今回の旅の日程の決め手になったのは、剣山に向かうバスの日時だった。そのバスに乗るためには、高知からだと始発の特急に乗るしか間に合う方法はない。ホテルを早く出て、4時50分の特急南風に乗る。
阿波池田で徳島線に乗り変える。車窓から見る路面が濡れているのが気になる。止んではいるが雨が降ったようだ。
貞光駅に到着。「最短ルート 剣山登山口」の看板。阿波池田や穴吹からなど、他にもバスがでているが、確かに貞光からが一番早い。それでも2時間近くかかる。
乗っていた列車は(電化されていないので気動車)徳島に向かった。
貞光駅玄関。バスはここにも寄るが、時間があるし、バスの定員数もあるので始発の道の駅貞光ゆうゆう館に向かう。
ゆうゆう館に到着。
ゆうゆう館の前には吉野川。結局、ゆうゆう館から乗った登山者は自分も含め2名。以外に少ないと思ったら、貞光駅で大勢待っていた。バスといっても、普通自動車のバンで、助手席に乗っても9人しか乗れない。2台の車になんとか分乗して出発した。
途中で、2台の車から、1台のマイクロバスに乗り継ぎ、ようやくリフト乗り場のある停留所に到着。時刻は9時半。
リフト乗り場見の越駅。山頂までの標高差は約300。15分で登る。ここから歩くことも出来るが、今日は帰りのバスの時間もあるので、リフトを利用する。
深い霧の中を上る。
西島駅が見えてきた。
霧は晴れそうもない。
リフトを降りる。現在地の標高は1750m。剣山が1955mだから、実標高差205mの登山になる。
頂上に向かう登山道はいくつかあるが、ここで調べてきて、登りは大剣道(おおつるぎどう)コース、下りは遊歩道コースにすることにした。登山道入口。
遊歩道コースとの分岐。頂上まで、大剣道コースで1360m、遊歩道コースで1950m。
大剣道コースを行く。
この天候の割りに登山者は多い。
行場コースとの分岐。行場コースは鎖場がある。
大剣神社に向かうコースなので、鳥居がある。
頂上へ1000m。
苔むした登山道を行く。
緑鮮やかな苔。
下界は雲の中。
大剣神社。予想外に簡素なもの。後ろの巨岩が御神体。
林を抜けて熊笹の道を登る。
大剣神社の御神体のそばの奇岩。
大剣神社の御神体を上から。
少し日が差すようにも見える。
遠くリフトの西島駅辺りを見下ろす。
霧が晴れるのを期待しながら頂上に向かう。
途中の岩場。
山頂下に着く。
剣山本宮、宝蔵石神社。ここも巨岩が御神体になっている。
神社の横の階段を登り、宝蔵石を上から。
頂上に向かう。霧に覆われて、眺望も期待できず、せっかく登ったのに… と気分はやや重い。
木道が整備されている。
頂上に到着。霧の中人でにぎわう。
日本百名山剣山、標高1955m。先日の伊吹山に続き、日本百名山に登ったことになる。
マイバッグの記念撮影。
天気がよければここで弁当にしようと思ったが、風も吹き肌寒い。頂上付近をしばらくうろうろした後、下りコースに向かう。
晴れていると、標高1930mの次郎笈(じろうきゅう)が見えるのだが…
たしか下りに選んだ遊歩道コースは途中までは次郎笈への道と同じ。
やはり下りに遊歩道コースを選んだ家族に道を確認されるが、自分も初めてで、たぶんとしか答えられない。
登ってくる人に確認すると、先に分岐があるとのこと。
少し霧が晴れて次郎笈に向かう尾根筋は見える。
しかし、すぐ霧に覆われる。
晴れていたら爽快だろうにと、不満げに尾根を歩く。
霧が少しでも晴れると、ここぞとばかりに写真を撮る。尾根から、たぶん北方向。
遠く次郎笈に登る人もいる。実は帰りのバスの時間は、13:35と15:02の2便あるが、列車への乗り継ぎを考えると、13時の便にしたい。次郎笈に登れば間に合わないだろう。次の便にするにしても、今日の天候ではモチベーションも上がらない。
遊歩道への分岐。ここを曲がりリフト方面に向かう。写真の前方は下りてきた剣山方向。
まっすぐ行けば次郎笈。
遊歩道コースを歩く。
ところどころ紅葉している。
鮮やかな紅葉。
頂上からの下山道との合流地。
遊歩道から少し逸れて二度見展望所に行く。
二度見展望所。
霧にかすんだ次郎笈を臨む。
霧が晴れるのを待つ。
霧が晴れた合間に次郎笈の頂上。
ズームアップ。
また霧の中遊歩道を下る。
落石の跡。苔が生えている。
落ち葉の道を行く。
枯れ木と黄葉の山。
大剣神社の御神体を裏側から。
湧き水。まるで庭のような景色。
どこをとっても絵になる山だ。
苔むした岩壁の道を行く。
西島駅へ490m。
色鮮やかな緑の苔。
自分に道を聞いた家族連れも写真を撮っていた。
こちらから登る人も多い。
西島駅が見えてきた。
リフト乗り場の横、歩いて登ってきた人たち。
時刻は12:15。リフトを15分としても、バスの時間までかなりあるので乗り場の前でしばらく過ごす。紅葉に覆われたリフト。結果的には、かなり時間が余ったので、歩いて下りることも出来るが、リフト往復券を買ったので、リフトで下りることにする。
遠くにリフトのある見の越に車であったいくつものヘアピンカーブが見える。
先ほど登った剣山を見上げる。ここからだと霧が晴れているが頂上はどうだろう。
くだりのリフトに乗る。
紅葉の中を下りていく。
天気がよくなったので、これから登る人が多い。
見の越駅に戻る。
駐車場はいっぱいだ。
13:20のバスに乗る。帰る頃に日が差してきた。来る時は満員だったが、帰りは4人。後の人は次の便にするのか、あるいはここで宿泊するのか、余計な心配をする。
バスの乗り継ぎ地点、つづら堂。バンは2台やってきたが、1台に乗る。
貞光駅に戻り、阿波池田行き特急剣山に乗る。赤い上着のおじいさんは朝のバスから一緒の人。阿波池田で岡山行き特急に乗り継ぎ、岡山から新幹線で帰る。
登ったときは頂上からの眺望がなくて残念な気持ちだったが、今振り返ると霧の山頂はそれはそれで思い出深いものになった。アクセスを考えると剣山は1泊してゆっくり登れる山だ。期間内の出来れば天気のいい土日、昼のバスで見の越に向かい、リフトは使わず頂上へ。頂上で1泊し、御来光を拝んで次郎笈に登り下山。昼のバスで下りてくる… そういうコースが考えられる。行きたいところがたくさんあるので、機会があればまたいつか。
今回の旅の旅程図。
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