2018年7月1日日曜日

錦町・雙津峡(2018. 7. 1)

約20年前だっただろうか、錦町に行った記憶があるが、詳細は覚えていない。その頃は錦川清流線も今のように、注目されてはいなかった。
今回、錦川清流線を意識しながら列車に乗り、錦町を歩き、そこから「とことこトレイン」で雙津峡まで行き、温泉に入って帰ることにした。

始発のJR岩国行で岩国まで行き、岩国6:56発の錦町行列車に乗る。川西駅まではJR岩徳線に乗り入れる形、そこから第3セクターの錦川清流線になる。錦川清流線には列車が4台あり、それぞれに名前がついている。これは「こもれび号」
錦川清流線:1987年(昭和62年)に旧国鉄特定地方交通線の岩日線を転換して開業した。元々岩日線は山陽本線の岩国駅と山口線の日原駅までを結ぶ陰陽連絡鉄道の一つとして建設されたものであり、「岩日線」の名称も「岩国」と「日原」の頭文字を取ったものであった。1963年に錦町駅まで開業したが国鉄再建法施行により特定地方交通線の第二次廃止対象路線に指定され、以北の建設を凍結)、開業済み区間は第三セクター鉄道に転換された。 (ウィキペディアより)

車両は1両編成、ワンマン運転。座席のシートには、路線案内図が貼ってある。

守内かさ神駅を過ぎたあたりから、列車は錦川に沿って走る。平地が少ないので、線路を敷くことができるのは川沿いしかない。

NHK「小さな旅」で神楽が紹介されていた「行波(ゆかば)」 地区。

清流線は単線なので北河内駅で、上り列車とすれ違う。上りは「きらめき号」。

集落は川沿いの狭い平地に点在する。 県道沿いの集落と清流線の駅を橋が結ぶというパターン。ここは南桑(なぐわ)地区。

列車は、雨の日の翌日で霧が漂う錦川沿いに、終点の錦町に向かう。

8時過ぎ、 錦町駅に到着。

レトロな錦町の中で、駅舎だけが真新しい。

とことこトレインは10時発なので、2時間ばかり待ち時間があるので、錦町を歩く。

JAの角を曲がり山の方へ。

広瀬八幡宮。

神社から下りて、楊井益三美術館。誰もいないようなので通り過ぎる。あとで調べたが楊井益三美術館が何を展示しているのか分からない。

昨日の雨で、水路を急流が流れる。

善教寺。上には登らなかった。

錦川にかかる橋を渡る。

橋の上から、上流を写す。

橋の上から、下流を写す。

サンショウウオについての説明がある。錦川オオサンショウウオの会

川に下りる。

上に戻り川沿いに歩く。このあたりの風景、以前来た記憶がある。

山口県立岩国高等学校 広瀬分校。廃校・休校かと思ったが、後で調べたら、2018年4月の時点で在校生44名。

ここまで歩いてきてコンビニはなかった。唯一のスーパー。

その前に「にしき メルヘンランド」の看板。かつてあったテーマパークのようだ。

橋を渡って、商店街地区に戻る。

もう一度、川沿いに上流に向かって歩く。

橋の手前を曲がる。「yamazaki」とあるからここがコンビニだったのか。「閉店後もたばこは引き続き販売中」のお知らせ。喫煙者が少数派になりつつある昨今にしては珍しい。

商店街を錦町駅方面に向かって戻る。「錦町まちぐるみ博物館」のひとつ、「お菓子の館」。閉まっているので通過。

「広瀬映画館資料館」。ここは開いていたので入ってみた。

昔の映画のポスター。

古びた撮影機。
錦町まちぐるみ博物館:昭和薫る商店街の店舗や寺・公共施設などを活用し、まち全体を博物館に見立てて歴史や文化、自然などを紹介。(錦川鉄道のHPより)

