2019年2月12日火曜日

宮島弥山・大元コース(2019. 2.12)

一昨年(2017)の夏、ロープウェイを使って弥山に上った。そのときは暑くてとてもしんどかったのを覚えている。今回、下から歩いて登ることにした。弥山、標高535m。これまで上った最高の標高差は400m台なので、500m以上は初めて。体力が気になるが、石鎚山や由布岳、大山など、今後もっと高い山にも登りたいので、試金石もかねて敢行する。登山家から見れば、大げさな決意かもしれないが… 自分は、足の痛みと息切れが心配だ。

弥山の登山道は大きく分けて3つある。紅葉谷コース、大聖院コース、そして今回選んだ大元コース。距離は一番長いし、桟橋から一番遠いが、巨岩奇岩が多く、景色を味わいながらの山登りでは一番のコースだ。
人と神々が共に生きる島~宮島のHPより、このマップをプリントし携帯した。

大元コース登山道の入口は、宮島水族館の向こう。厳島神社から少し歩いたところ。
 朝8時半過ぎ。普段は厳島神社の裏側を歩くことが多いが、今は干潮時で、今日は浜辺を歩いて横切れる。

久しぶりの大鳥居。

梅が咲いている。登山道の案内がある。

①大元神社の横を通る。

登山道に入る。

最初は平坦な道が続く。

②しばらくして石仏群。

次第に岩が増えてくる。弥山は火山ではないから、噴火ではなく、大昔、崩落で転落してきたのだろうか。

マップには載っていないが、小さな石仏がある。

③の原始林石碑は見つけられなかった。道程を示す「四町」の石碑がある。上るにつれて数は多くなる。一町、どのくらいの距離だろうか。後で調べると、109mとのこと。

④大元コースのスポットのメインである富士岩に差し掛かる。木々に隠れてよく見えない。

近づいて見上げる。

裏に回ると、富士山形がよく分かる。

登れるとこまで登って下を見下ろす。

見る角度で、さらに尖った富士岩。

富士岩を後にし、先に進む。

ようやく半分くらい登ったところか。下を振り返る。トレッキングポールも使っていて、前回の金比羅さんに続き、調子がいい。

⑤水子地蔵。十四町。麓から、109mx14=1526m、登ったことになる。

⑥風吹き岩・大師堂。マップには、風が吹き出ていると説明があったが、感じられなかった。

⑦弁財天石碑。順調にコースを辿っている。

さらに石段を登る。階段が多いので、登り方を工夫してみた。
1.左右交互に足を使う。普通の登り方。
2.歩幅は小さくなが、最初に上げる足をしばらく固定する。もう一方の足は、引き上げる側。そうすることによって、片足はしばらく負荷から解放される。
3.石段の横に坂道の猶予があれば、階段を避けて坂道を登る。
結果、2の小刻み走行が一番楽に感じた。 ただ、時間はかかる。

⑧岩屋大師は主道から逸れたところにある。ここで、したから上がってきた一人旅の青年に出会う。どうやら、今日からここもロープウェイが保守のため運休らしい。せっかく来たので歩いて登るが、予期せぬ事態で疲れたようだ。「登山をなめていました。」とのこと。自分のマップを見せて、頂上は遠くないことを教え励ます。彼は、岩屋大師には寄らず先に登っていった。

自分は岩屋大師まで行く。

巨岩に被われた部屋には石仏が安置されている。

岩屋大師から主道に戻り、しばらく登る。ようやく尾根の光が差してきた。

久しぶりに平坦な道、尾根伝いに歩く。

巨岩の屋根の下をくぐる。

三仏像石。

弥山頂上の前に、駒ヶ林に上る。

また石段になる。

駒ヶ林、標高509m。弥山よりやや低い。説明によると、厳島は弥山・駒ヶ林・岩守山の集まりで、花崗岩類である。

駒ヶ林頂上から南側、昨年(2018)暮れに行った、阿多田島が見える。

東側、似島が見える。

パノラマ。中央が、後で登る弥山。一度下って、登りなおすことになる。

ここが厳島合戦の最後の戦場になったとの説明がある。

頂上から西、大竹方面。

駒ヶ林の西には、高さ50m、長さ450m、傾斜85°の断崖がそびえる。一枚岩で、岩登りのトレーニングの場所にもなっている。おそるおそる下をのぞく。これ以上先は危険!

駒ヶ林から弥山に行くために少し下る。

大聖院コースの分岐、奥の院への分岐。弥山展望台の矢印に向かう。 次の機会は大聖院コースを登りたい。

ここからは弥山山頂マップを参考にする。

仁王門を通過。

大聖院コースから上がってきた中年夫婦。奥さんは好奇心旺盛で元気だが、おとうさんのほうがバテ気味。

弥山展望台への石段を登る。

前回登ったときと風景が違うので戸惑う。マップで確認すると、通常の下り道を登っていることになる。大日堂の側を通る。

干満岩。

ようやく1年半ぶりの弥山頂上。

標高535m、なんとか登りきった。登山はこの達成感が病みつきになるのだろう。

画面中央が、先ほど登った駒ヶ林。

ロープウェイの駅。確かに動いていない。

弥山頂上展望台で、先ほど岩屋大師付近で出会った若者と再会する。神戸から来て、2泊3日の広島の旅。今日は、宮島に滞在にし満潮の大鳥居を見る。明日は広島市内、あさっては呉に行く予定。あまり下調べはしていないらしく、自分が説明すると興味深く聞き入っている。お土産のもみじ饅頭のこと、呉の近くの音戸の瀬戸こと、音戸の瀬戸は厳島神社参拝の近道を作るために、平清盛が開かせた… などなど説明した。
若者にエールを送り弥山山頂を後にする。

前回は、ここをくぐって登った、くぐり岩。

弥山本堂に下りる。

消えずの火がある霊火堂。

紅葉谷コースへの下り口。下りはこのコースを辿ることにする。

下山開始。

急な石段が続く。

南米インディオ風の顔立ちのカップル。女性は息切れしてかなりきつそう。

目の不自由な老人の手を引き登る一団。

やっと水音のするあたりまで下りてきた。下りながら、登ってくる人とかなりすれ違った。半分は外国の人。宮島観光に来て神社参拝のあと弥山に登ろうと思っていたが、ロープウェイの運休を知り、登山の準備もなく登ってくる人も多かっただろう。

 紅葉谷コース登山口。大元コースに比べると単調な風景だった。

紅葉谷を見上げる。

ロープウェイ運休のお知らせ。六甲有馬、徳島眉山、そして弥山。ロープウェイ運休に遭遇する確率100%。保守点検の時期に自分が合わせているからか。それも、眉山・弥山ともその日から運休というのがなんともすばらしい巡り合わせだ。

厳島を通る頃、潮は満ちていた。

帰りのフェリーの船上から。大元コース入口から計測して、弥山頂上まで2時間30分、紅葉谷登山口に下りるまで4時間の山登りだった。

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