2018年11月18日日曜日

比叡山延暦寺 (2018.11.18)

今年の紅葉は、いつかテレビで見た京都の鞍馬と貴船にしようと思っていた。最初に考えた1泊2日のコースは、
1日目:今津から琵琶湖クルーズで長浜に渡り、小谷城址に登る
2日目:琵琶湖側から比叡山延暦寺に登り、ロープウェイで京都側に下りて鞍馬方面にむかう
と言うものだった。琵琶湖クルーズが平日のみ予約できるので、11月後半の休日を、平日2連休のパターンで希望し、11/18~11/20と11/28~11/29の2回を取得した。11/18は日曜なので、最初は11/19~11/20で旅行するつもりでいたが、直近の天気予報では11/19が雨になるのは避けがたいようだ。代替として、11/28~11/29にしようかと思ったが、天気がいいとも限らない。あるいは、日帰り×2回で回ろうか… いろいろ迷った挙句、11/19以外は天気もいいので、最初の3連休で、初めての2泊3日の旅に決めた。
 琵琶湖クルーズの平日予約があるので、次のようなコースを考えた。
1日目:比叡山他
2日目:午前中雨になるので、午前中は今まで行ったことがない福井県で、鯖海道で知られる小浜を歩く。午後から京都に戻り、倉木麻衣の歌でなじんだ嵯峨嵐山の渡月橋。
3日目: 琵琶湖クルーズ他

いつものように始発の新幹線に乗ろうと家を出たが、広島駅まで行く在来線が信号機の故障で運転見合わせがホームに下りたところでアナウンスされる。再開はいつになるか分からないので、時間はかかるが広電で広島駅に向かう。予定より1時間半遅い新幹線に乗る。在来線の切符は払い戻してもらう。また、今回はじめてJR切符をカードで購入した。今後、遠出するときはカード払いが便利なので、ちゃんとできるかを確かめた。

京都から湖西線に乗り、10時前に、JR比叡山坂本駅に到着。琵琶湖の西側を走るのが湖西線、東側は東海道線と北陸本線のそれぞれ一部とあわせて琵琶湖線の呼び名で呼ばれる。ここから坂本ケーブルのケーブル坂本まで歩く。

道は日吉神社の参道である。

途中に京阪電車の比叡山坂本口がある。ここからの方が近い。神戸同様、京都もJR・地下鉄・私鉄が混在し、把握するまでには時間がかかる。

ケーブルカーまで結構歩く。

日吉神社では紅葉の時期、夜のライトアップが行われる。駅のポスターなどによると、ここに限らず、各地でライトアップは行われている。

ケーブルカー駅が見えてきた。

シーズンの日曜日とあって乗客はいっぱい。片道¥860。

坂本ケーブルは日本最長の2025m。針葉樹の間を登っていく。

中間地点で下りのケーブルカーとすれ違う。

 琵琶湖が見えてきた。

終点ケーブル延暦寺駅に到着。

駅の近くの見晴台から琵琶湖を臨む。こういう景色を見ると、来てよかったと思う。

紅葉の向こうに琵琶湖。

さて延暦寺だが、広大な敷地である。予備知識なしではどこに行っていいかわからない。少し予習をしておく。お寺をゆっくり見て回れば1日では回れないだろうが、今日は午後の予定も考えて、さらっと見て回ることにする。
比叡山延暦寺は、806年(天台宗が公認された年)伝教大師最澄によって開かれた天台宗の本山である。法然、親鸞、日蓮、道元、栄西、一遍など鎌倉仏教の開祖が修行したところ。以下、比叡山延暦寺のHPより
 「延暦寺」とは、比叡山の山内にある1700ヘクタールの境内地に点在する約100ほどの堂宇の総称です。延暦寺という一棟の建造物があるわけではありません。
山内を地域別に、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」の三つに区分しています。これを三塔と言い、それぞれに本堂があります。

まず東塔に向かう。

マップを頼りに歩くが、まだ位置を十分把握できていない。「延暦寺」の矢印の方向に行く。

延暦寺・東塔入口。ここで、3エリア共通券\700を購入。
東塔:延暦寺発祥の地であり、本堂にあたる根本中堂を中心とする区域です。
伝教大師最澄が延暦寺を開いた場所であり、総本堂根本中堂をはじめ各宗各派の宗祖を祀っている大講堂、先祖回向のお堂である阿弥陀堂など重要な堂宇が集まっています。
東塔地域には、延暦寺バスセンターがあり、比叡山山頂、西塔、横川地域へのシャトルバスや京都市内行きの路線バスに乗車することができ、また坂本ケーブルを利用して門前町坂本へ降りることもできます。(比叡山延暦寺のHPより)

