2018年11月29日木曜日

熊本 (2018.11.29)

町歩きシリーズも九州まで進出してきた。今日は、熊本と久留米を歩く。最初は熊本だけを考えていたが、交通費の倹約もあり、そうしょっちゅう来られる地域でもないので、近くの久留米も同時に訪れることにした。
熊本では、定番の観光スポット、熊本城と水前寺公園を訪れ、昼ごはんに熊本ラーメンを食べ、新幹線で久留米まで移動し、久留米の高良大社に登る。今日の風呂は、久留米の「湯の坂」。
広島発6:43の新幹線、さくら鹿児島行きで熊本に向かう。

8:35に熊本駅に到着。まず、市電で熊本城の前にある熊本市役所に向かう。 市電の経路はAとBの2つで分かりやすい。利用者も多い。

 熊本城・市役所前で下車。

熊本市役所の14Fにある展望台に昇る。

熊本城が一望できる。地震の後の復興工事最中だ。

下に降りて、熊本城の長塀沿いに歩く。東方向を写す。

西方向を写す。

ベンチで横になるホームレスのおじさん。これから寒くなるので大変だ。

加藤清正の彫像。

その前の橋を渡る。

橋を渡ってすぐにあるのが、桜の馬場 城彩苑。

 熊本城の観光拠点であり、休憩所やお土産屋・食堂がある。

今や人気者の熊本県PRマスコットキャラクター、くまもん。

 熊本城ミュージアムに入る。入場料\300。

中は、熊本城自体の説明に加え、現在進行中の復興事業の説明に多くが割かれている。おにいさんが親切丁寧に説明してくれた。すべての工事が終了するのは20年後。ただ、熊本城天守閣は、来年2019年10月には入場できるようになる。
熊本城は西南戦争の攻防が繰り広げられたところでもあり、大河ドラマ「西郷どん」も終盤に近づいたこの時期にあわせて開催されたいる「明治150年 熊本城と西南戦争」を見る。西郷どんの言葉「新政府に負けたのではなく、熊本城と清正公に敗れた」が、熊本城の堅固さを物語る。

ミュージアムを出て、城内の散策に入る。

未申櫓(ひつじざるやぐら)。未申は南西の方向を意味する。

復興工事中のため、回れるところに制限がある。二の丸広場に向かう。

記念撮影するシニア夫婦。

 工事中の大小天守と宇土櫓が見える。

ズームイン。

その下に地震で崩れたままの石垣。

左に見えるのは戌亥櫓(いぬいやぐら)。戌亥は北西を意味する。

広場にある大樹。ここに限らず、城内には大樹が多い。

二の丸広場から、加藤神社に向かう。

その途中。復興工事を待つ崩れた石垣の石たち。

石の一つ一つに数字が振ってある。石組みの正確な復元のためだろう 。気の遠くなるような作業だ。

戌亥櫓を北側から見る。石垣がよく見える。戌亥櫓は、櫓の崩壊を一本足で支えているとしてテレビでもよく放映された「飯田丸五階櫓」と並び、新たな名所になっている。

戌亥櫓を東側から見る。手前の崩れた石垣。転げ落ちた石は、すでに苔むしている。

加藤神社鳥居に到着。

ここにも大樹が…。

加藤神社。
熊本城城内に鎮座する加藤神社は熊本発展の礎を築かれたセイショコさん(加藤清正公)をお祀りする神社です。(加藤神社HPより)

ここにもNHK大河ドラマの主役に… の旗。これまで行った各所で見かけるパターンだ。どうしても秀吉・家康の脇役として登場する清正。セイショコさんと呼び親しむ熊本市民にとっては主役なのだろう。

ここから復興工事の様子がよく見える。

ズームイン。

城内散策を追え坂を下る。復興工事中のため制限があり、通常の半分を駆け足で回ったことになる。全貌が復活すれば、ゆっくり見て回って少なくとも半日はかかるだろう。それだけ広大な城であることがよく分かった。