スナック喫茶「樹里」。小さな町のわりには、喫茶店が何店かあった。

商店の店先に張られた夏祭りのポスター「夜~遊びフェスタ」。

食事・喫茶 ふるさと。「食」の一字が落ちている。


クリーニング 広瀬ドライ。ここも「-」の一字が落ちている。

町外れの清流線鉄橋まで歩き、町歩きを終える。気のぬけたサイダーのような、けだるさが漂う町歩きだった。

さて、お目当てのとことこトレインに乗るため、乗車券を買う。込み具合が分からなかったので、ネットで事前予約しておいた。清流線を下りるとき、運転者さんから乗車証明書をもらっておいたので、それを見せると¥200割引で往復¥1000。

乗り場は、清流線の駅から少し離れたところにある。

10時発のとことこトレインが待っている。


名前はトレインだが、車輪はタイヤの自動車である。

このトンネルを入って行く。 工事が中断した岩日北線の敷地を利用した道路である。もし工事が完成していたら、先日行った津和野まで鉄路で行くことができたわけだ。

入ってしばらくすると、きらら夢トンネルになる。
 きらら夢トンネル:錦町駅を出発して最初のトンネル「広瀬トンネル(全長1,796m)」に、6色(赤、青、黄、緑、白、桃)の光る石を使って山口県内の大学及び地元小学生、幼稚園児等が壁紙を描いた幻想的なトンネルです。装飾区間は600メートルで、そのうち大学生が製作した360度の装飾は2箇所あります。(錦川鉄道のHPより)

トンネルの途中でトレインは一時停車。3~4分間、車を降りて歩くことができる、しゃれた演出である。

壁面だけでなく天井にも絵が描かれている。

トンネル内を歩く。

乗客も結構いて、みんな楽しんでいる。

きらら夢トンネルを終えて出発。

トンネルを出ると田園地帯が広がる。

これは建設予定だった駅のホーム跡。

後ろに見えるのが未完成になった駅のホーム。

トレインは緑の中を走る。名前はとことこトレインだが、振動が激しいのだ。とことこよりがたがたトレインといった感じ。写真を撮るのに苦労する。

やがてもうひとつのトンネルに入る。こうもりがいるトンネルらしいが見られなかった。

2つ目のトンネルを出ると、緑の並木。春には桜が咲き、桜並木になる。さぞかしにぎわうことだろう。

トレインは終点の雙津峡に近づく。

雙津峡温泉駅に到着。

この先、建設予定だった岩日北線のトンネル跡。柵がしてあって入れない。

雙津峡温泉駅は少し高台にあるので、温泉に行くには一度川に下りる。

錦川の支流・宇佐川にかかる釣橋を渡る。遠くの高台に見えるのが温泉。

歩くと少しゆれる。

橋の上から宇佐川下流を写す。

橋を渡ってまた坂を上ると、すぐ、雙津峡温泉駅・憩の家があるが、風呂は後にして雙津峡を少し散策する。

 雙津峡への矢印。

渓谷沿いに上っていく。

 分岐点がある。左に行く。

このトンネルを抜けると文殊堂らしいが、今日は若干足取りが重いので引き返す。

元にもどって、50m。屏風ヶ嶽。

目的地は定まっていないが、もう少し登っていく。

腹も減ってきたので、今日はここまで。引き返す。
 

温泉に戻り風呂に入る。入浴料¥600。

風呂上りにレストランで昼ごはん。やまめ定食。

現在クーラーが故障してご迷惑をおかけします…とのことで、支配人からコーヒーのサービス。修理するにも、もう部品がない型番だそうだが、この夏どうされるのだろうか。

帰りのトレインも予約しておいた。13:20発。

よく見ると、軌道というより普通の道路だ。

 雙津峡温泉駅の待合室。

帰りのトレインがやってきた。

自分が乗ってきた朝の便よりも乗客は多い。

トレインは待合室を回るようにして方向転換すし、錦町駅に向かう。

帰りの錦川清流線。今度は「ひだまり号」だった。

増水時に橋が流されないように、敢えて欄干をつけていない沈下橋は、四万十川が有名であるが、河山・根笠駅間で見えた、沈下橋。

今回は、ウォーキングよりもとことこトレインが主役の旅だった。

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