2019年11月13日水曜日

三段峡 (2019.11.13)

三段峡はずいぶん前に一度行ったことがあるが、写真の記録もないし、インターネットが普及する前で、ブログのようなものもないし、ぼんやりした記憶しかない。先日、恐羅漢山に登った後、三段峡の上流部に位置する三ツ滝には行ったが、今回、下流部と中流部の2エリアに分けて歩くことにする。

早朝に車で家を出て、戸河内ICで高速を下り、三段峡に向かう。先日、恐羅漢の時に途中の分岐までは走っているので、道は分かりやすい。少し離れた無料駐車場に車を停めて、三段峡入口まで歩く。入口近くの駐車場は有料。時刻は7:45、朝早いので人は少ない。

2019年12月1日、可部線が廃線になるまでは、JRの三段峡駅があった。また、ここから島根県の浜田まで繋ぐ今福泉の計画も進められたが、工事は中止された。

安芸大田NAVIのマップを携帯。最初に黒淵まで行き、一度引き返す。車で水梨口駐車場まで移動し、二段滝と猿飛そして三段滝を見るコース。

三段峡入口には食堂や土産店が並ぶ。

これからこの渓谷の奥に向かう。

遊歩道は整備されている。緩やかな傾斜はあるが急登はない。

姉妹滝。

龍の口

奥は紅葉が進んでいるようだ。

兜石。おそらく左下の大岩のこと?

赤滝。赤いのは紅藻類のタンスイベニマダラのため。

庄兵衛岩の洞門を通る。

黒淵まで約25分。夕方5時には暗くなるとの注意がある。

深緑の清流。

屹立する岩の塔。侵食の激しさを物語る。

石樋。200mにわたってひとつの大きな花崗岩を侵食している。

石樋観音。真ん中のくぼみにある岩が、祠の観音様に見える。

ぐるの滝。いまいちどれか分からない。

蓬莱岩。真ん中の黒い大岩。

黄葉の渓谷を快適に歩く。

黒淵渡船乗り場に着いたが、営業は9時から。少し時間があるので右側の坂を登っていく。

峠の上から黒淵。

さらに進むと、先日行った三ツ滝まで行くことができる。

眼下に黒淵荘と吊橋が見える。

時間になったので渡船乗り場に行くが船がいない。

このロープを引っ張って合図すると船がやってくるらしい。思い切り3回引っ張る。

しばらくすると、おじいさんが棹差す小船がやってきた。

黒淵に向かう。

黒淵の屏風岩の間を通る。

 先ほど上から見た黒淵荘が見える。船はそこまで。片道ならそこで下りて歩いて帰るが、500円の往復を買ったので、帰りも船に乗る。

パンフレットでよく見る三段峡の写真のことを話すと、船頭さんが振り返った風景がそうだと教えてくれた。

黒淵荘に到着。船を下りる。

黒淵荘の乗り場。またロープで合図があれば船が出るのだろう。

先ほど上から見た吊橋を歩く。

橋の上から上流。

橋の上から下流。

たぶん名前があるだろうが、立派な岩の塔。

少し上から、吊橋と黒岩荘。

黒岩荘でコーヒーを飲む。

船頭さんに行って船で戻る。行き帰り、乗客は自分ひとりなので、船頭さんといろいろ話す。船頭さんから教わった情報、砂利で底が浅くなるので定期的にすくう、岩にはさまれて吹き通しの風が強いことがあるので、そのときは船は休む… そして自分が帰りに筒賀で風呂に入って帰るというと、筒賀の大銀杏は見ごたえがあると教えてくれた。