熊本城の下に出る。

珍しく崩れていない石垣。 城の北東に位置する。

ここは大きな重機で工事中。

石材回収工事。熊本城ならではの工事だ。

この地図の紫色の周遊コースを歩いたことになる。
 (熊本城HPより引用)

先ほど近くでみた天守が遠くに見える。

次のスポット水前寺公園に向かうため市電に乗る。

水前寺公園駅に着く。

公園入口がお土産屋になっている。

先日訪れた嵯峨嵐山同様、きものレンタルがある。ただし、嵯峨嵐山と違い着物を着た人は見かけない。

入園料¥400。

水前寺公園の正式名は水前寺成趣園 。
水前寺成趣園 :熊本県熊本市中央区にある大名庭園。面積約7万3000平方メートル。通称は水前寺公園。豊富な阿蘇伏流水が湧出して作った池を中心にした桃山式回遊庭園で、築山や浮石、芝生、松などの植木で東海道五十三次の景勝を模したといわれる。(ウィキペディアより)

たしかにすばらしい庭園だ。

庭園内を散策する。

出水神社。 西南戦争で焼け野原となった熊本の町の復興を願って建立された。

出水神社から入口方面を見る。

散策を続ける。

きれいな富士山型の小山。

庭園の北側から、南側市街地を見る。

稲荷神社。 ここは中国・東南アジアよりも欧米の観光客が多い。きものレンタルの利用が少ないのもそのためか。

熊本藩主、細川氏の肖像。

庭の南側へ歩く。

細川流盆石の石庭。盆石という言葉を初めて目にした。
盆石:日本人は古来、美しい風土の中で自然を愛し、自然と親しみ、人生と自然を融合させてきました。この日本人の自然観を黒塗りの盆上に表現し、床飾りとして独自の道を歩みつづけてきました。黒い盆の上に数寸の自然石を置くことで山々を表し、白砂をまき、羽根や小さなホウキで流れや波を描くことで、雄大な海や川を表す。このように盆石とは、自然がおりなす様々な表情を盆上に描くもので、日本古来の縮景芸術の一つです。(細川流盆石のHPより)

先日、京都で紅葉は堪能したが、ここでも紅葉の盛り。熱心に写真を撮る紅葉女子。

紅葉の下を入口に戻る。

途中右折して、築山の内部に入る。

入園して最初に渡った橋が見える。

紅葉だけで なく、松もよく手入れされている。

順路に戻る。水鳥に餌を与えている家族連れ。

じっとたたずむ鷺。

入口に向かう。

この風情ある景色が名残惜しい。ベンチに腰掛けて一休み。

見ていて飽きない。

時刻は11時半。水前寺公園を出て、昼ごはんの熊本ラーメンへ向かう。

事前に調べておいた熊本ラーメンの店。今日は、黒亭下通店にする。百貨店鶴屋近くの電停で下車。

マップで見ると、下通に面してある。

実は熊本、かなり前に仕事で一度だけ来たことがある。そのときは鶴屋で仕事をした。ほとんど記憶はないが、夜のアーケード街を歩いているとき、中島みゆきの「あした」が流れていたのだけはよく覚えている。このアーケード街がそうだろう。「あした」は1989年のリリースだから、約30年も前のことか。

 黒亭下通店は地下1階。昼食時でもあり、お客はいっぱい。

カウンター席で熊本ラーメンを食べる。¥700。若い頃、東京新宿でよく食べたことがある熊本ラーメン。なぜかよく覚えているのはおいしかったからだろう。そのときの味と少し違うが、ここはここでおいしかった。黒亭というだけあって、スープがやや黒いのが特徴。

急ぎ足で、半日で熊本を回り、念願の熊本ラーメンも食べ、満足して次の目的地久留米に向かう。熊本から久留米までは、時間の節約のため新幹線。
(熊本駅ホーム)

熊本での足取り。

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