野呂山には以前一度来るまで上がったことがあるが、詳細はほとんど覚えていない。今回、麓から歩いて登ることにする。野呂山は一つの山のことではなく、西の膳棚山と東の弘法寺山を結ぶ東西2kmの高原のことである。膳棚山は標高839mで最も高い。今回登るのは、野呂高原ロッジやキャンプ場などがある中心部で、標高は約800m。JR安芸川尻駅から歩き始めるので、標高差は純粋に800mくらいになる。標高差800mの登山は、春に登った石鎚山以来2回目である。体力が持つだろうか、心配を抱えて家を出た。
JR呉線は広と三原間の本数が少なく、乗り継ぎに時間がかかり、10:30に安芸川尻駅に到着した。約3時間半かかった。
プリントして携帯した登山マップ。川尻駅からのコースは、兜岩コースとどんどんコースがあるが、登りは距離の短い兜岩コースを登り、下りはどんどんコースを歩く予定。
野呂山まで9kmは車の場合。登山道は住宅地を通過する。
呉線をまたぎ、住宅地を抜ける。緩やかな坂が続く。
いったん車道と合流し…
しばらく歩いて登山道に入る。標高はすでに100mくらい。標高差800mなので、今どのくらいの高さまで登ったかが気になる。
登山道はしばらく舗装路が続く。
これから登る山かどうか分からないが、あの山の向こうだろう。
舗装路は終わり、ここから歩道。ここでトレッキングポール投入。
しばらく野路を行くと…
ようやく登山道らしくなる。
だいたいは歩きやすいが、とこどどころ岩場がある。
かぶと岩コース5合目。ここまでは、さほど疲れも感じず順調に登ってきた。
一休みして、林の静けさを味わう。
登山開始。
6合目に到着。5合目から長く感じた。この辺から、息切れ、足の重さが伴う。1合上っては休む。
脇道に石仏まで100mの案内があるが、登りに精一杯でパス。
なんとか8合目まで登った。
左に行くと、どんどんコース。下山はここから、どんどんコースに入ることになるだろう。携帯マップで位置を確認する。頂上までもう少し。
少し登ると、大滑岩(おおなめりいわ)への案内がある。下山のときに立ち寄る。
9合目。合目は距離で計るのか標高で計るのか、よく知らないが、もう一ふんばり。
大滑岩の案内がここにもあった。
おお、かぶと岩展望台が見える。
かぶと岩コースのゴールに到着!。車できた家族連れが展望台下で食事をしていた。自分のように歩いて登る人は少なく、ほとんどは車で登ってくる。
かぶと岩展望台。時刻は12:45。和歌時利益を10:30に出発したから、2時間15分かかった。ちなみに、携帯パンフレットでは、標準は2時間5分となっている。自分は休憩を多く取ったので10分超過か?
昨年、車で走ったとびしま街道の、下蒲刈島と上蒲刈島が見える。
本土と下蒲刈島にかかる安芸大橋にズームイン。
標高差800mを登りきった達成感に浸りながら、昼ごはんを食べる。
昼を済ませ、少し上にある、ビジターセンターと氷池に行くことにする。少し上から、展望台を見る。
登ることに精一杯で、山頂の施設についてはほとんど調べてこなかった。弘法寺と一周歩道の案内があるので行ってみる。
弘法寺に向かう道。
車道と合流する。一周歩道、何を一周するのかよく分からない。
弘法寺入口に着く。
石仏が並ぶ。
鐘突堂と弘法寺。
弘法寺:弘法大師空海が御年19歳49歳と2度にわたり登山され、岩屋で修業に専念された地として伝えられる霊山です。(弘法寺HPより)
展望台がある。
とびしま街道の島々。上蒲刈島、豊島、大崎下島。
寺の周辺に巨岩が点在する。
目の前に、飛石。
飛石の上に立つ。
去年、寒い中訪れた大芝島と、大芝大橋が見える。
飛石の下を覗く。
玉すだれの滝の案内があるが、滝の音がしない。とりあえず下に下りてみる。
岩場と札所がある。
これが、玉すだれの滝。かすかに水が流れていた。
巨岩の隙間を通る。
くさり道とある。
その先には札所。
石見の場、「岩の中にはお大師様のお姿が見えます」とのこと。言われれば、そのようにも見える。
巨岩めぐりをして、本堂に戻る。一周歩道とは、このことだったのか。 いずれにしても、下調べしてこなかった分、予想外の巨岩めぐりに満足して弘法寺を後にする。
氷池に来る。
池のほとりにビジターセンター。
ビジターセンターの展望所から氷池を眺める。
ビジターセンター。ひっそりしている。
中で、下山ルートを確認。係りのおじいさんが座っていた。訪れる人はほとんどいないだろう。
ビジターセンター前の駐車場。止まっている車は2台。1台は、おじいさんが乗ってきたものだろう。
氷池の周囲をめぐり、下山ルートに向かう。
川尻駅まで4.8km。
かぶと岩展望台の横から下山する。
大滑岩への道は2ヶ所あったが、山頂に近い方の道から向かう。
広々としたところに出た。
大滑岩。台状の1枚岩で、サンセットと呼ばれ、夕日スポットらしい。
大滑岩の向こうに野呂山。
大滑岩から、かぶと岩コースに戻り、どんどんコースとの分岐点(合流)から、どんどんコースに入るイメージを持っていたが、どうやら、どんどんコースに直接下りてきたようだ。このまま。どんどんコースを行く。
遊歩道が見える。この道に間違いない。
岩海と呼ばれる、落石群。
岩海の向こうに島々。
どんどんコース8合目の表示。
また遊歩道があった。
下方の岩海。
上方の岩海。
展望所から、t履きの向こうに島々。
まっすぐ行くと駐車場だが、ここで登山道に下りる。登るときも見かけたが、修復工事のお知らせ、仮歩道があり、通行止めではない。
光って見えないが、おそらくどんどんコース7合目。登山口まで2.7km。
どんどんコースなので、どんどん下っていけるのかと思ったが、道なき岩場に出た。ここと通過するらしい。
先ほど上から見た岩海を横切ったのだろう。道に復帰。
今度は、どんどん行けそうだが、先ほど一度滑って転んだので、足元注意で下りる。
ロープ伝いの道もある。
川尻駅まで、3.6km。まだまだある。
こんどは谷を横切る。
赤い印が、「間違いないよ」の合図。
ようやく人工物らしきものが見えた。
ここからお知らせにあった仮歩道に入る。
工事現場だが、工事の気配はない。
下りてきた山を振り返る。
この林は、登りのかぶと岩コースでは、5合目だったが…
また谷の岩場を渡る。向こうに見えるのは車道。
もうサプライズの場所はないだろう。歩道を行く。
かぶと岩コースとの合流地点に出る。どんどんコース。なにが「どんどん」なのか、最後まで分からなかった。また、登りにどんどんコースを選んだ場合、必ず道に迷うだろう。
登山道入口に戻る。時刻は、16:30。登りは11時だったから、登山道入口からだと、5時間30分の登山だった。
川尻駅に戻る。時刻は16:50。川尻駅からだと、6時間20分の登山だった。またどんどんコース下りは、2時間10分かかった。パンフレットでは、どんどんコース下りは標準1時間55分となっている。下りはほとんど休まなかったが、15分の差はどうしたら短縮できるのだろう。
駅のホームから、野呂山方面を見上げる。
17:14の電車で帰る。途中、広電楽々園で下りて、定番のほの湯で風呂に入る。
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