2019年10月10日木曜日

伊吹山 (2019.10.10)


3日目。今日はレンタカーを借りて、伊吹山・関が原・醒ヶ井を回る。レンタカーは8時からなのでホテルで朝食を取る。例によって中国人の団体でごった返している。

2泊したホテルを出発。

JR米原駅で下車。西口に出る。

今日はニッポンレンタカーで予約している。

米原から走ること約50分。伊吹山ドライブウェイに入る。有料で3000円以上。ちょっと高めだが、下りるときには納得のいく値段だった。ドライブウェイに入る前に、どこか伊吹山を眺める場所がないか探しながら走ったが、停車できるところがなく、そのままドライブウェイに入って、やっとここで停める。

これから登る伊吹山。

かすんでいるが琵琶湖方面。やはり写真を撮っているご夫婦に出会う。三重県から来たとのこと。奥さんは歩いて登りたかったが、だんなさんが体力不足で、今日は車で来た。

しばらく走ってまた停まる。

さっきよりかなり近づいた。

ドライブウェイは山腹を這うように通っているので、ほとんどカーブ。ここは麓から13km走った地点。

頂上がもうすぐのあたりまで登ってきた。道路傍で写真を撮る人が目立つ。

 広場があったので車を停める。

琵琶湖方面。

上に見えるのが伊吹山山頂。

9:25、山頂駐車場に到着する。

駐車場の標高は1260m、山頂は1377m。標高差117mは歩いて登る。

駐車場に立つ仏像。背後は琵琶湖北部。

頂上までの道は3通りある。傾斜の比較的ゆるやかな西回りコース。琵琶湖を眺めながら歩くが、距離は長い。ひたすら階段を上る中央コース。足場が悪く下り専用の東コース。今回中央コースで登ることにした。

各コースには獣害を防ぐための柵が設けてある。

登山開始。

しばらく登って駐車場を見下ろす。

琵琶湖の竹生島が見える。

昨日の長命寺の808階段でで鍛えられたか、今日はさほどしんどくない。

登山道の横にレールがあるが、山頂の売店に荷物を上げるためのものだろう。空の車が下りていく。

山頂まで5分、駐車場まで15分の地点。中央コースは所要時間20分。

山頂に到着。広々としている。

山頂に向かう。

伊吹山頂。1377m。車で登ったので実感はないが、歩いて登れば達成感は大きいだろう。
伊吹山:滋賀県の最高峰(標高約1377m)。日本百名山のひとつで、がっしりと構えた山容は男性的である。岐阜県との境界をなし、山頂からは眼下に琵琶湖、比良、比叡の山々や日本アルプス、伊勢湾まで一望の大パノラマが広がる。古くは『古事記』や『日本書記』にその名が記され、日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説にも登場する歴史的な山で、古来より著名な薬草や亜高山植物、野鳥、昆虫の宝庫としても有名である。(滋賀・びわ湖観光情報より)

日本神話に登場する日本武尊(ヤマトタケル)にちなんだ彫像が立つ。日本武尊と伊吹山との関係はここに詳しい。

山頂に並ぶ売店。さっきのリフトはここの荷物を運ぶのだろう。

山頂は一周できるようになっている。左の建物はトイレ。

山頂広場を歩く。

弥勒菩薩。

絶景を楽しんでいるシニア夫婦と出会う。車で登れるから「いちばん楽な日本百名山です」と言っておられた。

下り専用の東コースの入口。ここを利用する人はいないようだ。

遭難した測候所員のために建てられた殉難の碑。

山頂広場を半周したところ。

伊吹山の三角点。

南弥勒菩薩。

紫の花を見つける。中央コースを登る途中でも見かけた。後で調べると、イブキトリカブト。

おおかた一周して展望所にもどる。360度見渡せる。

 名古屋・伊勢湾方面。

南、御在所岳方面。当初訪れる予定だったが、混雑を避け先送りにしたところ。

琵琶湖・比叡山方面。

そして北、白山方面。

マイバッグの記念撮影。

 伊吹山ドライブウェイが山腹を這う。

 彦根方面。

伊吹山の眺望に大満足し山を下りる。下りは景色を見ながらの西回りを行く。

伊吹山を下りる。

途中、眺望のよさそうな場所があるので脇道に入る。

琵琶湖彦根方面。

琵琶湖北部、竹生島が見える。

本道にもどり下る。

琵琶湖を見ながらの下山。

竹生島にズームイン。

白い花はリュウノウギキ。

中腹まで下りてきた。下に見えるのは駐車場。

ピンクの花はコイブキアザミ。花の名前は伊吹山ドライブウェイのHPで調べた。花の撮影日が自分が登った日と同じだった。そういえば、景色ではなく花の写真を撮っている人を見かけた。自分は3種類しか見つけられなかったが、花を目当てに準備して来ればもっと見つけられたのかもしれない。

