帝釈峡 (2018.11. 2)より続く⇒
昨夜泊まった、庄原グランドホテル。
部屋は禁煙だったので、昨夜、タバコを吸うたびに部屋着から着替えて、この1Fの喫煙所まで下りてきた。
ホテルで朝食を済ませ、今日の予定地である吾妻山に向けて出発。
山間部の盆地の町である庄原は、朝の冷え込みで霧が深い。
吾妻山までは、庄原から車で約1時間かかる。
国道432号を北上し、途中から県道255号に入るが、県道に入ると1車線の狭い道が続く。
休暇村吾妻山ロッジが近くなってきた。木々の色づきが目立ってくる。
8:45、吾妻山ロッジに到着。
ロッジの横を通り吾妻山に向かう。
この地図を携帯し、この地図に従って歩く予定。吾妻山→大膳原→烏帽子山→比婆山御陵。
最初に、小坊主と呼ばれる小さな丘陵に登る。
傾斜の緩やかな登りやすい丘陵だ。
小坊主の頂上。
下に、出発地のロッジ。
小坊主を下り、吾妻山に向かう。
このあたりも緩やかな坂道。
シーズン中の土曜日なので、登る人も多い。
少し傾斜が出てきた。
中間地点で一休み。
吾妻山頂上方面。
南、庄原・三次方面 。山肌が絵に描いたようなツートンカラーになっている。人口植林の針葉樹と自然林の広葉樹の違いだろうか。
再び吾妻山に向かう 。
吾妻山頂上。標高1239m。ロッジの標高が約1000mなので、実質240mくらいの山登りになる。
吾妻山:比婆道後帝釈国定公園にある標高1,239メートルの吾妻山。イザナギノミコトが、比婆山に眠るイザナミノミコトへ「ああ、吾が妻よ」と呼びかけたという言い伝えがあります。ブナの原生林が茂り、イワカガミなどの高山植物の宝庫です。
山腹には、休暇村吾妻山ロッジ(キャンプ場、貸別荘も有)があり、登山やハイキングの基地として利用できます。(ひろしま観光ナビHPより)
山頂から北方向、島根県宍道湖方面を臨む。
これから向かう大膳原と…
烏帽子山・比婆山。
頂上からの眺望を楽しんだ後、大膳原に向かう。
大膳原:吾妻山と烏帽子(えぼし)山の間に広がる草原で、以前は牧場があったということです。大膳原から眺める吾妻山の姿は美しく、春〜秋にかけて、様々な野の花が咲きます。(島根県のHPより)
*このあたりが広島・島根の県境で、吾妻山は広島県、大膳原は島根県に入る。
大膳原に下りていく。
遊歩道の各所には道案内があるのだが、古くなって読みづらいものが多い。
大膳原は標高1000m弱なので、高低差240mくらいを一度下ることになる。
大膳原に下りてきた。
リンドウの花が咲いていた。
大膳原からみる吾妻山。きれいな形の山だ。
大膳原から少し逸れたところに野営地があった。
小屋の中はそこそこ広く、寝泊りもできそうだ。
ベンチに座って一服。自分以外にも、ソロ旅の若者が1人、食事をしていた。
これから向かう烏帽子山は標高1225m。吾妻山よりほんの少し低い。今下りてきた高低差を再び登ることになる。
大膳原から烏帽子山に向かう途中にある休憩所。標高1000mで、ここが一番低い地点。
烏帽子山に登る。
先ほどの吾妻山に引き続きの登山でバテ気味。休み休み登る。
ようやく半分くらい来たか。休んでいると、シニアのおじさんが話しかけてきて、しばらく話す。世羅町からやって来たとのこと。何回か来ているらしく、今年は紅葉の色づきが芳しくないとのこと。自分も、この夏、世羅のひまわりを見に行ったことを話す。
これは違うおじさん。登るのが速い。短パンで気合が入っている。
烏帽子山まで200m。先が見えてきた。
力を振り絞って登る。
烏帽子山山頂。にぎわっている。
烏帽子山から、島根県宍道湖方面。
