新幹線で徳山まで、徳山から防府まで在来線。
7:30に防府駅に着く。防府天満宮と反対の南口に出る。
歩くこと40分。野島行きの船が出る三田尻港が見えてきた。
野島航路待合所。切符売り場はなく、船内で買うようだ。
8:30の船に乗る。普段は釣り人がほとんどだが、今日はGWの初日とあってほぼ満席。運賃は¥750だが、釣りをする場合はプラス¥300を払う。
約30分で野島港に到着する。
大勢の人が下りて来る。
野島: 野島は本土防府市から東南へ14.8キロメートル離れた海上にあり、周南諸島に属し、行政区域を防府市とする離島で、野島・平島・沖島の3島からなり、面積は0.87平方キロメートルです。島の人達は、面積0.73平方キロメートル、周囲約3キロメートルの野島に居住し、その集落は北側の入江に密集しています。人口は99人(平成30年5月現在)で、主たる産業は漁業です。本土との交通機関は、「レインボーあかね」(平成24年11月22日から新造船)が、所要時間約30分で一日に4往復しています。
かつては無人の島で、田や畑がなかった事から「野の島=野島」と称されるようになったと言われています。また、島全体がツツジで覆われ、開花の時期には海まで真っ赤に染まって見えたことから「茜島(あかねじま)」とも呼ばれていたそうです。残念ながら現在は海に映えるほどのツツジはありません。そこで、平成29年度より野島小・中学校の生徒さんが「茜島復活プロジェクト」を始めておられます。連絡船が到着する野島港の花壇に、プロジェクトで購入したツツジが咲き始めています。(防府市HPより)
多くの離島同様、ここも猫が多い。人慣れしていて逃げない。防府市HPにこんな「野良ネコアルバム」があった。
野島の観光は釣りと海水浴が主で、これといった観光スポットはない。このマップを参考にぶらぶらすることにする。ただ、この地図は北が右なので最初方向感覚がつかめずとまどった。
まず、少し高台にあるお寺に行ってみる。
おそらく島にひとつのお寺、万巧寺。
野島の集落を見下ろす。 集落はこの一帯だけ。
おそらく島にひとつの神社、矢立神社。
簡易郵便局。
マップによると、南に野島灯台があるので行ってみる。
舗装路の先を登るが、畑になっていて道が途切れている。他に道はなかったのだが… うろうろしていると、他の道に合流できた。
道らしきものをたどっていく。
ようやく人工物が現れた。
その先に灯台があった。灯台というから見晴らしがいいだろうと思って来たのだが、周囲は林で海は見えない。灯台の先には行けないようなので、しばらくここで休む。というのも、帰りの船は13:30。釣りもしないので、狭い島で約4時間過ごすことになる。スローテンポで回らないと、帰りの船まで時間をもてあますことになる。
来た道をたどっていくと、登るときに迷った畑の脇にこんな階段があった。
登るときは右に行ったが、下りてきたのは電信柱がある左の小道。案内もないので分からないはずだ。案内といっても、眺望のない灯台では案内のしようもないだろうか。でも、あそこに灯台を作る時、工事はどのようにしたのだろうか。そちらのほうが気になった。
ひとまず港に戻る。新緑の候、みどりがきれいだ。
港には。また猫がいる。餌がもらえると思ったのか、猫の方から近づいてきた。何ももらえないと分かると離れて行った。
他の猫も加わってごろり。何かのポーズか。1匹は草を舐めていたから、よほど腹が減っているのかもしれない。でも、自分は野良ネコには餌はやらない主義である。ずっと与えられるわけでもないし、野良は野良の道がある。
野島小中学校。運動会をやっている。
どうやら、子供たちの運動会ではなく、野島の運動会のようだ。このページによると、65歳以上の高齢化率は70%以上らしいが、来る時乗った船が満席だったのは、島を出た若い人たちが終結するためだったかもしれない。
ちなみに、多くの離島では廃校になっているが、野島小中学校は現役である。
島の北側に向かう。ツタが見事にからまった廃屋。
野島漁港。向こうに定期船の港。
平成8年8月8日に、「ハハハ」にちなんで島の人たちが建立した「大笑い観音」。
野島海水浴場が見えてきた。
浜辺は、砂ではなく、小さな玉砂利でできている。
浜の先まで行ってみる。この先どこまでいけるか気になる。岩場伝いに注意して歩く。
「瀬戸内海国立公園 野島」木碑。
さらに先に進む。向こうに見えるのは、無人島の平島と沖島。
少し開けた浜に出た。
無人島の右に見えるのは昨年行った大津島。距離は近いが、大津島は徳山市、野島は防府市になる。
左に見えるのは、これも昨年行った太華山。
無人島と思っていたが、人がいるのが見える。釣り人だろう。どうやって渡ったのだろか。
どうやらこれ以上は先に行けないようだ。向こうに見えるのは笠戸島。
笠戸島にズームイン。
平島を見ながら、ぼーっと過ごす。
島の手前をボートが通った。あの無人島の釣り人たちも、こんなボートで渡ったのだろうが、マップで見る限り船着き場はなかった。
2つの無人島は繋がっているようにも見える。
大津島・笠戸島… 行った島の名前をを思い出しながら風景を楽しんだので、来た道を引き返す。結構、危ない個所もあるのだ。
怪我なく無事、浜辺に戻ることができた。
海水浴場は狭い砂州のような地形。
海水浴場の反対側は、波が荒いのだろう。テトラポットが置いてある。
遊泳禁止。
こちらからは、去年行った上関や、朝の船が早いのでいまだ行っていない祝島が見える。
祝島。近いうちに行く予定である。
コンクリートの土手の海岸の先に階段があった。
下に下りる階段もあるので、下りて進めば、先ほど行った北端と繋がるかもしれないが、無理はしないで引き返す。
島には自販機が1つあるだけ。昼ご飯用に買って来た、コンビニののり弁当を食べる。
シャワー室・トイレ・休憩所も完備しているが、シーズンオフで鍵がかかっている。
バーベキュー用の小屋で横になり休もうと思ったが、今日は思いのほか風が冷たく、くつろげなかった。
港まで戻るが、船の時間までまだ1時間半ある。海水浴場と反対側の西方面を歩く。
波止場の先端にある、魚供養塔。
もうひとつの波止場には釣り人が多い。
先端に立つ、これも灯台の一つか。
波止場から、先ほど歩いた海水浴場と、平島・沖島を見る。
野島集落全体。左に学校、中央にお寺が見える。最盛期の昭和3年には、1300人もの人が暮らしていたという。集落はここ一つだから、大賑わいだっただろう。
西に続く防波堤。
ここで行き止まり。
港に戻る。「茜島復活プロジェクト」子供たちが植えたツツジだろう。
三田尻港を12:30に出向した船が13:00に到着する。帰りはこれに乗って帰る。
若者が大勢下りてきた。学校に向かっている。運動会に参加するのだろう。
13:30、野島を発つ。途中、船窓から2つの無人島、平島と沖島を映す。確かに繋がっているような気がする。
14:00、三田尻港に戻ってくる。
帰りは来た時とは違う道で防府駅に向かう。途中、銭湯に入るためである。かつては旅館もやっていたので看板は「桑の山温泉旅館」になっている。今は銭湯のみ。入浴料金\420。小さいながらサウナも電気風呂、薬湯もある。
風呂上がりの、ほっこりした気分で防府駅まで歩き、帰路についた。
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