2019年9月11日水曜日

蓋井島 (2019. 9.11)

島歩きシリーズ、今日は山口県西部の蓋井島。「ふたおいじま」と読む。船は4~10月は1日3便、11~3月は1日2便なので、時期的に優先した。島巡りの後は、川棚温泉で風呂に入って帰る。

新幹線で新下関まで、在来線山陽本線で幡生(はたぶ)駅まで行き、山陰本線に乗り換える。

吉見駅に到着。港は歩いてすぐ。

蓋井島行待合室。船は9:40、時間があるので港を歩く。

沖合いに浮かぶ加茂島。

下関方面。

波止場の先端にある灯台。

吉見港。蓋井行きの船が待機している。

往復割引で片道¥600、往復¥1200を払って乗船。船は新しく、車椅子専用の乗降口があり、トイレも広くてきれい。

吉見港を出港する。

加茂島の近くを通る。3つに分かれて見えるが、潮が引くと繋がる。調べてこなかったが、予想外の絶景である。

加茂島を横から。

海上で、先日行った藍島と馬島、六連島が見える。

約35分で蓋井島に到着する。
 蓋井島:下関市吉母の北西約6kmの響灘に浮かぶ島です。海上交通の要衝として、古くから九州や大陸方面との交流があり、島の地名や伝説の中にもこれを伝えるものが多く残されています。島の伝統行事として、「山ノ神」の森で7年目ごとに催される「山ノ神神事」は、我が国古来の神事の型を伝えるものとして、非常に貴重なものとされています。島の周囲には険しい岩石海岸が続き、日本海の荒波で侵食された岩門と名付けられた洞窟など奇岩が多く見られます。また、周辺海域は、海流の影響もあり海産物の宝庫で、アワビ、サザエ、ウニなどの海の幸が豊富に採れます。(山口県のHPより)
人口88人、世帯数36、蓋井島小学校は廃校に至らず健在(2019.4.1現在)

蓋井島、特にこれといった見所はないが、金比羅山頂上からの眺望と、エミュー牧場のエミュー。まあ、島巡りとして訪れること自体に意味がある。その金比羅山の目印になる灯台が見える。まずそこに向かって登る。帰りの船の時間は、12:10。滞在時間は1時間50分。それに遅れたら、15:50があるにはあるが、ここで何時間も待つのも大変だ。温泉も考えると、なんとしても12:10で帰りたい。

餌の時間か、多くの猫が集まっている。どの離島でも猫は多い。

遊歩道?のやまどりの散歩道を発見。ここで下調べをしてきたが、草が生い茂りかなり様相が違う。

蜘蛛の巣を掻き分け登る。9月とはいえ、残暑厳しく湿度が高いのでばてる。

灯台?と刻んだ路標。この道に間違いない。

灯台下に到着。

蓋井島灯台。

灯台から少しくだり、さらに上に続く道を行く。

少し開けたところに出る。右がやまどりの散歩道。左の鳥居を通り山頂に向かう。

鳥居を抜けるが、草ぼうぼう。強行突破。

草むらを抜けて振り返ったところ。

山頂に続く道があった。

少し登ると、また草ぼうぼう。

やっと視界の開けた場所に出る。

さらに登って、ここが金比羅山の山頂か。目印がないので定かではないが、見たところいちばん高い場所のようだ。ここのひとは、これから先に進んでいったのか。

自分は、先ほどの展望所に戻る。

展望所から見た風景。これが一番見たかった景色。草むらを掻き分けて登った甲斐があった。先の三角の山は、乞月山。その名前、神功皇后と関係があるらしい。詳しくはここ

ここからも、藍島と馬島、六連島が見える。

右側、平べったいのが藍島。

見たい景色を見て満足し、やまどりの散歩道を行く。

やまどりの散歩道はここまで、車道に合流する。

後はエミューを見るだけ。いちおう場所は調べてきたが、はっきりした位置は分からない。

先ほど登った金比羅山が遠くに見えるあたりまで来た。

それらしきものを発見。

 エミューがいる。

何匹かいる。

6羽見える。蓋井島のエミュー、平成14年に島の漁師さんたちが村おこしの一環としてはじめた。詳しくはここ

エミューも見て、蓋井島来訪の目的を果たし、あとは港に戻るだけ。ただ、調べた限りでは、まだエミュー牧場があるはず。スマホのマップも圏外で表示されず、とにかく1本道を歩く。

エミュー牧場の案内がある分岐に到着。この案内、どちらを差しているのかよく分からない。右は登り坂、左は下り坂。海側に出れば港にいけるだろうから、ここは左に下りる。

少し下ると、思いがけずエミューに遭遇。あの案内はここを示していたのだ。

ズームアップ。

1匹が近づいてきた。あまりかわいらしい顔つきではないが…

 ここに何匹いるか分からないが、3匹が並んだので1枚。

牧場の側を海岸に向かう。

ここから港に向かうはずだったが、道がない!先ほどの分岐を登って海沿いの道に出るのか。定かではないが引き返すしかない。現在11:38、船の時間まで30分。間に合うだろうか。これまでの島巡りで、船の時間に間に合おうを急いだ、佐木島平郡島を思い出す。どちらも間に合ったが、今回はどうか。まあ、もう1便ないわけではないので、最悪、15:50の船に乗ればいい。とにかく急いで戻ろう。

早足でひたすら歩く。やっと港に続く道に出た。時刻は11:48。10分しかかかっていない。思ったより早く戻れた。あと20分あるので、十分間に合う。

港に急ぐ。エミューを省略したコースを行けば。ここに下りてくる。

港には11:55に戻れた。一安心だが、ハイペースで歩いたので、体が熱い。船内は冷房が効いているので、座敷スペースで横になり休む。

駆け足の短い滞在だったが、蓋井島をあとにする。

吉見港に戻る。

川棚温泉には、JRで川棚駅に向かいバスで温泉まで行くこともできるが、どちみち同じバスに乗るので、吉見駅前からバスに乗る方法を選ぶ。数少ない本数だが、運よく13:13の川棚温泉行きバスがあるのでしばらく待つ。

川棚温泉行きのバスがやって来た。

終点の川棚温泉に到着。下りたのは自分ひとり。何ヶ所かあるが、名物の瓦そばも食べることが出来る、川棚温泉グランドホテルお多福に向かう。

大きなお多福の面。

温泉の場所が分かりにくいが…

なんと定休日!

他にも風呂はあるだろうから、とりあえず隣のレストラン響灘に入る。

瓦そばを注文する。店の人に確認したら、定休日はホテルのレストランのみ、温泉はやっているとのこと。瓦そばと温泉のセット券を頼む。瓦そば、熱した瓦に乗った茶そばを和風のだし汁につけて食べるが、とりわけおいしいとは思わなかった。

やっと風呂に入る。浴槽の数は少ないが、広々として落ち着ける風呂だった。温泉は「山頭火」といい、その名の通り壁の各所に俳句が書いてあり、それを読みながらの入浴も面白い。

来るときのバスの乗り心地は、よく揺れてあまりいいとはいえなかった。下関までバスに乗るのも気がひけて、帰りはJRで帰ることにする。JR川棚駅まで歩いて20分。青龍街道と名づけられた道を歩いていく。青龍街道と銘打っているが、何もなかった。

JR川棚温泉駅に到着。青龍のモニュメントが見える。

駅舎とコミュニティセンターが一つになっている。

下関行きの列車に乗る。新下関から新幹線で買える。

また、船の時間に間に合うかどうかが、一番の思い出になる旅になった。

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