このあたり一帯は、巨岩が多く、巨岩信仰の対象にもなっている。これは、条溝石。縦方向に溝が走っていて、それが比婆山御陵の方向を向いている。自然のものか、人工のものかは定かでない。
やはり読みづらい標識。比婆山への道がどちらかはっきりせず、思案していたら、歩きなれているのだろう、一人の若者が、スマホのマップをみせながら親切に教えてくれた。
比婆山に向かう。
烏帽子山から比婆山御陵までは尾根伝いなので、高低差は少なく歩きやすい。烏帽子山登山でばてていた自分には幸いだ。熊笹が目立つ。
こんどはちゃんと分かる標識。
平坦な道を進む。
倒木の表面、いちめんに生えたコケ。
なるほど巨岩がある。
歩いている人の背中で鈴の音がよく聞こえるが、熊よけ鈴だろう。熊に遭遇したら自分はどうしたらいいだろうなどと、妄想しながら歩く。
11:40、比婆山御陵に到着。
この縄を巻いた巨岩が御陵。
比婆山御陵:「古事記」に登場する、国生みの女神イザナミノミコトが葬られた「比婆之山」との説がある比婆山。ブナ林の中に開けた山頂の円丘の中央には、イザナミノミコトの陵墓と伝えられる苔むした巨石が横たわっています。一帯は「比婆山伝説地」として広島県史跡に指定されています。 (ひろしま観光ナビHPより)
吾妻山から来た場合、ここがちょうど昼時になるので、昼ごはんを食べる人が多い。若い男性は携帯コンロで肉を焼いている。いい匂いがする。
御陵の少し先まで行ってみるが、吾妻山に車を置いているので、ここで引き返しことにする。この先に進むと、比婆山ブナ林、比婆山山頂、立烏帽子山を経て、比婆山温泉に下りる本格的なコースもある。
そのとき、突如現れた伝説の怪物・ヒバゴン? 長く伸びた自分の影。
烏帽子山の麓まで戻る。大膳原への近道を行く。烏帽子山の裾を巻く道。
シーズンで、山ガールたちも多い。
標高1000mの休憩地を通過する。
大膳原まで戻ってきた。
庄原を出るときコンビニで買った、おにぎり弁当で昼ごはん。
原っぱに横になり一休み。
吾妻山方向に向かって歩き出す。
吾妻山の裾を少し登ったところに分岐点がある。午前中、吾妻山から下りてきたところ。帰りは登らずに、南ノ原に向かう。吾妻山の裾を巻く道を歩く。
若い家族連れが先を行く。
黄葉の道を歩く。
林を抜け、ようやく視界が開けてきた。庄原方面。
倒れた南ノ原の標識。
朝自分が歩いたのとは違う吾妻山への登山口とロッジへの分岐点。ロッジ方向に行く。
木々の隙間に吾妻山ロッジが小さく見える。
このあたり色づきが鮮やかだ。
みんな紅葉を写真に撮っている。
青空を背景に…
駐車場らしきところに出た。
池のほとりを歩く。
池から見上げる吾妻山。
ロッジの裏側に出た。
シーズンの土曜午後、駐車場はいっぱいだ。
吾妻山ロッジをあとにする。時刻はまだ午後2時前。庄原まで1時間としても、まだ時間があるので、温泉に行く前に、備北公園に行くことにする。国道に出るまでの1車線道、登ってくる車と何回かすれ違うが、離合できなくてバックしたのが2~3回あった。
午後3時過ぎ。備北公園第2駐車場に到着。入口で、申請しないのにシルバーかどうか尋ねられた。そうか、もう自分も見た目でシルバーと思われるようになったか。
公園を中国自動車道が貫いていて、駐車場から公園には橋を渡っていく。
アスレチック区域に繋がる「つどいの橋」
湖畔にセイダカアワダチソウが茂る。