乗り場では何人か乗客が待っていた。

三段峡入口までは、歩いて約50分。

来るときは案内板に気づかなかったが、塔岩。

これから黒淵に向かう人がふえてきた。

子供をおんぶした家族連れ。

龍の口を、来たときとは反対側から。

入口に戻る。時刻は10:20。

三段峡入口から、三段滝のある水梨駐車場までバスが出ている。ただし便数は少ない。

自分は車で向かう。先日走った道なので分かりやすい。

途中、見事な黄葉で、思わず車を停めて撮影。

水梨駐車場に車を停めて遊歩道に入る。ここの駐車場は有料。

このあたりは黄葉の真っ最中のようだ。

 風が強くて枯葉が舞い散る。

 二段滝と三段滝の分岐。黒淵の船頭さんが、二段滝に先に行って三段滝に下るコースが楽、三段滝に先に行くと坂がきついとアドバイスされていたので、左の道を行く。

急登はなく緩やかな上り坂。

二段滝まで0.6km。

二段滝から三段滝に向かう脇道。帰りはここを上がることになる。

楓林館跡。昭和33年までここに旅館があった。遊歩道が整備される前は泊りがけで来ることもあったのだろう。

黄葉の道を行く。

黒淵コースでかなり歩いたので、足がやや重い。二段滝になかなかつかないが、マップで見るとこの岩壁を過ぎるとそろそろか。

猿飛の渡船乗り場は左の坂を下ったところ。二段滝には直接歩いてはいけない。

 渡船乗り場に到着。

渓谷は底が深く、棹が使えないのでロープを引っ張って船を操る。船が来るまで受付のおじさんに話を聞く。水かさが急に増えることもあり、この夏にはロープが流されたことがあった、流れが速く水底がえぐられる… 黒淵の底が浅くなるのと反対だ。

渡船が戻ってきた。昼ごはんは三段峡でと思って弁当を買ってこなかったが、時間は昼。しばらく食べ物にありつけないと心配していたら、受付におはぎを売っていたので、買っておく。

この狭い渓谷を通って二段滝に行く。崖の上を猿が飛んだ?ので猿飛という。

一緒に待っていた御夫婦が、先に待っていたからと船先の席を勧めてくれた。特等席で撮影。

 猿飛を抜ける。

帰りの船を待つ人。こうして船は往復する。

二段滝を見るベストポジションを探す。

ほぼ正面から。船頭さんの説明では、水流の影響で、実際は一段になってしまったとか。

下のほうに小さな二段目が見える。

 水に濡れて滑りやすい岩場を這い登って、少し上から。

二段滝川から猿飛。

乗客を乗せて帰りの船がやって来た。渡船は休むことなく往復するので、船頭さんは休めないなと心配していたら、今度はさっき受付していたおじさんが先導だった。

帰りの船から猿飛を見上げる。

渡船乗り場に戻る。

猿飛を後にし、三段滝に向かう。

来るときチェックしておいた三段滝への脇道に入る。

黒淵の船頭さんの言うとおり、猿飛に行くまでに徐々に標高を上げているので、急登はなく楽だ。

峠の上に出る。下に川が流れている。ここから下る。

三段滝まであと500mなのだが、本日の歩数は2万歩近くなっていて、遠く感じる。

巨岩が増えてきてそれらしくなってきた。

あそこを曲がると三段滝。

三段滝の展望所に到着。

全景を眺める。

二段滝の船頭さんの話では、三段滝も一段減って、二段になっているとのことだが、かすかに三段に見える。

説明板に寄ると、侵食により滝は年々後退しているそうだ。


滝を見ながら、猿飛で買ったおはぎを食べる、少し先に下りてみる。三段滝を横から。

展望所を下から。

三段峡を満喫し駐車場に戻る。

川辺に下りていた犬が戻るのに苦労している。

右が二段滝から下りてきた道。確かに、三段滝から向かうと急な坂を登ることになる。

駐車場までの1.8kmを淡々と歩く。

最初の分岐まで戻ってきた。

駐車場には車がいっぱい。若いカップルが案内板を見ていたので、二段・三段両方行くなら、二段滝を先に行ったほうが楽なことアドバイスする。

三段峡と水梨駐車場を往復するシャトルバスが待機している。5~6人が出発を待っていた。

さて、三段峡の船頭さんに教わった筒賀の大銀杏に到着。駐車場には車がたくさん停まっている。自分は知らなかったが、人気のスポットのようだ。

大蔵神社の中にそびえる。

高さ48メートル、周囲8.2メートルの巨樹。

かなり離れてようやく全体が写せた。

先日、奥出雲の金言寺で大銀杏を見たので、それに比べたら… と侮っていたが、予期せぬものに出会えた。

樹齢1100年を越すという。幹は複雑怪奇。

神社の奥に祠がある。

黄色の絨毯。

祠側から鳥居を見る。思わぬ光景に感動し、大銀杏を後にする。

昼は三段峡で、ヤマメをと思っていたが、もういちど行くのも億劫で、戸河内ICのすぐ近くの道の駅に寄る。

2階の和風レストランでうどん定食を食べる。

最後に、大銀杏方面に少し戻り、グリーンスパつつがで風呂に入る。

近場なので、軽い気持ちで三段峡に出かけたが、大銀杏のサプライズもあり、黄葉も満喫でき、満足の行く日帰り旅行だった。三段峡での行程図。

今日の旅程図。


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