2019年3月9日土曜日

男木島・栗林公園 (2019. 3. 9)


男木島は女木島からフェリーで20分。船の上から見た女木島。

こちらは男木島。

港が近づいてきた。ここもアートの島。女木島で船を待つ間に、このページで予習して置いた。
男木島:女木島の北約1kmに浮かぶ男木島へのアクセスは、高松港から女木島経由で約40分。平地が少ないこの島には、南西部の斜面に階段状に集落がつくられ、港から民家が鱗のように重なり合う独特の景色を見ることができます。島内は徒歩で移動しましょう。(うどん県旅ネットより)

島巡りとしては、アート作品を見て歩く。豊玉姫神社から景色を眺める。時間があれば、自転車で北端の男木島灯台まで行く。ただ、15:00の船で高松に戻りたい。その次は17:00なので、栗林公園が閉園してしまう。

土曜日のせいもあって、下船する観光客が多い。

船を下りてすぐ目に入るのは、「男木島の魂」と名づけられた案内所。

屋根は様々な言語で書かれた文字が組み合わされている。

中に入るとたくさんのモビールが下がっている。

建物の周囲は浅い池で囲まれ、鋪道に文字の影が移る。建物自体がアートである。

アート作品の展示場所も、まだよく把握できていないので、まず港の前から、豊玉姫神社に登る。

男木島には平地はほとんどなく、集落は狭い路地を挟んで斜面に並ぶ。

おばあさんが荷物を引いて上がっている。「大変ですね…」
声を掛けてみた。地元の人で、坂には慣れているかと思ったが、やはりしんどいらしい。自宅は坂の上にあり、用事がない限り、下には下りないとのこと。

路地の各所に「民家につき立ち入り禁止」の看板がある。作品展示所と民家の区別がつきにくいので、知らないと人の家に勝手に入ってしまうことになる。

豊玉姫神社への階段を登る。

桜が咲き、スイセンが咲き… 春を感じさせる。

鐘楼がある。時々、鐘の音が響いていたが、観光の人が突くのだろう。

豊玉姫神社。

福岡県の相島ほどではないが、男木島も猫の島をうたっている。猫も参拝か。

神社の前から男木島集落と、むこうに女木島を見る。

フェリーが2艘停泊している。めおんとめおん2。

wallalleyと名づけられた、民家の壁のアート。ここだけではなく、各所に見られる。

おばあさんの家はまだ上のほうらしく、荷物を引いて上がっていく。

さて、アート作品を見て回るのだが、何処をどう見て回ればいいのか。予習に使ったHPにGoogleマップがあったので、スマホ片手に、順番に回ることにする。

豊玉姫神社は集落のかなり上にあるので、とりあえず下に下りる、

白もくれんが咲いている。

アートカフェみたいなものがあったが、「冬季休館中」。開館準備中か。

次のスポットに向かう。このような坂を登ったり下りたり…

記憶のボトル。ここも休館中。結局、屋内展示のところは、みんな休館中だった。春休みから開くのだろうか。まあ、アート作品よりも、島歩きが目的の自分はさほど落胆していない。

ここにも「民家につき…」がある。この構えなんか、確かに間違えて入りそうだ。

電動の車に男の人が乗って異動している。作業の人たちか。

島民が作る図書館。

「島民以外自転車進入禁止」の看板。観光客が乗り回したら、収集つかなくなるだろう。

作品らしきものはほとんど見ていないが、屋外展示は休みがないので、次のスポットに向かう。

集落から少し離れたところ、「青空を夢見て」 。

男木小・中学校の体育館の壁に描いたもの。

しばらく歩いて海岸に出る。

遠くに作品が見える。

「歩く方舟」 という作品。

これまで作品らしきものはほとんど見ていないので、ここはじっくり見る。

堤防の先端から。

足が並んだ姿、ちょっと不気味である。

アート鑑賞?を終え、港に戻る。

さすが猫の島。気持ちよさそうに居眠りしている。

「青空を夢見て」の前に、生徒のメッセージカードが展示してある。本年度は、小学生1名、中学生2名が卒業するとのこと。

体育館の上に校舎がある。

校舎から、「青空を夢見て」を見下ろす。

港に帰る道の上。ここにも猫がいた。確かに、「猫の島」の猫は人を怖がらない。

港に戻る。漁船も派手だ。これもアートの一部か。時刻はちょうど14時。小さい島なので、自転車で北端の灯台まで行って帰り、15時の船に間に合いそうな気もするが、そこまで無理して見たい気も起こらない。待ち時間は長いが、港で過ごすことにする。

高松行きのフェリーに乗る。

男木島を後にする。

40分で高松港に到着する。

今回の旅の最後に、栗林公園に向かう。琴電高松築港駅から3つ目の、栗林公園駅で下車。この写真を後で見て気づいたが、「都心へビュン。」。地方都市で不自然な文言だが、京急(東京の京浜急行)の電車を使っているため。京急ラッピング車両と書いてある。

