2018年4月30日月曜日

八幡・河内藤園1 (2018. 4.30)

河内藤園は北九州市八幡区の山中にある。きれいな藤を見たいとネットで探しているときに知った。入園者が増えると藤が痛むとのオーナーの考えで、PRを一切していなかったが、2012年海外のインターネットサイトに「実在する世界の美しい場所10」「世界の絶景10」として掲載され、また2015年にはアメリカのCNNが選んだ「日本の最も美しい場所31選」にもエントリーされ、その後SNSでの拡散を通じて、世界的な観光スポットになった。自分もそのおかげで知ることになったわけだ。
藤の開花がGW期間と重なり、混雑・渋滞が懸念されるため、この期間はコンビニで入園時間2時間区切の予約券(¥500、入園時間は制限があるが、滞在時間の制限はない)を買っておき、開花状況により入園時に追加料金¥500~1000を払うしくみ。そのため、早めに訪問日を確定しなければならない。4/30に行くつもりだが、天候や休みの急変更を考慮して、4/30・5/1の2日間の予約券を購入。どちらか1日は捨てることにした。まあ、たばこ1箱節約したと思えば安いものだ。
今回考えたコースは、
JR八幡駅から藤園まで歩き、藤園鑑賞後、隣接する「河内天然温泉あじさいの湯」で休憩。その後、温泉の無料送迎バスで八幡駅まで戻り、八幡駅の北にそびえる皿倉山にケーブルで上る。時間があれば、旧スペースワールド地区に行ってみる…

例によって朝一の新幹線で小倉まで。鹿児島本線に乗り換え、7:45にJR八幡駅に着く。

駅を下りて右手に行くと、藤園行・温泉行の無料シャトルバスの乗り場がある。すでに多くの人が並んで待っているが、自分は最初から歩くつもりだし、自分の予約時間は10時なので、いま乗ると早く着きすぎてしまう。なお、藤園行の人が、温泉行のバスに乗り温泉に入らないことが続いたので、今は入浴券と引き換えに温泉行バスの乗車券がもらるとのこと。

八幡駅から藤園までは、マップで見てもかなりの距離はある。最大2時間かかっても、10時前には着く計算。八幡は、皿倉山のすそ野に当たるため、市街地でも坂が多いのが目立つ。八幡駅から東へ歩き、大倉という交差点から山手に上って行く。藤園に関する情報案内が見えてきた。