お土産屋などもここに集まっている。

中心的な本堂である根本中堂…

だが、現在改装中。

内部は撮影禁止。

本堂を覆う改装工事用の足場でのみ撮影可。しかし撮るべきものもない。

急ぎ根本中道を出る。まあ、自分はお寺そのものよりも、お寺のある風景や雰囲気が好きなので、あまりこだわりはない。根本中堂の前の急な階段を上ってみる。

文殊楼。

下を見下ろす。根本中堂が見える。

鐘楼に向かう。いくらかお賽銭を入れて自分で突くことができるが、長い行列である。

自分は鐘の音だけ聞いて通り過ぎる。

マップを頼りに阿弥陀堂に向かう。

阿弥陀堂。

隣に法華総持院東塔。

東塔をめまぐるしく回って、次の西塔に向かう。

西塔まではそう遠くはないので、最初は歩こうかと思っていたが、東塔だけでもかなり歩いたので、各エリアはシャトルバスで移動することにして、バス乗り場にいく。ここから、西塔・横川方面と、京都方面に降りるロープウェイ駅のある比叡山山頂に行くバスが出ている。

1日フリー乗車券\1000を購入。各エリアの移動には最適のチケットだ。

 西塔に到着。
西塔:本堂にあたる釈迦堂を中心とする区域です。
東塔から北へ1キロメートルほどのところにあり、第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれました。本堂は釈迦堂(転法輪堂)です。他に修行のお堂であるにない堂や伝教大師最澄上人の御廟所である浄土院などがあります。 (比叡山延暦寺のHPより)

東塔のの華やかさと対照的に、西塔は地味で静かな雰囲気。

苔むした石垣の道を歩く。

親鸞聖人修行の地。

最初に法華堂に到着。

廊下の下をくぐり、山道を少し歩いて…

釈迦堂の上に出る。

階段を下りて、釈迦堂。

すぐ横の高台に鐘楼がある。ここは空いている。自分も一突きした。

西塔はこじんまりしている。散策を終えてバス停に向かう。静かな西塔にマッチした苔の絨毯。

 シャトルバスは30分~1時間の割合で運行されている。次の便までの時間をお寺めぐりにあてると、無駄のない周遊ができる。横川行きのバスを待つ。

横川エリアに到着。
横川:本堂にあたる横川中堂を中心とする区域です。
西塔から北へ4キロメートルほどのところにあり、第3世天台座主慈覚大師円仁によって開かれました。本堂は、遣唐使船をモデルとした舞台造りの横川中堂です。他に往生要集著者の源信僧都が隠居していた恵心堂やおみくじ・魔除けの角大師で有名な元三慈恵大師良源を祀っている四季講堂(元三大師堂)などがあります。 (比叡山延暦寺のHPより)

駐車場はいっぱいだ。

 ここに限らず、各エリアでは道の脇に各上人の伝記を絵にしたものが立っている。興味ある人は、ゆっくり読みながら歩き学習できる。

きれいな紅葉を通りぬけ…

横川中堂のたもとに到着。

 脇の道を登る。

本堂である横川中堂。

中堂の奥へ山道を歩く。

ここにも鐘楼がある。

坂を下り…

四季講堂(元三大師堂)の前に出る。

ここもきれいな紅葉。

元三大師堂。

 バス停に戻る途中。この下に、道元上人が悟りを開いたと伝えられる場所がある。

バス停に戻る。

駐車場の横のお土産屋でくじ引きをやっていた。無料なので自分もさせてもらう。

運よく、抹茶セットがあたった。みたらし団子を買って一服する。

さて、次は京都方面のロープウェイ駅がある比叡山山頂までバスで行くのだが、来るとき、途中の峰道PAの駐車場から琵琶湖がよく見えたので、そこで途中下車することにする。

峰道PAに到着。次の便までの約30分をここで過ごす。

駐車場横には大きな伝教大師の彫像が立っている。

展望台から琵琶湖を望む。

比叡山山頂駅行きのバスを待つ。

 比叡山山頂駅に到着。

すぐ横に比叡山ガーデンミュージアムという植物園がある。植物園はこの前六甲山で行ったし、今日は時間もないのでパス。

駐車場から琵琶湖南側を臨む。見える橋は、近江大橋。(実は、このときは琵琶湖にかかる2つの橋、琵琶湖大橋と近江大橋の区別がついていなくて、自分のいる位置が釈然としないでいた。)

こちらは琵琶湖の北側。

ロープウェイ乗り場まで歩く。

途中、こんなところで自炊しているシニア夫婦。

「ほふく前身めざせ10分」。意味不明?の案内。

叡山ロープウェイ乗り場に到着。やや鄙びた建物だ。

一便待って、ロープウェイに乗る。片道\360。

眼下に京都盆地が一望できる。

 ロープウェイ比叡駅に到着。京都方面から登る人も多い。

すぐ近くにケーブル比叡駅。

ここも鄙びた施設であるが、乗客はいっぱい。

しばらくまってケーブルカーに乗る。 片道\540。標高差は日本一の561m。

一直線の急勾配の軌道。

紅葉の中を下る。

 ふもとのケーブル八瀬駅に到着。

このあたりは八瀬エリアといって、ここ自体も紅葉スポットである。

次の目的地鞍馬寺に向かうため、叡山電車の八瀬駅に向かう。

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