山腹を見上げる。

西回りコースを登っていく人たち。

駐車場に戻ってくる。

西回りコース入口。

駐車場に展望台があるので登る。

展望台から伊吹山山麓。道は西回りコース。

琵琶湖北部。

伊吹山スカイテラスの売店。

フードコーナーで五平餅を食べる。

伊吹山に満足してドライブウェイを下る。

伊吹山から約30分走って関が原石田三成陣地跡に到着。時刻は11:45。

眼前に白い花畑が広がる

 石田三成陣地跡は笹尾山の上にある。

山に登る。

歩いて5分、石田三成陣地跡。

展望台から関が原を見渡す。

右の方に、小早川秀秋陣地があった松尾山。三つ重なった山の真ん中が松尾山。ここ石田三成の陣地も、小早川秀秋の陣地も関が原を見渡せる山にあり、小早川が西軍に組していれば西軍が断然有利だったことが実感できる。しかしながら、小早川の優柔不断さに業を煮やした徳川家康が、松尾山に向けて一斉射撃し、圧倒された小早川は東軍に寝返り、戦いの行方を決定付け、東軍の勝利に終わった。できれば松尾山の方から関が原を見てみたいと思う。小早川に見えた関が原に興味がある。

笹尾山を下りる。

歩いてすぐのところ、最終決戦地跡。ここで決着がついた。

戦いの跡にコスモス。

曼珠沙華。

笹尾山記念館。中には入らなかったが、丸に十字の家紋・島津、六文銭の家紋・真田、西軍の旗が立ているから、西軍関係の資料が展示されているのか。

車で移動し、関が原歴史民俗資料館に着く。

中は撮影禁止なので、撮影可能は屏風絵だけ写す。関が原合戦のビデオを見る。資料館を出て、職員のおじさんに、小早川陣地跡への行き方を尋ねた。麓までは車で行って、40分くらいの山登りだと言う。小早川の視点で関が原を見てみたい旨を話すと、ぜひともと勧められる。ちなみに、自分が広島から来たことを話すと、おじさんも宇品に3年住んだと語った。

資料館から歩いていけるところに、徳川家康最終陣地跡。

最初は東のはずれに陣を構えていたが、戦局有利になりここに移ってきた。

戦いの跡、ここで首実検(褒賞のための身元確認)が行われた。

次に、また車で移動し、関が原合戦開戦地跡。ここで最初の激突があった。

今はセイダカアワダチソウが咲く。

眼前にススキの原。

自転車で行く人。自分はここまで来るまで来たが、道が狭く離合不可能な箇所もたくさんあった。関が原は車よりも、1日かけて自転車で回った方がよさそうだ。小早川秀秋陣地跡も、来るまで探していくのも大変だし、何よりも山登りする余力もないので、関が原はここまでとする。次の目的地に向かう。

関が原から車で30分、醒ヶ井に到着。事前に調べておいた観光者用駐車場はこの門の浦にあった。

駐車場は観光用道路の中ほどにあったので、地蔵川の入口まで下り歩き始める。

名水十王水。

川を挟んで家屋が並び、それぞれに橋がかかる。

伊吹山で負傷し気絶した日本武尊を従者がここまで運び水を飲ませたところ気がついたという説話から、この地を醒ヶ井と呼ぶようになったとか。

 水に手を入れてみたが冷たかった。

 橋の向こうに喫茶店。営業中。何か食べようかと思ったが飲み物だけのようで通り過ぎる。

川沿いに歩く。平日なので人はほとんどいない。

看板には「バイカモを大切に」と書いてある。漢字で書くと梅花藻と書く。
バイカモ:キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草の水草で、イチョウバイカモの変種のひとつ。ウメバチモという別名もある。冷涼で流れのある清流中に生育し、初夏から初秋にかけてウメの花のような白い花を水中につける。葉は濃緑色で分裂し流れに沿って1m程に伸びる。静水では育たず水槽での生育も困難。山菜として食用にもなる。(ウィキペディアより)

このみちは旧中仙道。

醒井宿があった。

かつての問屋を再現したもの。

観光地なので食堂があると思ったが、店は少なく平日なので閉まっている。和菓子屋で水まんじゅうを買い縁側で食べる。

醒井木彫美術館。ここも平日で閉まっている。醒ヶ井には清流を味わいに来たので問題ない。

 白い花が水中に見える。

 季節的にははずれているが、これがバイカモだろうか。そうでなくても癒される花だ。

 醒井地蔵尊。水汲み場もあるようだ。

清水の先まで来た。

あの日本武尊が飲んだとされる、居醒の清水。隣の蟹石も日本武尊にまつわるもの。

すぐそばに神社がある。

石段を登る。

加茂神社。

神社の前から町並みを見る。

川縁を歩き駐車場に戻る。

米原で車を返却し、JR米原駅から新幹線に乗る。時刻は15:15。今日は車での移動が多かったので、予想より早く終わった。

京都駅でいったん下車する。目的は京都タワー。

タワー展望台は後日京都に来たときにゆっくり上ることにして、今日は地下3階の風呂に入って帰ることにする。風呂に入り、マッサージ器で横になり、旅をひりかえりながら一休みした後、京都から新幹線で帰る。

今日の旅程図。

3日間の旅程図。盛りだくさんの3日間だった。(紫②の徳川園は行かなかった)

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