「4/21~5/6 事前チケット制」の表示。中には、知らずに予約なしで訪れる人もいるのかもしれない。

藤園まではまだ遠い。標高は既に150mくらい。

ここが公共バスの終点「上重田」。車道を、自家用車・バスが途切れることなく走っていく。

まだ、2.5㎞ある。

河内貯水池が見えてきた。

あとは、貯水池沿いに歩いていき、どこかで右折する。

ダムではなく、貯水池である。かなり古い建造物のよう。

貯水池の周辺には遊歩道が巡らされている。周囲約6㎞でサイクリングもできる。これはレンタルも行うサイクリングセンター。

マップで確認すると、あの赤い橋あたりで曲がることになる。ようやく先が見えてきた。

「魚釣り禁止」。なぜか By 八幡製鉄所。

案内板がある。赤い橋まで行かず、一つ手前の橋を右折する。

途中、今日の午後登る皿倉山までの、こちら側からの登山道がある。

臨時の観光バス駐車場もいっぱい。

ようやく藤園の駐車場に到着。駐車待ちの車でいっぱいだ。7:45に八幡駅を出発、現在10:00、約2時間15分かかったことになる。

園内にはトイレはないので、先に済ませておく。

本日は「見頃」で入園料は¥1500。予約で¥500払っているので、差額¥1000を払って入園。

藤園のメインは藤棚。そこに行くまでに藤のトンネル、出てからまた小さな藤棚がある。

河内藤園:河内藤園(かわちふじえん)とは福岡県北九州市八幡東区河内2丁目2-48にある、樋口正男(故人)が開設した敷地面積3000坪の私営藤園である。春の藤と秋の紅葉の時期のみ入園できる。藤棚は長さ80mと110mの藤のトンネル、藤のドーム、藤棚、大藤棚があり花下面積は1850坪になる。 周りには約700本の紅葉の木がありその中には樹齢70-80年の木が18本ある。(ウィキペディアより)
個人が開園したというからすごい。河内藤園のパンフレットに寄れば、樋口氏が子供の頃に抱いた夢、「俺も何か一つこの世に生きた証を残したい」を実現したもの。生きた証どころか、多くの人々に感動を与えている。

まずは、入ってすぐの右側のトンネルに入る。

紫の藤がしばし、白い藤のトンネルに変わる。

光に当たると、薄紫が鮮やかだ。

インターネットを通し外国で先に広まったのを象徴するように、外国からの観光客が多い。特に中国を中心に、アジアからの観光客が多い。スカーフ(ヒジャブ)をかぶった女性も見かける。イスラム圏の国々、インドネシアかマレーシアからだろう。海外からの観光客は日本人よりも多いかもしれない。

この子の記憶にも、このきれいな薄紫は残るだろうか。

トンネルを通り抜け出る。

今度は、藤の円形ドーム。

ドームを出て、藤棚に向かう。

途中にまた、白い藤。薄紫が多い中、合間にある白藤が変化をつける。

藤棚入口。

一面に垂れ下がる藤の花、壮観だ。写真は省略せず一挙公開。

一月早く満開を迎えた桜と比べてみる。桜の名所と言われるところもあるが、いたるところで見られる桜は、その下で人が花見を楽しみ、人の世界と交わる庶民的なところがある。それに対し、藤は人の世界と一線を画して咲き、どこか高貴な感じがする。こうして自分が遠方からやってきているのも、近くにないからだ。

いちめんの藤を見ていると、海外からはるばる観光客が訪れるのも納得。

藤棚の脇から下を見下ろす。先ほど通ってきた藤トンネル。

小藤棚を見下ろす。

動画を撮るため、もう一度藤棚に入る。聞こえる会話はおそらく中国語。どこの観光地でも中国人はよくしゃべる、声も大きい。

ベンチに腰掛け、しばし風景に埋もれる。

おそらく樹齢100年を超える大木。

藤棚を出て見晴らし台に上がる。秋には紅葉がきれいな坂道。

見晴らし台から、大藤棚を見下ろす。

上りとは別のルートで見晴らし台を下りる。

途中、先ほどより近い距離から大藤棚を見下ろす。

入口(出口)に向かう下り坂。

ここも藤棚になっている。

出口に着いたが、最初とは違う2番目の藤トンネルを通り、もう1周することにする。

自分もそうだったが、最初に入ったときは気づかない第2藤トンネル。第1トンネルより人が少なく、ゆっくり鑑賞できる。

再度、藤棚で一休み。この美しい場所から離れがたい。頭の中は薄紫色に染まる。

園内で過ごした時間は約1時間。小川沿いに下がるのは自生の藤か。

去りがたい気持ちを抑えて、藤園を後にする。

さて、今日の風呂、あじさいの湯に向かう。藤園からすぐのところ。

入浴料¥840だが、シルバー料金で¥530。

風呂上り、ここの食堂で昼ごはんにする予定だったが、祝日の今日は順番待ち。これまで上関他でも経験していたので、こんなこともあろうかとコンビニでおにぎりを買い、先ほど入館する前に食べておいた。さらに、売店でパンを一つ買って、今日の昼ごはんにした。

歩いてきた道のりを考えると、さすがに帰りはバスを利用。入館時に無料乗車券をゲットし、発車時刻もチェックしておいた。

送迎バス、ほぼ満員。約20分でJR八幡駅に着いた。

0 件のコメント:

コメントを投稿