備北公園。ゆっくりすれば半日でも一日でも過ごせるが、閉園は16:30。それまでの短時間でいきたかったのは、花の広場。10月初めの福岡・能古島でコスモスが見れなかったので、何かいちめんの花畑をみたかった。 が、本日は通行止め。今年は花についていないようだ。園内バスの運転手のおねえさんに聞いたら、花はすでに枯れていて、その後始末と年末のイルミネーションの準備に入っていて、現在入ることはできないとのこと。
湖畔レストランでしばらく休憩。
公園を横切る中国道。
備北公園を後にする。
今日の温泉は、庄原かんぽの郷。備北公園から車で10分程度の距離。
ホテルでもあり、日帰りの浴場は2Fにある。
入浴料\650。浴場は種類が多い。
時刻は16:30。日が翳り始めている。旅の終わりに夕日は物悲しいものだ。自分が帰るふるさとを持たない旅人であることを実感するひととき。中国道・庄原ICから高速に乗る。
運転している間に日が暮れていった。
今日の足取り。
山腹には、休暇村吾妻山ロッジ(キャンプ場、貸別荘も有)があり、登山やハイキングの基地として利用できます。(ひろしま観光ナビHPより)
山頂から北方向、島根県宍道湖方面を臨む。
これから向かう大膳原と…
頂上からの眺望を楽しんだ後、大膳原に向かう。
大膳原:吾妻山と烏帽子(えぼし)山の間に広がる草原で、以前は牧場があったということです。大膳原から眺める吾妻山の姿は美しく、春〜秋にかけて、様々な野の花が咲きます。(島根県のHPより)
*このあたりが広島・島根の県境で、吾妻山は広島県、大膳原は島根県に入る。
大膳原に下りていく。
遊歩道の各所には道案内があるのだが、古くなって読みづらいものが多い。
大膳原は標高1000m弱なので、高低差240mくらいを一度下ることになる。
大膳原に下りてきた。
リンドウの花が咲いていた。
大膳原からみる吾妻山。きれいな形の山だ。
大膳原から少し逸れたところに野営地があった。
小屋の中はそこそこ広く、寝泊りもできそうだ。
ベンチに座って一服。自分以外にも、ソロ旅の若者が1人、食事をしていた。
これから向かう烏帽子山は標高1225m。吾妻山よりほんの少し低い。今下りてきた高低差を再び登ることになる。
大膳原から烏帽子山に向かう途中にある休憩所。標高1000mで、ここが一番低い地点。
烏帽子山に登る。
先ほどの吾妻山に引き続きの登山でバテ気味。休み休み登る。
ようやく半分くらい来たか。休んでいると、シニアのおじさんが話しかけてきて、しばらく話す。世羅町からやって来たとのこと。何回か来ているらしく、今年は紅葉の色づきが芳しくないとのこと。自分も、この夏、世羅のひまわりを見に行ったことを話す。
これは違うおじさん。登るのが速い。短パンで気合が入っている。
烏帽子山まで200m。先が見えてきた。
力を振り絞って登る。
烏帽子山山頂。にぎわっている。
烏帽子山から、島根県宍道湖方面。
このあたり一帯は、巨岩が多く、巨岩信仰の対象にもなっている。これは、条溝石。縦方向に溝が走っていて、それが比婆山御陵の方向を向いている。自然のものか、人工のものかは定かでない。
やはり読みづらい標識。比婆山への道がどちらかはっきりせず、思案していたら、歩きなれているのだろう、一人の若者が、スマホのマップをみせながら親切に教えてくれた。
比婆山に向かう。
烏帽子山から比婆山御陵までは尾根伝いなので、高低差は少なく歩きやすい。烏帽子山登山でばてていた自分には幸いだ。熊笹が目立つ。
こんどはちゃんと分かる標識。
平坦な道を進む。
倒木の表面、いちめんに生えたコケ。
なるほど巨岩がある。
歩いている人の背中で鈴の音がよく聞こえるが、熊よけ鈴だろう。熊に遭遇したら自分はどうしたらいいだろうなどと、妄想しながら歩く。
11:40、比婆山御陵に到着。
この縄を巻いた巨岩が御陵。
