近江八幡から彦根に戻る。時刻は12:20。予定通りの時間だ。昼ごはんは駅のコンビニでおにぎりを買って待合室で済ます。
昨年は通過するだけだった彦根城を今日はゆっくり見て回れる。
正門に向かう。
まんまんと水を湛えた堀を見ながら歩く。
彦根城は多くの堀に囲まれているが、これは中堀。
佐和口を通過。
内堀に沿って歩く。
表門橋を渡り城内に入る。
ここで入場料を払う。
彦根城マップ(彦根観光ガイドより)
彦根城築城は、将軍徳川家康公の命により佐和山城を一掃するため、慶長9年(1604)より着工されました。当初は湖畔の磯山を予定していたといわれていますが、直継の代になって現在の彦根山に決定し、20年の歳月をかけて築城されました。
天守は大津城から、天秤櫓は長浜城から移築。天守は2年足らずで完成しましたが、表御殿の造営、城郭改造など、城郭の完成は1622年とされています。 この間、井伊直孝は大坂冬の陣で兄直継に代わって出陣し、その功績によって家督を継ぎ、夏の陣では豊臣方の木村長門守重成と戦い大功をあげ、井伊直政(常に先鋒を務め、徳川四天王のひとり)に劣らぬ武将と賞賛されました。(彦根観光ガイドより)
ホテルから見ても彦根城天守閣は高いところにあった。さっそく階段を上る。
天秤櫓。橋をまたいで二つの櫓が立つ。天秤のようなのでこの名前がつく。
廊下橋の下をくぐり…
橋の上に上がる。
橋の上から琵琶湖を見る。
天秤櫓は公開されている。
中に入る。
朝、彦根駅東口にあった佐和山城のポスター。ここから佐和山城が見えるとのこと。おじさん2人が柵越に写真を撮っていた。
自分は柵からスマホを突き出し、柵が写らないように撮った。スマホを落としたら終わりの危険な方法である。おじさんたち、「その手があったか」と感心する。
苦労して撮ったが、外に出ると難なく佐和山城が見えた。滅びた側の城なので興味があり、今日の最後に時間があればと思っていたが、無謀な目論見だったようだ。あそこに上るにはかなり時間がかかりそう。
櫓を出て天守に向かう。
櫓のそばにある時鐘。時を告げる鐘なので勝手に突かないでください…
太鼓門櫓を通る。
天守のある本丸に到着。マスコットのひこにゃんの写真と記念撮影を撮る人が多い。実物のひこにゃんは時間と場所を決めて、日に3回出没する。彦根城は午前中だった。
彦根城天守。
天守入口。昨日から耐震強度の関係で登れない天守が多かったが、ここは大丈夫そうだ。
反対側、明日登るつもりの伊吹山が見える。
天守に入る。現存12天守の写真がある。備中松山城、丸亀城、松江城、宇和島城… など半分以上を訪れている。この1年半でよく回ったものだ。
急勾配の階段を2回上り…
最上階に出る。
天守から見る彦根市街。
琵琶湖。中央右に小さく見えるのが、後ほど船で行く多景島。
伊吹山。
入城券とセットになっていた庭園、玄宮園。
急な階段を慎重に下りる。
外に出て天守を斜めから。
西の丸に向かう。
西の丸三重櫓。
中に入れた。多景島がさっきより近くに見えた。
橋を渡り…
山道を下る。
下りたところ。ここからも天守に登れる。ふと思ったが、ここから登ると入城料を払わずに済むのだが…
堀沿いに歩いて黒門の前に来る。
内堀に架かる黒門橋を渡る。
玄宮園に向かう。
振り返って、西の丸の下あたり、長い石垣の曲線が美しい。
白鳥が2羽休んでいる。
玄宮園の手前にあるのが楽々園。
庭園に入る。
風情のある庭と屋敷。
庭の奥。石の庭と屋敷。
楽々園を出て、玄宮園に入る。
玄宮園は旧大名庭園。いつもある城と庭園のセット。
水を主体として小橋と築島で構成される。
風景を堪能しながら周遊する。
数少ない岩がポイントになっている。
遠くの小橋。
橋の下をくぐり…
遠く彦根城天守が見える。
入口の反対側から。
3分の2くらい周遊したか。
もう一度橋を渡り…
別の出口から外に出る。
お堀めぐりの屋形船乗り場。おばちゃんが呼び込みをしている。
何人か乗せて船が出た。
玄宮園の横、堀沿いに彦根港に向かう。
公園を通り抜ける。
公園の外れの橋を渡る。
