山口県北西部にある角島、一度は行ってみたいと前々から思っていた場所。暑さの厳しい今夏だが、やはり夏の青い海が見たい。さすがに電車・バスでは回るのは困難で、車で移動することにした。ただ広島からの全行程を運転するのは厳しいので、新山口まで新幹線で移動し、そこからレンタカーで回ることにした。レンタカーは事前にネットで、朝8時から夕方6時まで予約。
新山口から美祢ICまで高速、そこから一般道で山口県を半周する。せっかくなので角島の前に土井ヶ浜遺跡により、角島のあと北長門を巡り、新山口に戻ってくる。
オリックスレンタカー新山口駅前店で、軽自動車をレンタル。今回はダイハツムーブ。慣れない車なので最初戸惑った。何かの拍子に警告音が鳴るのだ。半ドアかと思い車を止めて調べるが異常なし。車のマニュアルを調べてみると、車線を逸脱すると警告する仕組みらしい。逸脱をどのように判断しているのか分からないが、ややおせっかいなシステムである。
約1時間40分の運転で、土井ヶ浜遺跡に到着。自分は若い頃、縄文時代に興味を持ち少し調べたことがある。そのとき、縄文から弥生にいたる時期の遺跡として土井ヶ浜遺跡を知った。埋葬された遺骨がそろって西を(大陸方向)向いているのが印象的で覚えていた。
土井ヶ浜遺跡:響灘の海岸から300メートルほど入ったところにある。海岸沿いに砂丘があり、それに直交するようにもう一つの砂丘がある。この海岸と直角にある砂丘を利用して墓地がある。東西約120メートル、南北約40メートルほどの広さである。 これまでに延べ19回の学術調査が行われ300体を超える弥生人の骨が見つかっている。砂の中に混じっている貝殻の石灰分が骨のカルシウム分の保存に適し、人骨の保存状態が良好である。出土した人骨の形質が縄文人のそれと異なることから、土井ヶ浜遺跡は稲作文化とともに中国大陸側から渡来した弥生人の墓地として注目されてきた。埋葬の様子は、砂地を掘り、その中に遺体を安置し、砂で覆う簡単なものが大半である。他に箱式石棺や石囲い、四隅や頭辺・足元などに配石するなどである。簡単な墓標を設けているものなどが見られる。弥生の被葬者は、頭を東に向け、両手を胸で合わせ、足をやや折り曲げて足首を縛った仰臥の姿勢をしている。本遺跡の被葬者も共通している。(ウィキペディアより)
まず遺跡に入る。入り口でおばあさん2人が留守番していた。
なかの遺骨は本物でなくレプリカである。
頭を東に、西を向いて並ぶ遺骨。海を渡ってやってきた人たちが、ふるさとの大陸を向く形で葬られた。
遺骨にたくさんの矢が突き刺さっている。縄文から弥生に移行するとき、鏃が急に巨大化してくる。食用に刈りに使用していた鏃が、戦闘用の武器になったためだ。 自分が縄文時代を調べたのは、貯蓄がない狩猟採集時代には、富の独占がなく、大規模な戦争がなかった… 平和な縄文時代を空想するのが好きだったからである。ただ、最近の研究では縄文時代にも原始的な栽培(たとえば栗の木を計画的に育てるなど)もあったという。それでも、戦争の痕跡は見当たらない。
遺跡を出て、ミュージアムに行く。
遺跡+ミュージアム入館で¥400。人はほとんどいない。自分だけか。
発掘現場の模型。大規模の発掘であった。
弓矢が刺さった遺骨についての説明。「英雄」と呼ばれている。殺傷能力の低い武器なので、1本では止めがさせず、これでもかという風に突き刺さっている。それにしてもすごい本数の弓矢だ。蘇ろうとする霊を封じ込めるかのような意図を感ずる。
10:15から3D を使ったビデオが上映されるというので見ることにする。
自分以外にもう一人、おじさんがいた。
ミュージアムを出ると、休憩処「ほねやすめ」。ひっそりとしている。骨休めはしないで、今日の本命の角島に向かう。
途中、道の駅「北浦街道 ほうほく」で骨休め。
にぎわっている。
角島大橋を渡る手前の海士ヶ瀬公園に到着。
まず橋の中央で1枚。
「道路上での寝そべり…」ネットへの投稿写真を撮る人がいるのか。
展望台に上り、角島大橋を見下ろす。
下に戻る。 コバルトブルーの、なんとも美しい海の色。
おじさんと若者が協力してドローンを飛ばしていた。
橋の右側から大橋を見る。日差しは強くとても暑いが、この美しい色彩の風景から去りがたい。
車で橋を渡り、島の入り口にある瀬崎陽の公園に立ち寄る。
角島側からみた大橋。
角島観光スポットのメインではないが、まず牧崎風の公園に行く。
先端まで遊歩道を歩く。
ダルマギクではないが花が咲いている。
NHKのロゴ入りのカメラを持った人たちがいた。おにいさんに花の名前を教えてもらったが、名前を思い出せない。
おそらく火成岩、ごつごつした岩がこのあたり北長門海岸の特徴だ。
続いて、有名な観光スポットである角島灯台に向かう。駐車場は有料。係りのおばさんと「暑いねー」のご挨拶。暑い中、観光客は多い。
灯台に向かう。
ここまで来て上らないわけには行かない。¥200を払って入場。
もちろんエレベーターはない。階段のみ。「体調の悪い方はご遠慮ください。」
かなり急な階段だ。やっと半分。
先端に上がるには、さらに急な階段をロープを頼りに上る。
下を見下ろす。
遠くに見える三角形の屋根の建物が、後から行くことにしている、映画「四日間の奇蹟」のロケに使われた建物。
灯台の下は公園になっている。
足元に細心の注意を払い、階段を下りる。
灯台の隣にある記念館。暑いのでゆっくり見る気力がなかった。
昼ごはんを求めて、島の中央あたりにある「しおかぜの里 角島」まで戻る。
食堂は待ち時間が要るくらい満席だ。
ふぐ天丼を注文する。
しおかぜの里の前は、しおかぜコバルトビーチといって海水浴場になっている。今日は泳ぐのが目的ではないので見学。ビーチ西側。
ビーチ東側。
映画のロケの建物はこのビーチとは別の、大浜海水浴場にあるというので、灯台方面に再び戻る。 海水浴に行くには駐車場は有料だが、建物だけなので無料で通してもらった。
つのしま自然館。これも映画に使われている。
教会のほうに行く。
ああ確かにこの建物、映画に出てきた。
形は教会だが、もともとトイレであった。現在もトイレとして現役。せっかくなので借りた。
近くにはキャンプ場。
大浜海水浴場。この浜辺も映画に登場してくる。
時間は午後1時過ぎ。角島めぐりを終えて、次のスポット北長門海岸に向かう。
北長門(2018. 7.18)に続く⇒
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