2018年4月20日金曜日

津山(2018. 4.20)

今日の町歩きは岡山県の津山市。実は、4/23〜24としまなみ海道を計画していたが、天気が悪いのと、向島の受刑者逃走の一件が解決していない(4/21現在)ので、その代わりに津山に行くことにした。
隣県でありながら、岡山県の町はほとんど知らないので、いずれ歩こうと考えていた。津山・総社・高梁・牛窓などが候補になっているが、今回津山にしたのは、JRの駅で見かける鉄道博物館のポスターがきっかけ。
鶴山公園(津山城跡)→衆樂園(旧津山藩別邸庭園)→城東町並み保存地区→えびす乃ゆ河辺店→JRで津山駅まで戻り、津山鉄道まなびの鉄道館、というコースを考えた。

JR岡山まで新幹線。岡山駅は交通の要衝で多くの路線の起点になっている。岡山と津山を結ぶ単線・津山線もその一つ。7:00発の津山行き普通列車で8:23に津山駅に到着。

津山駅前。城下町のイメージを前面に出して、白壁がモチーフ。

駅前にB’zの大きなポスター。B’zのヴォーカリスト稲葉浩志が津山市の出身である。

実は、携帯したウォーキングマップも津山市発行の「稲葉浩志君の想い出ロードマップ」

駅前に展示されている蒸気機関車。

津山市は北地区と南地区が吉井川によって分かれている。ほとんどの集落・施設は北地区にある。

吉井川を渡り、最初の目的地鶴山公園に向かう。

公園の前にある津山観光センター。

レンタル自転車はここで借りることができる。

隣にある「つやま自然のふしぎ館」。たくさんの動物の剥製が展示してある。ホッキョクグマが見える。今日はパス。

津山城址に向かう。

入場料¥300を払う。

広大な敷地だが、建築物は明治以後すべて解体されて、現在は石垣の城址が残っている。

唯一、復元された「備中櫓」。

芝桜がきれいに咲いている。

櫓に入る。案内のおばちゃんが、ビデオを点けてくれて語りかけてきた。
今年の4月1日は約2万人の訪問があったが、その後はぱったり。桜祭りは4/1~5で設定されていたが、今年は開花が早く、4/1過ぎると散ってしまったとのこと。

2階に上ってみる。櫓というからには見晴らしがいいかと思いきや、展望できる場所がない。

そんな思いを察してか、櫓を出たところでおばちゃんが声をかけてきた。
「天守跡には上られました?」

見晴らしがよさそうなので上ってみる。

階段の途中にハートの石「愛の奇石」とある。確かによく見るとハート形の石が組み込まれている。城を築いた時代には「ハート」という考えはなかっただろうから偶然の出来事。何かにつけてハート形を見つけるのが、今年1月に行った大芝島と同様、観光地の習いのようだ。

天守台跡から津山駅方面を臨む。

城址入口に戻る。次は公園の北側にある衆樂園に向かうので裏門から出ることにする。

緑のトンネルを歩いていく。

裏門。催事の時だけ開門すると書いてあるが、出ることができるだろうか。閉まっていれば、表門に戻らなければならないが…
回転式通路は退園のみできた。入場はロックされている。

衆樂園に向かい途中の民家に藤が咲いている。今年は開花が早いようだ。実はこの4月30日に、藤がみごとな北九州八幡の河内藤園に行く予定。例年の見頃は5/1~5/5という情報を得ていた。4/30だと少し早いかを思っていたが、この様子だと見頃を過ぎてしまうのではと、逆の心配をしてしまう。

若干道に迷ったが、衆樂園に到着。入園無料。
衆樂園(旧津山藩別邸庭園):江戸時代初期、津山藩の2代目藩主森長継の頃に作庭された廻遊式大名庭園。岡山後楽園よりも50年ほど古く、京都から小堀遠州流の技術者を招き、仙洞御所を模して造られたので、島の配置や植え込みなどにも京風の風雅な趣が漂っています。当時は約2400坪と、現在の3倍ほどの面積があり、藩主の別邸として、また他藩の使者と会う「御対面所」としても使用されていました。(「岡山観光総合サイト・おかやま旅ネット」から)

