真道山森林公園の奥に登り口があり、分かりやすい場所であるということ。森林公園に行く途中、海上自衛隊第1術科学校で車を止める。
もっと近くで中を撮りたかったが、入り口に制服の守衛さんが居り、海上自衛隊の施設でもあるので、腰が引けてしまった。
真道山森林公園の入り口に到着。
管理室の横に車を止めるが、管理人のおじさんが作業している。季節柄、訪れる人もいないのだろう。声をかけられる。
「何か用かね?」
「はい、歩きに来ました」
公園奥のほうに登っていく。
キャンプ場の事務室か。もちろん閉まっている。
その横に、「真道山展望台登山口」がある。
扉を開けて入る。
《イノシシ侵入防止のため、扉は、開けたら必ず閉めてください》
ハイ、ちゃんと閉めましたが
このくらいの柵だと、イノシシは突破するんじゃないかと思うのだが…登山道に入る。
落ち葉に埋もれた道。
途中の休憩地点。ここまで、足場の悪い個所もあり、ややばて気味。山登りは、同じ高低差でも、足場の良しあしで疲労度が大きく異なることを、これまでの山登りで実感した。
そこから、頂上の展望台を見上げる。
展望台までの案内板。
ああ、また急な上り坂、ハァーハァー、ヒーヒーフー。
展望台に到着。登頂記念スタンプがあるが、あまり利用されてないようだ。
江田島湾を見下ろす。
山を下りる。この車道で、車でも登って来れる。
季節は、山椿の頃。
森林公園を後にして、次の目的地沖野島に向かう。車で、約30分走る。写真中央にあるのが、江田島と沖野島を繋ぐ橋。小さな橋だ。
穏やかな入り江。
沖野島を探検してみようと思うが… 「私有地につき立ち入り禁止」
こちらも。「無断立ち入り禁止」。
「侵入禁止」を突破して特に見たいところもないので、収穫なく、島を後にする。
気を取り直して、次の目的地、砲台山に向かう。サンビーチおきみのある、島の西岸を走る。また、車で走ること約30分。
ここまで島内を車で走って気づいたが、「またのお越しをお待ちしております」「ようこそ**へ」の道路案内が、セットになって立っている。
江田島市は、2004年に安芸郡江田島町、佐伯郡能美町、沖美町、大柿町が合併してできた。町時代の名残だろう。
砲台山に車で登る道は調べてきた。「沖美ふれあいセンター」を曲がって少し行くと、右手に登り口があるはず… だが、見当たらず走る。とうとう、港まで来てしまい、引き返す。
これが登り口か。「創造の森・森林公園」 どんな森か? 他に見つからないので上がってみる。
正解! 「林道砲台山線」の案内板。
「砲台山スカイロード」、汚れてて読めない。掃除してあげたくなる。
いつものように曲がりくねった道を登り、展望台駐車場に到着。
ここら一帯は、江田島砲台(三高砲台)と関連施設の跡地になっている。
[ 三高山砲台の歴史 ]
江田島市北西部に位置する三高山(標高401.8M)の北部には、ロシアとの国交が急を告げる明治31年2月を境に、バルチック艦隊の入港を阻止する為、広島湾一帯の数か所の一つとして起工し、2年の歳月を費やして完成させた。(ネットより引用)
展望台にむかう。
中をのぞいてみる。戦で散った多くの命、帰る場所も分からないままさまよう魂たち。なにか不気味なものを感じ、ぞくっとする。ネットの紹介文に「砲台跡を散策しながら森林浴が楽しめ、内海の島々が一望できます。」とあったが、散策の雰囲気ではないと思うが…
展望台に出ると、雰囲気はがらりと変わり、景色はいい。宮島方面を眺望。
さらにこの山の名前の由来となる砲台跡に登る。
砲台跡地。かなり大きい。ロシアのバルチック艦隊とは、日本海海戦で戦闘が行われたので、実際に使用されることはなかった。
砲台跡地を「散策」する。
「自然と友達になろう」の標
人の作ったものが、風化して自然の一部になる。
「国破れて山河有り」
結局、「創造の森」の「創造」の意味は分からなかった。
山を降り、温泉に向かう。
のうみ温泉。入浴料大人¥600。おそらく島内唯一のSPA、地元の人でにぎわっていた。
一風呂浴びて、三高港から宇品行きフェリーで帰る。
半分街、半分田舎。そこそこ便利で、そこそこ不便。4つの町が合体してひとつの町になったせいか、どうも掴み所のない印象を持ちました。
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