2019年11月7日木曜日

熊野古道 (2019.11. 7)


夜明け前の朝6時前のバスで本宮大社前に向かう。

本宮大社から発心門王子行きのバスに乗り変える。新宮からのバスは、このあと十津川を通り、奈良の大和八木まで向かう。

7:40、 発心門王子バス停に到着。新宮から約1時間45分かかったことになる。

休憩所には「今日の日没は17時」とある。山の中は思う以上に暗くなるのが早いので注意が必要。

バス停から少し奥に入り発心門王子に着く。

発心門王子。
王子:熊野古道沿いに在する神社のうち、主に12世紀から13世紀にかけて、皇族・貴人の熊野詣に際して先達をつとめた熊野修験の手で急速に組織された一群の神社をいい、参詣者の守護が祈願された。したがって、その分布は紀伊路・中辺路の沿道に限られる。
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 王子は参詣途上で儀礼を行う場所であった。主たる儀礼は奉幣と経供養(般若心経などを読経する)であり、神仏混淆的である。だが、よく言われるような熊野三山遥拝が行われた形跡は(少なくとも史料上では)確認できない。また、帰路にはほとんど顧みられることがないことから、物品の補給をおこなったとする説もあたらないと考えられている。これらの儀式が王子で行われたのは、王子とは熊野権現の御子神であるとの認識があり、すなわち参詣者の庇護が期待されたのである。(ウィキペディアより)

今回歩く熊野古道は、中辺路の一部、発心門王子から本宮大社までの約7kmの、初心者向きコースである。わかやま観光情報よりダウンロードしたマップをプリントし携帯してきた。

まず水呑み王子に向かう。

熊野本宮大社に向けて、出発。

要所に数字を書いた道標が立つ。マップと照らし合わせ、今どこを歩いているかが分かる。また、道を逸れていないかも確認できる。

分岐点には、道を逸れたことを知らせる案内があり、迷うことはない。さすが世界遺産の道だけあって、至れり尽くせり。

しばらくは舗装路が続く。

水呑み王子に到着。

ここから山道に入る。

蘇生の森熊野古道。

杉並木の典型的な、ザ・熊野古道。

熊野古道を歩く①

まっすぐ伸びた杉の木。

両脇にはシダが茂る。

蘇生の森の原動力である苔。

峠を越えて坂を下る。道はどこも緩やかな傾斜である。

道標67。最後は75になる。今日の出発地点が60番台なのは、中辺路の出発地は紀伊田辺であり、そこが1番として数えるから。1番から歩くと80数kmになる。したがって、今日は中辺路全工程の6分の1弱を歩くことになる。

山道はいったん車道と合流する。

ここに来る1週間前、タイミングよく、同じコースを歩く旅番組、三田村邦彦の「おとな旅」を見ていて、そこで紹介されていた無農薬の梅干を買う。

舗装路を行く。

熊野の山々。

その中でも目立つ富士山形の百前森山、三里富士。

一連の山々を果無山脈と言う。

伏拝王子に向かう。

坂を下りると、これも「おとな旅」で紹介されていた茶屋がある。

1杯200円の温泉コーヒーを飲む。近所のおじさんがやって来て、テレビ番組のことをきっかけにしばらく話し込む。和歌山ではまだ放映されていないとのこと。スマホのアプリで見せてあげる。中辺路を歩くなら、紀伊田辺からバスで来る方が早いなど、いろいろ教えてくれる。確かに、新宮までは遠かった。

茶屋の目の前が。伏拝王子

伏拝王子。ここから本宮に向かって伏して拝んだという。

確かに、本宮の大鳥居が見える。

茶屋の人たちに別れを告げ、古道を行く。

黒の井戸。 先が高台になっているので行ってみる。

 熊野の山々と集落。

お茶を栽培している。

道は再び山道になる。

 ザ・熊野古道。

熊野古道を歩く②

気持ちのよい山歩き。

 道は下り坂になる。

車道にかかる橋に出る。

橋を渡る。

三軒茶屋跡。

ここは、中辺路と高野山方面から来る小辺路との合流地点。

高野山まで約78km。

九鬼ヶ口関所を通る。

少し登り坂。

道標72。

これも「おとな旅」で紹介されていた、ちょっと寄り道。あの番組は役立った。

蛇が這ったような木の根。

展望広場に上る。

広場に出る。

大鳥居がよく見える。

明治時代の水害で被害にあうまでは、あそこに本宮大社があった。

展望広場を下りて…

古道に復帰する。

道標74。終点は近い。

祓殿石塚遺跡(はらいといし)。

町並みが見えてきた。

車道に合流する。

祓殿王子跡。道標75。熊野古道中辺路の終点。

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