徳島から和歌山までのフェリー、朝5:35出航・7:50着。次の便だと和歌山に10時過ぎに着くので遅すぎる。ただ、徳島港はJRの駅からかなり距離がある。歩くと1時間以上、和歌山でのウォーキングを考えると避けたい。路線バスは7時になってから。と言うわけで、これまで原則不使用にしていたタクシーを利用することにする。タクシーで約15分、徳島港に到着。
和歌山までは片道¥2000。
朝早いので2階の待合室には誰もいない。
他の乗客もちらほら、フェリーに乗る。フェリーには幌つきの通路で連結され、フェリーの全貌は見えない。かなり大きな船である。その通路から写す。
船内はとても広く、ゆったり過ごせる。
座敷で横になり一眠りする間に、和歌山港に到着。
下船する。乗客は何人かいたが、朝早い徳島から和歌山への移動、そう需要はないだろう。
電車の乗り場まではかなり距離があり、動く歩道も設置されている。
南海電車和歌山港駅。
和歌山の電車の駅は少し分かりづらい。南海電車の和歌山市駅とJR和歌山駅がある。和歌山港から和歌山市駅は南海電車、いちど乗り換え市駅からJRで和歌山まで。そのため、和歌山港からJR和歌山まで直通のバスが出ているが、電車のほうが早く来たので電車を使う。和歌山港駅のホームから、乗ってきたフェリーを写す。
和歌山市駅行き電車に乗る。この電車は和歌山市駅まで。
和歌山市駅でJR和歌山行きに乗り換える。右がJR、左は南海電車。
和歌山市駅から和歌山駅に到着した場合、2重改札になっていて、1度目は切符を取らなければならなかったが、そんなことは分からない。切符なしで2度目の改札を出ることになる。駅員に事情を説明しとおしてもらう。「今回だけ」ということだったが、次回があるか、覚えているか?とりあえず、JR和歌山駅を出る。
自転車は駅前のわかちか広場にある観光センターで借りれる。
9時オープンと思っていたが、8:30には開いていた。
電動アシストを借りる。夜7時まで、1日¥1000。安いと思う。 ただ地上へ出るにはエレベーターに自転車を押し込んで上る。
和歌浦(わかのうらと読むが、地元ではわかうらと読むことが多いとか…)は絶景の宝庫。見所がおおいので、有田のときと同様、事前にマイマップを作成しておいた。
紀三井寺:名前の由来は、三つの井戸「吉祥水(きっしょうすい)」「楊柳水(ようりゅうすい)」「清浄水(しょうじょうすい)」から来ています。 … この寺は、宝亀元年(770)、唐の僧為光(いこう)上人によって開かれました。和歌山城からほど近いところにあるため、歴代藩主が訪れ、紀州徳川家の繁栄を祈願した寺です。(和歌山観光協会公式HPより)
山門をくぐると左手にぼけ封じ地蔵。自分の年になるとどうしても気なるキーワードだ。
231段を上る。先日金比羅さんに登ったので、それに比べると楽だ。
振り返ると、多くの巡礼者が息を切らして上ってくる。
もう一息。
231段を上る。上りきったとき、下を見下ろすのが快感だ。
上ってすぐあるのが護国院鐘楼。
本堂は左手。
末永く旅ができますように… 参拝する。
少し上ったところにある多宝塔。
階段の上って右側にある、新仏殿。
大千手十一面観音菩薩が安置されている。
観音像の横を通り、展望台に上る。入るとき¥100を箱に入れる。
展望台。
後で行く和歌公園。細長い岬が特徴。
紀三井寺を上から眺める。
紀三井寺を後にする。
次のスポット、玉津島神社に向かう。
海に突き出た建物が神社かと思ったが、後で調べると、徳川家初代藩主頼宣が建てた木造の水上楼閣・観海閤だった。
ここも工事中で通行止め。最近このパターンが多いような気がする。
③玉津島神社は道路の反対側にある。
玉津島神社: 聖なる地、国名勝「和歌の浦」にたたずむ玉津島神社と鹽竈神社。玉津島神社は古来より、和歌の神様を祀る神社として天皇や貴族、歌人たちに崇拝されてきました。また鹽竈神社は、安産・子授けの神として篤い信仰を集めています。(玉津島神社・鹽竈神社公式サイトより)
神社の奥に登る道があった。
標高数10mの山である。
奠供山(てんぐやま)山頂。
和歌の浦が見える。すばらしい景観だ。
下にはこれから行く不老橋。
山を下りて不老橋に向かう。
橋の近くに自転車を停める。玉津島神社のもう一つの入口。
④不老橋を渡る。
不老橋:不老橋は、片男波松原にあった東照宮御旅所の移築に際して紀州藩10代藩主であった徳川治宝(橋が架けられた当時は13代藩主徳川慶福の治世中)の命により、嘉永3年(1850年)に着工し、翌4年(1851年)に完成したアーチ型の石橋です。この橋は、徳川家康を祀る東照宮の祭礼である和歌祭の時に、徳川家や東照宮関係の人々が御旅所に向かうために通行した「お成り道」に架けられたものです。橋台のアーチ部分については肥後熊本の石工集団の施工であり、勾欄部分については湯浅の石工石屋忠兵衛の製作と推定されている。(和歌山市観光協会公式HPより)
橋の上から、先ほど登った奠供山。