彦根城の北東部、山崎郭。
ここから堀は海に通ずる。思わず海と思ってしまうが、正確には湖。
近江湖(うみ)の辺の道を行く。
さて、今日の最後の予定である多景島。観光船の出る彦根港に到着。
オーミマリンの多景島観光船は1日に2便出ている。午前は周遊コース。午後は上陸コース。料金も違う。上陸には入島料がかかるからだろう。午後は15:10に出る。混んでいて乗れなかったらと思い早めに港に来た。今日朝早くから出かけたのも、この船の時間に合わせて組んだスケジュールに寄る。が、ひっそりしている。乗客は自分ひとりだろうか。乗船チケットを買うと、ここでも西武ライオンズリーグ優勝記念の絵葉書をくれた。オーミマリンの近江鉄道が西武系列であるため。八幡山ロープウェイも近江鉄道の経営。
結局彦根駅からの無料シャトルバスで男女ペア、足元がおぼつかない老婦人を連れた御婦人グループ、合計7人が乗り込む。
彦根港を出航。多景島までは約20分。
船上から伊吹島。
遠くに多景島。
こちらは昨年上陸した竹生島。
多景島に近づく。
スマホを突き出して撮影。題目岩。
見塔寺と誓いの御柱。
多景島桟橋に接岸する。本来なら、島を一周しての接岸だが、今日は風が強く波が荒いので北側には回らなかった。
多景島に上陸。滞在時間は30分。多景島、ウィキペディアでは「たけしま、たけいしま」と読んでいるが、船内のアナウンスでは「たけしま」だった。竹が多く自生していることから、もともとは「竹島」だったとか。島内全域が見塔寺の敷地になっている。
老人連れの御夫人たちも上陸。
花崗岩で出来た小さな島なので、30分あれば十分回れるだろう。
見塔寺。もちろん住職は住んでいない。こちらが本院だが、別院が彦根市にあって、そこに住職がおられる。御朱印は別院でもらうことになる。
多景島案内図。ざっと頭に入れる。
観光船が下に見える。このくらいの高さを歩いて回ることになる。
男女ペアは先にお題目岩の方に向かったようだが、自分は見晴らし岬に向かう。
岬の先端から、例によって下を見る。
島の北側。確かに波が荒い。
誓いの御柱。
石造七重層塔。
釈迦堂。
鐘塔堂。
順調にてきぱきとスポットを回り、題目岩のあるエリアに向かう。
題目岩のあるエリアとは細い部分で繋がっている。
波が荒い。
荒波を動画撮影。
題目岩に向かう。
お題目岩。江戸時代初め、見塔寺を開山した日靖上人が三年の歳月をかけ、命綱にぶら下がり、高さ12m幅4mの大岩に「南無妙法蓮華経」の文字を彫った…とのこと。
法華経の開祖、日蓮上人像。
2018年8月3日、度重なる自然災害の影響で崩落し琵琶湖に沈んだ。
崩落前の写真はこれ。
崩落の危険があるため、これ以上は近づけない。
確かに末尾の1文字半分を残して崩れ落ちている。
誓いの御柱と七十層塔を見ながら、桟橋に向かう。
10分弱を残し桟橋に戻る。御夫人グループも無事戻っている。どこまで回ったのだろうか。
乗客7人を無事に乗せて多景島を後にする。乗客が多いときは確認が大変だと思う。
多景島が遠ざかる。
荒波で船が揺れる。
彦根港が近づく。
彦根港に戻る。
時刻は16:20。港に日が傾く。
彦根港のすぐ近く、かんぽの宿彦根。
浴場は6階にある。彦根港を見下ろす。
浴室から北側に見えた松原に行く。
しばらく波の音を聞く。
琵琶湖に夕日が沈む。
夕日の中を、本日の夕食、近江牛肉うどんの店に向かう。歩いて30分くらいかかる。今日もよく歩いた。
玄宮園横の掘り沿いに歩く。
表門橋がライトアップされている。
一定の間隔で色が変わる仕掛け。しばらく見る。
橋を後にし内堀沿いに歩く。
京橋口の前に伸びるのが、お土産店や食べ物屋が並ぶキャッスルロード。うどん屋もここにある。去年は定休日で今年は曜日が違うが、観光客相手の店が並ぶので、多くは閉店が早く人影も少ない。果たしてうどん屋は… 営業時間11~15時。今年も食べそびれた。
彦根駅前に戻り、元祖近江ちゃんぽんを食べる。おいしかった。
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