2019年3月26日火曜日

経小屋山 (2019. 3.26)

職場の喫煙エリアから見える山がある。1年半前、車で登ったことがあるが、ぜひ歩いて登ってみたいと、タバコを吸いながら常々思っていた。山の名前は経小屋山、先日登った宮島の弥山より、標高はやや高くて、596mほど。今回登ることにした。

このHPで見つけたマップを参考に、宮浜地区から登るコースを選んだ。 他にも、妹背の滝や玖波から登るコースもあるようだが、宮浜コースが一番分かりやすそうだ。

 ふもとのコンビニから見た経小屋山。

天然温泉べにまんさくの湯の駐車場に車を停めて、車道の坂道を登ると、宮浜温泉の源泉地がある。

その先の高速道路高架の下を通り…

車道をもう少し登ると…

トレッキング経小屋コース入口に着く。ここまででかなり坂を登っているので、標高はすでに100mくらいになっている。

案内板は各所に立てられていて、道に迷うことはない。しばらく平坦な道が続く。

しばらく歩くと、この辺から道は急峻になる。今日はあまり調子がよくない。足が痛み、すぐ息切れする。先が思いやられる。

見晴らしのよさそうな岩があったので、注意して先端まで行ってみた。

岩の先端から見下ろす。大野の町と、大野瀬戸。

岩の横に、小さな花壇があった。春になって、最近植えたようだ。

上のほうに突き立った大岩が見える。あとから、別コースで下山するときもこれが標高の目安になった。

標高270m。

無理しなくても、ここに展望所があった。

宮島の弥山。

大竹・岩国方面。

標高300m。おの大岩と同じ高さ。ようやく半分まで登ったことになる。

しばらく尾根伝いの平坦な道が続く。

また上り坂になる。休み休み登る。

少し開けた場所に出る。

ここにも展望岩がある。

岩の先端まで行く。

大野の町と宮島。

先ほどまで山に隠れていて見えなかったが、この高さまで来ると、職場の建物も視界に入る。いつも下からこの辺を見上げていることになる。

昨年12月に行った阿多田島の全景も見える。

展望所から少しいくと、妹背の滝への分岐がある。マップで確認すると、頂上もそう遠くはない地点。

気合を入れて頂上に向かう。

丸太の階段が続く。頂上も近い。かなりばてている。

ようやく車道と合流。前回車で登ったときは、ここを走った。

ようやく頂上に到着。 9時過ぎに登り始めて、現在11時過ぎ。休み休み登ったので、約2時間の山登り。

何はともあれ、休憩所で一休み。備え付けのノートに記録する。車で登った人、歩いて登った人、いろいろ書き込みがある。今月のものもあった。
「宮浜コース。しんどかったが、なんとか登りきった。抹茶アン、67歳。よし!」

経小屋の説明板があるが、かすれている。ここも白村江の戦いで破れた後急造された、一連の山城に関連があるようだ。
「古くは、天智天皇の時代に朝鮮の白村江で大敗した大和朝廷が、国の防備強化のため監視所を設けたと言われる経小屋山。山頂で監視を続ける防人達が、当時流行した一切経を本尊としたことから名づけられたと言われている。 」(はつかいち・宮島体験観光ナビより)

山頂に向かう。

霞がかかっているが、廿日市・江ノ島も見渡せる。

経小屋山三角点、標高596.6mとなっている。

しばらく休憩した後、別ルートで下山する。左は登ってきたルート。右に行く。木の案内はほとんど読めない。

東屋・展望所の案内。 参考にしたHPで確認する。こちら方向に間違いない。

東屋に到着。

これまで人に出会うことはなかったが、思いがけず、シニア夫婦に出会う。頂上の駐車場に車はなかったから、歩いて登られたのだろう。

先まで行って、登ってきたルートを見下ろす。

東屋を後にする。

どう見ても人工的に重ねた岩。何のためか分からないが、山城と関係したものだろう。

宮浜方面と玖波方面の分岐がある。自分は左、宮浜に下りる。

「岩滝ルート新道・急」と書いてある。

確かに急だ。

途中、眺望のいいところで、山を見上げる。

一帯は花崗岩でできているのだろう。侵食をまぬがれた硬い部分が残り、巨岩の連なりとして残っている。

このコースは急なだけでなく、岩が多く、途中道が途切れて、岩の間を歩かねばならない。


トレッキングポールで体を支えながら、注意して下りる。つま先に力が入り、窮屈な登山靴で足先が痛む。

この道でいいのだろうかと不安になる頃、普通の道になる。枝にテープが巻いてあるので間違いない。また、木を刈った跡もあり、新道であることが分かる。

また、展望岩がある。

岩の先端に行って見下ろす。今日はこのパターンが多い。上りの時に見た、あの大岩が見える。ということは、現在の標高は350mくらいか。思ったほど下っていない。

巨岩が連なる山を見上げる。

さらに展望岩。

東、上りルート方向。

西方向、石の連なり。

痛む足をかばいながら、かなり下りてきた。水の流れる音が聞こえる。谷沿いに歩く。

眺望のいいところに出た。

下りてきた山を振り返る。

道には、イノシシの足跡。ここに限らず、あちこちに掘り返した跡がある。

ようやく下山。

このルートの登り口になるが、岩場もある急な坂は、上りには向かないだろう。

駐車場近くから、山を見る。今日もお疲れさん、よく登りました。足場も悪く、下りでも思いのほか時間がかかった。下山の所要時間はは約1時間半。

べにまんさくの湯で風呂に浸かり、一休みして帰宅する。


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