今までたくさんの島々を訪れたが、大久野島はまだだった。島自体にこれといった観光スポットはないが、ただウサギの島として有名な島である。さほどウサギが好きなわけでなないので、ただウサギを見に行くのいまひとつで、後回しになっていた。今回、訪れるにあたり、周辺を調べていたら、大久野島に行く船の出る忠海に、手ごろな高さの山があって、登山道も整備されている、黒滝山・白滝山があるのを知った。まだ残暑が厳しいので、島に渡る前の朝早い時間に山に登り、その後島に渡ることにした。
朝一の新幹線で三原まで、三原でJR呉線で忠海駅まで。7過ぎには忠海駅に着く。
たぶん、あの山が黒滝山だろう。
登山口までの坂道を上る。目印の地蔵院の横を通過。
登山口の案内がある。
すでに標高は100m近くある。中央の小さな島が大久野島。その向こうは四国の大三島。
行政やサークルが観光スポットとして力を入れていて、遊歩道やトイレが整備されている。
登山道に入る。
右が黒滝山、左が白滝山。右を行くが、白滝山は黒滝山の背後にあり、黒滝山からも行ける。左は白滝山直行の登山道だろう。
このマップをスマホに入れて、逐次見ながら登る。マップの最初の分岐点に当たる。
両山とも山岳信仰の対象で、いたるところに石像がある。白滝山の頂上には磨崖仏があり、今回登る一番の動機になった
小さな鳥居が二つ。幸福の鳥居。身を屈めてくぐると御利益があるらしい。
親切に「休憩5分」と書かれた展望所に到着。指示通り休憩する。
大久野島、左後方にはしまなみ街道の橋も見える。おそらく生口島と大三島にかかる、多々羅大橋だろう。
西側は大崎上島、生野島、そしていつか行きたい、第二の軍艦島・契島。
休憩を終えて黒埼山頂上に向かう。
一帯は花崗岩で出来ており、いたるところに巨石が露出している。また、花崗岩が風化して真砂土になっているので滑りやすい。
長寿の亀岩。よく見ると、目の部分は象嵌してある。
先に左の観音堂に行く。
鳥居の奥に鎖場がある。
今日は体力温存のためスルーする。
観音堂の前に、上半身裸になったおじいさんがいた。あいさつをして二言三言話す。毎日登っているとのこと。おじいさんが言うには、ここから白滝山までは楽だと言う。
隣に石像。
山頂広場に向かう。
山頂広場の展望台。黒滝山、標高は270m。
忠海の町並みと大久野島、大三島。
ノートに記帳する。「瀬戸の多島美はいつ見ても美しい…」
白滝山に向かう。
ロープを伝って登ると指示があった。鎖場はパスしたのでここは登る。真砂土で滑って登りにくい。
岩場の高台に上がる。
黒滝山の頂上が下に見える。
白滝山に向かう。遠くに見えるのが白滝山。結構な距離がある。
道はどんどん下がっていく。せっかく登ったが、また登り返さなければならないだろう。
青いシートが見えるが、土砂崩れの跡だろう。
白滝山直行の道との合流地点。マップで見る第2の分岐点。
黒滝山から下って一番低いあたり。スマホの標高アプリで見ると、約200m。ここから上り坂になる。黒滝山270m、白滝山とこことの差が、白滝山標高350m-200m=150m。実質の標高差、270+150=420mとなる。おじいさんが楽といっていたが、そうでもなかった。
マップの第3の分岐点。左に行くと展望台。ここはマップの順路どおり左の駐車場に向かう。
駐車場まで0.6km。
車道に合流。
駐車場に到着。車でここまでは登れる。
白滝山頂上に向かう。ここからは車は入れない。
巨岩に文言が刻んである。
頂上まで530m。
先ほど遠くから見えた青いシート。
龍泉寺の下に到着。
石段を登って、龍泉寺の山門。
本堂で、お賽銭を入れ健康長寿を祈る。
山門の向こうに瀬戸内海。
龍泉寺の横に白滝山山頂へ登る道がある。
見事な一枚岩。
頂上へは巨岩の周りを回っていく。
先日行った熊野磨崖仏ほどではないが、立派な磨崖仏。
あまり知られていないが、隠れたスポットである。
山頂はもうすぐ。
白滝山山頂に到着。すでに若者がひとり登っている。
白滝山、342mとある。竹原市に属する忠海側から登ったが、白滝山は行政地区としては三原市に属する。
先端の岩場から瀬戸内海を臨む。
左下に龍泉寺の山門が見える。
小高い岩場に上がる。さっき通ってきた磨崖仏の上に当たるところだろう。
岩場の上。ここの標高がマップで言う350mになると思われる。
見事な一枚岩。
おそるおそる下を覗く。
ここで昼ごはん。コンビニで買ってきた塩おにぎり。最近はもっぱら、具の入らないあっさりした塩おにぎりを買っている。
おにぎりを食べながら、大久野島。
しまなみ街道。
契島にズームイン。
絶景を堪能して山を下りる。お地蔵さんに別れを告げる。
帰りはマップどおり展望台への別ルートを辿る。
下るだけなので気持のいいウォーキング。
展望台。
先ほど登った磨崖仏の巨岩。あの若者が登る姿も見えた。
展望台とあるが、眺望は頂上のほうがいい。休んでいると、若者も下りて来たので言葉を交わす。倉敷からきたそう。眺望はいいが、高さとしてはもう少しあったほうが登りがいがあると言っていた。根っからの山好きだろう。大久野島のことは知らなかった。
展望台からの道は、第3の分岐に至るはずだが、車道に出てしまった。
この下り坂を下りればいずれ忠海に戻るのか思ったが、マップで見ると別方向に行く車道のようだ。
よく探すと、車道を横切って歩道が続いていた。
道は一度上り坂になったが、しばらく歩いて、来るときに通った、白滝山と展望台の第3の分岐点に戻れた。
さらに歩いて、黒滝山への第2の分岐点を通過。
下山道に間違いない。
登山道出口(入口)が見えてきた。
登山道入口に戻る。時刻は11時。
午後は大久野島に渡る。
麓まで下りてきた。そろそろコスモスの季節だ。
黒滝山まで普通歩きで50分とある。出発点を麓にすると、自分は7:20に出発、黒滝山頂上は8:10だから、計ったように普通歩きの50分かかっている。
大久野島行きの船が出る忠海港に向かう。
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