①火山(ひやま)に登る
②車で行ける南端の鹿島まで行く
③恒例の温泉。桂浜温泉に浸かる。
ことを目的として、車で訪れる。
広島道路・呉道路・音戸バイパスを経て音戸まで行き、先日歩いて渡った音戸第2大橋を、今日は車で走る。念入りに調べていた、火山登山入口に到着。
あの上まで車で上がることになる。
文字通り紆余曲折をへて、展望台駐車場にたどり着く。
あれが①火山展望台。下関の火の山と同じく、瀬戸内の岬や半島には、火のつく山があるが、「火」はのろしを意味する。高台から、船舶の往来を監視し、なにかあればのろしを通信手段としてしようしていた、とのこと。
頂上の大岩には梯子がかかっている。梯子伝いに上まで登る。
頂上から、足元を撮影。自分は、高いところがあまり得意でないので(高所恐怖症まではいかないが) これがぎりぎりのアングル。
倉橋の町並みを見下ろす。
一旦、駐車場まで降り、さらに、「歩いて*00m」と案内のある、②千畳敷(よくあるパターンの名前)まで降りる。
千畳はないにしても、広い一枚岩だ。おそらく花崗岩。
遠くに見えるのが、後から行こうとしている「鹿島」か。
また、展望台駐車場に戻る。先ほど上った火山展望台を反対側に、もうひとつ、②東屋仕立ての展望台が見えるので登る。「遠くからせっかく来たので、もったいない」精神で、ちょっと気になるところは行ってみることが多い。
展望台に到着。火山展望台よりは、標高は若干低目か。
先ほど上った火山展望台が。遠くに見える。
髙いところが怖いくせに、怖いもの見たさで、足元をカシャ!
また、展望台駐車場に戻る。登るときに拾い使用した、天然の杖に感謝の念をこめて、椅子に立てかけて記念撮影。
一仕事?終えて一服しているところに、年配の男性が登って来られた。地元の方だという。自分より5歳年長。定年退職後に始めた登山が趣味で、夏は信州の山に登る予定。そのための訓練として、毎日、麓の桂浜から登ってきているそう。
途中まで車で登った自分とは、心構えが違っている。自分は少し登ると息切れ・足痛に悩まされるので、本格的な登山をする人は尊敬する。
実は、火山にはもう一つ「後火山」というのがあって、今登った②展望台の先にずっと行くと着くらしいが、既に一仕事?終えた気分なので、遠慮しました。
車で山を降り、倉橋市民センターの駐車場に車を止め
桂浜を歩く。穏やかな浜辺。
松林を抜け
長門の造船歴史館に行く。平日、訪れる人もいないのか、受付に誰もいないので、声をかけると、おじさんが出てきた。入館料・大人¥400を払い入館。山口県の長門と関係があるのかと聞くと
「この辺を昔から長門と呼んでいるので、山口の長門とは関係ない」とのこと。
展示されている、遣唐使船に乗ってみる。正直言って、その辺の船に朱をぬったような、平安の雰囲気は感じなかった。
そのほか、倉橋の造船の歴史に関する資料が展示されている。木造船が主流の時代は、造船で大いに栄えたそう。
資料館の外の道路わきには、宮島から寄贈された、管弦祭の御座船が展示されている。
さて、温泉は最後にするとして、車で、南端の鹿島まで行く。倉橋島・鹿老渡・鹿島はそれぞれ橋でつながっている。
倉橋島←橋①→鹿老渡←橋②→鹿島
海沿いに車を走らせる。2車線が1車線になり、また2車線になり…を繰り返す。
倉橋島から、鹿老渡に渡る、橋①。
鹿老渡の港と浜辺。
車を止めて、橋の上から下を撮影。
鹿島地区の町並みと港。
狭い路地を通り、坂を下りると、「鹿島の段々畑」。何を作っているのだろう。
海には、小さな島が見える。瀬戸内海には、こういう小さな島がたくさん点在している。どの島にも名前があって、後で調べるのが楽しい。最初に、誰かが何らかの意味を持たせて、命名したんだろう。Googleマップでは「羽山島」となっている。
また港に戻り、船を見ながらお弁当。公園らしきものも見当たらないので、今日は車の中で食べる。
ちょうど、昼になったらしく、正午を知らせる音楽がスピーカーから流れる。懐かしい曲「恋は水色」。この町並みと、ヨーロピアンポップスの名曲の組み合わせが面白い。
さて、ご飯も食べて温泉タイム。一路、桂浜温泉にもどる。
駐車場に着くと、午前、鹿島に向かう途中、道路わきに見かけたご婦人方が、写生を終えて荷物を車に積み込んでいた。絵の下手な自分には、そういう趣味がうらやましい。
温泉館に入る。
平日だが、結構にぎわっている。
マイタオル持参で、入浴料・大人¥600。
入浴後、喫茶のテラスで、のんびり過ごす。この、ゆったりした時間。最高。
温泉館を出たところに、懐かしい赤いポスト。
自分は、瀬戸内海沿いの小さな町で中学生まで過ごした。近くの港にもよく遊びにいった。この島の風景は、どこか自分の原風景と繋がるものがあって、帰ろうとしても、なんとも去りがたい。しばらく、港に座り海を眺める。
振り返ると、さっき登った火山が見える。いつものように
「ああ、あそこに登ったのか」と自己満足でほくそ笑む。
いい意味で気の抜けた空気感。すべてがゆったりとした島の旅でした。リピーターになりそうです。
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