廻遊式なのでぐるっと一回りできる。さほど広くはなく、15分もあれば元に戻る。

園内にある休憩所。

庭園の北側。

池に小島が点在し、小さな橋で渡れるようになっている。

入口付近に戻ると、年配の写生クラブの人たちがスケッチをしている。自分と同じ年代だが、こういうの、自分とは縁遠い。

衆樂園を出て、城東町並み保存地区に向かう。ここまで歩いて気づくが、公共の施設内に石垣が撤去されずそのまま残されていることが多い。城下町を前面に押し出した演出だ。

津山城址の東側を南下する。おおかた城址を一周することになるが、こうして歩いてくると、城域がとてつもなく広いのがよくわかる。

ツタが絡まる風情ある廃屋を発見。

欄干に趣向を凝らしたこの橋の東側が、城東町並み保存地区。

通りは直線でかなり長い距離。

あえて昔風のポストを残しているのだろう。

レトロな喫茶店。

マップで見ると「男はつらいよ」ロケ地とある。

作州城東屋敷。入場無料なので入ってみる。

中に「男はつらいよ」のポスターが貼ってある。 平成7年12月公開 第48作「男はつらいよ 寅次郎紅の花 」

軒先に、風情のある飾りが下げてある。

よく見ると、アルミ缶を細工して作ってある。
(あとで、他の民家でも見かけたから、今流行りなのかもしれない。)

さらに道は続く。

同じく町並み保存地区がある竹原もそうだったが、値段は高め。「日替わりランチ¥1200」。

城東観光案内所。

その奥に津山洋学資料館がある。ここは入館料¥300。

館内の撮影が禁止されているので、ほとんど写真がないが、江戸時代後期、杉田玄白の「解体新書」のころから、津山では蘭学者が輩出し、明治以降も活躍していくことになる。その中心になったのが箕作家で、館内の多くの展示は箕作家に関するものである。

調合する漢方医の人形。

図書室・資料室もあり、興味のある人はゆっくり過ごすことができる。自分は、ほとんど知識がないのでざっと見で後にする。

観光案内所のすぐ横にある、城東むかし町家(旧梶村邸)。入館無料。
城東むかし町家:今から310年前の元禄時代(江戸時代)に建てられた町家です。この梶村家は、茂藤籐右衛門(しげとうとうえもん)が、1767年(明和4年)に津山藩から「札元」(今の銀行)を命じられ「藩札」の発行をしていました。この家の主屋は江戸時代の終わりの建物です。西側の部屋は明治時代に建てられ、北側の2階建ては、洋館も含め、大正時代に建てられました。(「津山市公式観光サイト」から)

館内はスリッパに履き替え、部屋の中も見て回ることができる。

見上げれば、昔の家の大きな梁。

城東むかし町家を出てしばらくいくと、とうふ屋がある。いちおう、ここで町並み保存地区は終わる。

さて、これから風呂までしばらく歩くのだが、その道沿いにB'zの稲葉浩志に実家である「イナバ化粧品店」がある。それまでも、古風な建物があるので写真に撮った。

旧津山洋学資料館(旧妹尾銀行林田支店)

「武蔵湯」とあるが、風呂のようではない。旅館だろうか。
後で調べたら、現役の銭湯だった。営業は夕方から。詳しくは→ここ

橋野食堂。現在も営業している。結構にぎわっている。メニューは→ここ

「イナバ化粧品店」が見えてきた。

「イナバ化粧品店」現在も営業中、お母さんが経営している。B'zのポスターも貼ってある。書き込みノートも用意してあり、B’zファンの聖地になっているらしい。自分はファンではないし、作品もほとんど知らないので素通りする。