橋を渡ったところ。
不老橋の全景。
次のスポット和歌公園に向かう。
⑤和歌公園駐車場に到着。平日とあって観光客はいない。ただ、ウォーキングしている人は何人か見かけた。(自分は長い砂州半島にある公園を和歌公園と思っていたが、性格には片男波公園(かたおなみこうえん)。和歌公園は片男波公園を含む一帯を指す広域の意味である。)
片男波公園:片男波公園は、万葉集にも多くの風光美が詠まれている和歌公園内の片男波地区に位置している。この地区は、和歌浦湾に注ぐ和歌川の河口部に沿うようにできた延長千数百メートルにも及ぶ狭長の砂州半島である。(片男波公園のご案内より)
万葉館の横を通り…
万葉の小路を歩く。
途中日本庭園に入る。
各所に万葉集の歌碑がある。
半島の半分くらいだろうか、両岸が一度に視野に入る狭さになった。
遊歩道の先端にあるモニュメント。
半島の東側、和歌山方面を見る。
半島の先端までは、ここからまだ歩く。半島の西側に移動して、先端を目指す。
半島の西側は、海の潮が大きいので、コンクリートで護岸工事がしてある。
半島の先端に何があるわけでもないが、先端に到達すること事態に意味がある。山登りと一緒だ。
まだまだ先は長い。
ようやく先端に到達。延長千数百メートルだから、時間もかかるはずだ。
下に降りる。ここが正確な半島先端。
石堤の先端部。
半島東側。和歌浦湾。
半島西側。紀伊水道。
半島を歩いて戻る。北風がとても強い。顔の向きによって、風の轟音が耳に入ったり消えたりする。
石堤と遊歩道の境界まで戻った。
和歌浦湾は干潟。現在引き潮で、見る見るうちに砂地が現れてくる。
⑥次のスポット紀州東照宮に到着。
紀州東照宮:江戸幕府初代将軍徳川家康を神格化した東照大権現と紀州藩初代藩主徳川頼宣を神格化した南龍大神を祀る。元和7年(1621年)に徳川家康の十男である紀州藩祖・徳川頼宣により南海道の総鎮護として創建され、関西の日光とも称される。本殿は伝・左甚五郎作の彫刻や狩野探幽作の襖絵がある。(ウィキペディアより)
赤い柵に囲まれた灯籠の道を通り、左に曲がると…
またしても階段がある。
階段は108段。
頂上の楼門に近づく。
登りきったところから見下ろす。
楼門をくぐったところ。
紀州東照宮、本殿・拝殿。
朝から登ったり下りたりで、権現作りの様式や、左甚五郎作の彫刻や狩野探幽作の壁画などを味わうことも忘れてた。ただ次から次へと設定したスポットを回る。それはそれで達成感があって面白い。
徳川家の神社の印、葵の御紋。
先ほど歩いた和歌浦の半島を見る。各所の展望台で、半島の景色を見比べるのも、今回の旅の目的の一つだ。
下りはゆるい階段を使う。
⑦最初の予定ではスポットに入っていなかったが、マップで見ると紀州東照宮の巣後となりにある、和歌浦天満宮。
また階段だが、登りなれて苦にならなくなっている。
菅原道真の天満宮なので、すこしだが紅白の梅が咲いている。
楼門に到着。
例によって下を見下ろす。
和歌浦の半島。
和歌浦天満宮。
和歌浦天満宮:学問の神様である菅原道真が祀られ、大宰府天満宮、北野天満宮とともに日本の三菅廟といわれています。建築にあたったのは紀州根来出身の平内吉政・政信親子。後に政信は江戸幕府の作事方大棟梁になった当代屈指の工匠です。楼門は一間楼門として最大規模。本殿は国重要文化財で、内外部ともに美しい極彩色が施されています 。(和歌浦天満宮公式サイトより)
延喜元年(901年)に菅原道真が大宰府に向かう途中、海上の風波を避けるために和歌浦に船を停泊した。その時、神社が鎮座する天神山から和歌の浦を望み、2首の歌を詠んだ。その後、村上天皇の康保年間(964 - 968年)に参議橘直幹が大宰府から帰京する途中に和歌浦へ立ち寄り、この地に神殿を建て道真の神霊を勧進して祀ったのが始まりとされる。(ウィキペディアより)
学問の神様なので、合格祈願のたくさんの絵馬。
ここも下りはゆるい階段を使う。
先ほど登った石段の 横がむき出しになっている。石を積み上げているのがよく分かる。
下まで下りる。道真ゆかりの「使いの牛」。いつかブラタモリで知ったが、道真の遺体を牛車に乗せ運ばせ、牛が止まったところが太宰府天満宮になったと言う。道真と牛は縁が深いもの。
天満宮の前にある御手洗池公園を通る。
橋の上から。左が天満宮、右が東照宮。
次のスポット、番所庭園に向かうのだが、時刻は12時半過ぎ。昼ごはんの時間である。実は2~3日前の「新説!所ジャパン」という番組で、和歌山はケチャップ消費量日本一、そのためどこの店でもオムライスがある… などという知識を得た。それで、なんとかオムライスを食べたいのだが、これまでめぼしい店が見つからなかった。自転車を漕ぎながら、ポテトチップをほおばり、腹の足しにしている。次の目的地に向かう途中に見つかれば、そこで食べよう。
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