琴電栗林公園駅で降りて、400mくらい歩く。

栗林公園に到着。開園時間は季節で異なるが、3月は18時まで開いている。
栗林公園:栗林公園は、寛永中期(西暦1631年頃)生駒家が当地の豪族であった佐藤家の庭をもとに南湖一帯を築庭し、さらに寛永19年(西暦1642年)に入部した松平家が5代100年余りをかけて拡大、修築を行い延亨(えんきょう)2年(西暦1745年)に完成した。松平家11代228年間下屋敷として使用され、明治8年(西暦1875年)3月16日県に移管され、一般に公開された。四国で唯一の特別名勝である。
 公園は南庭と北庭とにわかれ、南庭は江戸時代初期から中期に見られる回遊式大名庭園として優れた地割り石組みを有し、北庭は元禄年間(1688~1704年)に造園され鴨場として使われてきたが、明治末から大正初期にかけて近代的に整備改修された。(高松市公式HPより)

閉園まで2時間はあるので、そう急くこともないが、栗林公園の敷地は広大である。ポイント絞って回りたいので、男木島からのフェリーの中で、予習しておいた。このページによると、飛来峰・掬月亭・根上がり五葉松は見逃せないとのこと。
入口でもらうマップ片手に散策開始。

まず飛来峰に向かう。

栗林公園には膨大な数の松がある。みんな手入れが行き届いているが、大変な作業だろう。

 向こうの山が、庭の背景として使われる紫雲山。これもいわゆる借景のひとつか。

入口の案内のおじさんによれば 、飛来峰は売店を過ぎてさらに進んだところ。

小山に登る道がある。

飛来峰ではなく、芙蓉峰という高台。

芙蓉峰から見下ろす風景。

公園内の池を周遊する船もある。昨日、大歩危峡で遊覧船に乗ったし、時間も余りないので今日はパス。

本命の飛来峰に上る。

飛来峰。

確かにここからの景色はすばらしい。

偃月橋(えんげつきょう)をズームアップ。

飛来峰を下りる。

この池は南湖という。

偃月橋を横から。

鯉を見ながら、昨日に続き、今日も焼き団子。

偃月橋を渡る。

偃月橋から飛来峰を見る。たくさんの人が上がっている。

本島に美しい庭園だ。岡山後楽園も大名庭園だが、自分にはここ栗林公園のほうがしっくり来る。

偃月橋から迎春橋を渡る。

南湖をぐるりと周り、山側から偃月橋を見る。

渚山。

見事な松の連なり。

左手には掬月亭。

舟遊びの一行がやって来た。

根上がり五葉松。

徳川11代将軍から頂戴した盆栽が成長したもの。
掬月亭。歴代藩主愛用の茶室。

有料で中も見学できるのだが…

16:30で閉園とのこと。今ちょうどその時間。

おあええさんが雨戸をとじて回っている。

角のところでくるりと、滑らかに向きを変えるのが、見ていてなんとも面白い。係りのおじさんいわく、「今の時間にしか見られない貴重な光景です。」確かにそうだ。

掬月亭を後にする。おねえさん、まだ雨戸を閉めて回っている。

予定の3つの鑑賞ポイントは終え、掬月亭を眺めながら一服。

後はゆっくり歩いて回る。日暮亭。茶屋の一つ。

 夫婦松。

マップで確認すると、ここは北湖。

屏風松と箱松。

反対側は枝が入り組んでいる。

商工奨励館。明治32年に立てられた。現在はリニューアルされているが、外観は当時の趣のまま。

奨励館の裏側を歩く。

群鴨池。江戸時代には鴨猟に用いられていた。

確かに鴨が泳いでいる。

周遊も終わりに近づいてきた。梅園を通る。

紅梅と白梅。

花しょうぶ園。今は時期ではないが、花の季節にはきれいだろう。

出口が見えてきた。

およそ1時間の庭園周遊。やや急ぎ足だったが、それでも絶景の数々に大満足。再度、ゆっくり訪れたい気になった。

高松駅近くまで戻り、最後に高松シンボルタワーに上る。調べた限りでは、夜7時頃までは入れるようなので、30Fまで昇る。

展望台への入口がないので、店の人に聞いたら、無料展望台は17時までとのこと。ガラス越しに撮影するとご覧のとおり。

しかたなく、タワーの隣の8階建てのビルの屋上に行く。

今日歩いた、女木島・男木島。

旅の終わりの夕日は物悲しい。

夕食に讃岐うどんを食べて帰る。駅から10分くらい歩いた兵庫町にある、うどん市場。

釜揚げうどんを食べる。先日、屋島に向かう途中で食べた、連絡船うどんと、昨夜食べたうどんを含め、高松駅周辺で、3軒のうどん屋を回ったことになる。まだまだ、他にもたくさんあるようだ。

 JR高松駅に戻る頃には薄暗くなっていた。

マリンライナーで岡山まで行き、新幹線で広島に帰る。

栗林公園も含め、内容の濃い今回の旅だった。2日目の行程。


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