踏切が見えたきた。鳥取(幡)と津山(作)を結ぶ因美線。

ここから東津山駅が近いが、津山駅から東津山駅までJR1駅分を歩いたことになる。

八重桜の咲く川を渡り…

菜の花の咲く河辺の道を北に歩いて…

土手を下りると…

今日の風呂、「えびす乃ゆ」に着く。ここはパチンコ店「マルハン津山店」の敷地内である。入浴料¥600。

風呂あがり、時間は午後1時過ぎ。かなり腹がへった。ここで昼ごはんにする。
今日は開店8周年記念の御祝で、ドリンク無料・50円の食事割引、ラッキーな日だった。「モツとニラの炒め物定食」¥780→¥730。

さて、ウォーキング午後の部に入る。東津山から津山まで戻るが、さすがに歩くのはやめてJRを利用する。東津山の電車時刻をスマホで調べると、13:58と14:15。その後は16時台までない。遅れてはと、少し早めに「えびす乃ゆ」を後にする。

踏切を渡る。因美線と姫新線(路~見)は東津山で分岐している。東に向かって、左が因美線右が姫新線。マップで見ると、駅の改札が南側にあるように見えたのでしばらく歩くが、道が工場みたいなところにつながっている。引き換えし、北側に回る。

東津山駅に着く。ちょうど今、13:58の電車が出たところ。ここに来るまでの道を間違えた分だけ間に合わなかった。まあ、次の14:15がある。

東津山は2つの路線(因美線+姫新線)が後入れるので、結果的に津山行の本数が多くなっておる。各線、1日10~11本の列車、合計して20本以上になる。単線のローカル駅にしては多いほう。

津山行列車が来る。これは姫新線の方。

津山駅に着いて、「まなびの鉄道館」に向かう。多くのスポットが北側にあったのに対し、鉄道館は駅の南側にある。経路が少しわかりにくいが、随所に幟が立っている。

「津山まなびの鉄道館」入館料¥300。
「津山まなびの鉄道館は、わが国に現存する扇形機関車庫の中で2番目の規模をほこる「旧津山扇形機関車庫」や収蔵車両を中心とするさまざまな展示と憩いの施設で構成されています。」(津山まなびの鉄道館HPより)

まずは、来館記念写真。

入ってすぐ左側にあるのが「まちなみルーム」。鉄道模型のジオラマを展示している。時間を決めて、運転もしている。

扇形機関車庫を一望する。

各列車が鎮座する。鉄道ファンにはたまらないだろうが、自分はあまり詳しくないので、こんな列車も走ってたな… 程度。

機関車庫の奥に「あゆみルーム」(鉄道の歴史)。「しくみルーム」がある。自分が一番興味あるのは、同じ軌道に2つの列車が混入しない仕組み。もし、混入したら大惨事になるし、怖くて電車には乗れなくなる。ボランティアのおじさんらしき人が、仕組みの今昔を丁寧に説明してくれた。かつては、通行手形みたいなものをやり取りしていたが、現在はすべて中央で一括管理とのこと。

3時近くに場内アナウンスがあった。これから蒸気機関車の汽笛を鳴らすとのこと。スマホのビデをモードで録音したが、汽笛があまりに大きくて、うまく録音できなかった。残念。

3時から「まちなみルーム」でデモンストレーションが始まった。夜明け前からの津山周辺での運行を表現する。夜明け前なので、証明が暗い。

夜が明けて、日が昇り明るくなる。
この後、夜の列車収納まで行われた。

鉄道館を後にする。

15:55発岡山行きで帰路に着く。快速なので、来る時よりは15~20分早く岡山に着く。
(津山駅地下道)

広島には新幹線で18時前に着いた。
今日は気温がかなり上昇し、初夏のような一日だった。後で鏡で顔を見ると、若干日焼けして赤らんでいた。

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