比婆山御陵:「古事記」に登場する、国生みの女神イザナミノミコトが葬られた「比婆之山」との説がある比婆山。ブナ林の中に開けた山頂の円丘の中央には、イザナミノミコトの陵墓と伝えられる苔むした巨石が横たわっています。一帯は「比婆山伝説地」として広島県史跡に指定されています。 (ひろしま観光ナビHPより)
吾妻山から来た場合、ここがちょうど昼時になるので、昼ごはんを食べる人が多い。若い男性は携帯コンロで肉を焼いている。いい匂いがする。
御陵の少し先まで行ってみるが、吾妻山に車を置いているので、ここで引き返しことにする。この先に進むと、比婆山ブナ林、比婆山山頂、立烏帽子山を経て、比婆山温泉に下りる本格的なコースもある。
そのとき、突如現れた伝説の怪物・ヒバゴン? 長く伸びた自分の影。
烏帽子山の麓まで戻る。大膳原への近道を行く。烏帽子山の裾を巻く道。
シーズンで、山ガールたちも多い。
標高1000mの休憩地を通過する。
大膳原まで戻ってきた。
庄原を出るときコンビニで買った、おにぎり弁当で昼ごはん。
原っぱに横になり一休み。
吾妻山方向に向かって歩き出す。
吾妻山の裾を少し登ったところに分岐点がある。午前中、吾妻山から下りてきたところ。帰りは登らずに、南ノ原に向かう。吾妻山の裾を巻く道を歩く。
若い家族連れが先を行く。
黄葉の道を歩く。
林を抜け、ようやく視界が開けてきた。庄原方面。
倒れた南ノ原の標識。
朝自分が歩いたのとは違う吾妻山への登山口とロッジへの分岐点。ロッジ方向に行く。
木々の隙間に吾妻山ロッジが小さく見える。
このあたり色づきが鮮やかだ。
みんな紅葉を写真に撮っている。
青空を背景に…
駐車場らしきところに出た。
池のほとりを歩く。
池から見上げる吾妻山。
ロッジの裏側に出た。
シーズンの土曜午後、駐車場はいっぱいだ。
吾妻山ロッジをあとにする。時刻はまだ午後2時前。庄原まで1時間としても、まだ時間があるので、温泉に行く前に、備北公園に行くことにする。国道に出るまでの1車線道、登ってくる車と何回かすれ違うが、離合できなくてバックしたのが2~3回あった。
午後3時過ぎ。備北公園第2駐車場に到着。入口で、申請しないのにシルバーかどうか尋ねられた。そうか、もう自分も見た目でシルバーと思われるようになったか。
公園を中国自動車道が貫いていて、駐車場から公園には橋を渡っていく。
アスレチック区域に繋がる「つどいの橋」
湖畔にセイダカアワダチソウが茂る。
備北公園。ゆっくりすれば半日でも一日でも過ごせるが、閉園は16:30。それまでの短時間でいきたかったのは、花の広場。10月初めの福岡・能古島でコスモスが見れなかったので、何かいちめんの花畑をみたかった。 が、本日は通行止め。今年は花についていないようだ。園内バスの運転手のおねえさんに聞いたら、花はすでに枯れていて、その後始末と年末のイルミネーションの準備に入っていて、現在入ることはできないとのこと。
湖畔レストランでしばらく休憩。
公園を横切る中国道。
備北公園を後にする。
今日の温泉は、庄原かんぽの郷。備北公園から車で10分程度の距離。
ホテルでもあり、日帰りの浴場は2Fにある。
入浴料\650。浴場は種類が多い。
時刻は16:30。日が翳り始めている。旅の終わりに夕日は物悲しいものだ。自分が帰るふるさとを持たない旅人であることを実感するひととき。中国道・庄原ICから高速に乗る。
運転している間に日が暮れていった。
今日の足取り。
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