2017年11月27日月曜日

佐木島2


頂上にいてもすることがないので、一服して向田方面に向けて下山する。
(ウォーキング中に煙草を吸うとき、喫煙場所があれば探す。人里離れた場所で、喫煙所がない場合は、吸い殻は必ず持ち帰ること…当然)
いきなり藪の中。

分岐をへて、かなりの急な下り坂。真砂土のため新調のスニーカーでも滑る。気を付けて降りる。

約10分くらいで、視界が開けてきた。またみかん畑。みかん栽培はこの島の主産業である。

向田港方向に降りていく。

しばらく降りると、おじさん・おばさん5~6人が、みかんの収穫作業をしていて、声をかけられた。
「歩いて来られたの」
「はい」
「道はあった?」
「枝に結んであった、ひもを頼りに登りました」
おそらく、だれも登る人がいなくて、道が分からなくなったと思われたのだろう。
自分のような者は、珍しいようだ。
「これ持って行きんさい」
みかんを6個もお土産にもらった。ありがとうございます。)^o^(


平地まで降りると、名前はふるさと館だが、いかにも校舎っぽい。

敷地内には「向田小学校跡地」の石碑。


日曜日だが、人はいない。地元の人は来ないだろうから、島外から訪れる人がいないということだろう。
自分としては、こういう廃れ感が好きである。
(この島を盛りあげようとしている方々には申し訳ありませんが…)
時間と数字に追われる現代社会と隔絶した、別世界のように感じる。時間も空気も、すべてが ほわーんとしていて、リラックスしてくる。
いっとき若者の間での「廃墟ブーム」を聞いたことがあるが、それと通ずるものがあるだろう。


干し柿が吊してあるお宅を横に

廃れた農協の建物の前を通り(右側の店は営業していた)

向田港に向かう。

向田港。ここが乗り合い場所?


 すぐ下の海岸には、県の重要文化財である「磨崖和霊石地蔵」という満潮時には胸まで海水に浸かってしまうお地蔵さんがある。

 本来なら、ここからフェリーで三原に戻るつもりだったが、昨年(2016)航路が廃止された。
おそら く、乗客の減少によるものだろう。下のようなお知らせ板が立っている。

屋根の着いたベンチで、本土のコンビニで買ってきた弁当を食べる。
ネットの情報で、「島内には食料を調達するところがないので、おいでの際はご持参ください。」とあったので、買ってきておいたもの。

さて、ここからの船便が全くないわけではないが、1日3便、しかも次は夕方になる。現在午前11時半くらい。その前に三原に戻るには、来た時の鷺港にもどるほかない。鷺港に戻るには、来た時と同じ島の西側を歩く道か、須ノ上地区を経由する東側を歩く道の2通りある。来た道を戻るのも芸がないので、因島の見える東側を歩くことにする。鷺港、次は12:43の高速船。それまで、約1時間半ある。地図で目測した限りでは、約10kmの道のり。早足で歩けば、十分間に合うだろう。

佐木島3に続く ⇒ 

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