2019年10月26日土曜日

剣山 (2019.10.26)


今回の旅の日程の決め手になったのは、剣山に向かうバスの日時だった。そのバスに乗るためには、高知からだと始発の特急に乗るしか間に合う方法はない。ホテルを早く出て、4時50分の特急南風に乗る。

阿波池田で徳島線に乗り変える。車窓から見る路面が濡れているのが気になる。止んではいるが雨が降ったようだ。

貞光駅に到着。「最短ルート 剣山登山口」の看板。阿波池田や穴吹からなど、他にもバスがでているが、確かに貞光からが一番早い。それでも2時間近くかかる。

乗っていた列車は(電化されていないので気動車)徳島に向かった。

貞光駅玄関。バスはここにも寄るが、時間があるし、バスの定員数もあるので始発の道の駅貞光ゆうゆう館に向かう。

ゆうゆう館に到着。

ゆうゆう館の前には吉野川。結局、ゆうゆう館から乗った登山者は自分も含め2名。以外に少ないと思ったら、貞光駅で大勢待っていた。バスといっても、普通自動車のバンで、助手席に乗っても9人しか乗れない。2台の車になんとか分乗して出発した。

途中で、2台の車から、1台のマイクロバスに乗り継ぎ、ようやくリフト乗り場のある停留所に到着。時刻は9時半。

リフト乗り場見の越駅。山頂までの標高差は約300。15分で登る。ここから歩くことも出来るが、今日は帰りのバスの時間もあるので、リフトを利用する。

 深い霧の中を上る。

西島駅が見えてきた。

霧は晴れそうもない。

リフトを降りる。現在地の標高は1750m。剣山が1955mだから、実標高差205mの登山になる。

頂上に向かう登山道はいくつかあるが、ここで調べてきて、登りは大剣道(おおつるぎどう)コース、下りは遊歩道コースにすることにした。登山道入口。

遊歩道コースとの分岐。頂上まで、大剣道コースで1360m、遊歩道コースで1950m。

 大剣道コースを行く。

この天候の割りに登山者は多い。

行場コースとの分岐。行場コースは鎖場がある。

大剣神社に向かうコースなので、鳥居がある。

頂上へ1000m。

苔むした登山道を行く。

緑鮮やかな苔。

下界は雲の中。

大剣神社。予想外に簡素なもの。後ろの巨岩が御神体。

林を抜けて熊笹の道を登る。

大剣神社の御神体のそばの奇岩。

大剣神社の御神体を上から。

少し日が差すようにも見える。

遠くリフトの西島駅辺りを見下ろす。

霧が晴れるのを期待しながら頂上に向かう。

途中の岩場。

 山頂下に着く。

剣山本宮、宝蔵石神社。ここも巨岩が御神体になっている。

神社の横の階段を登り、宝蔵石を上から。

頂上に向かう。霧に覆われて、眺望も期待できず、せっかく登ったのに… と気分はやや重い。

木道が整備されている。

頂上に到着。霧の中人でにぎわう。

日本百名山剣山、標高1955m。先日の伊吹山に続き、日本百名山に登ったことになる。

マイバッグの記念撮影。

天気がよければここで弁当にしようと思ったが、風も吹き肌寒い。頂上付近をしばらくうろうろした後、下りコースに向かう。

晴れていると、標高1930mの次郎笈(じろうきゅう)が見えるのだが…

たしか下りに選んだ遊歩道コースは途中までは次郎笈への道と同じ。

やはり下りに遊歩道コースを選んだ家族に道を確認されるが、自分も初めてで、たぶんとしか答えられない。

登ってくる人に確認すると、先に分岐があるとのこと。

少し霧が晴れて次郎笈に向かう尾根筋は見える。

しかし、すぐ霧に覆われる。

晴れていたら爽快だろうにと、不満げに尾根を歩く。

 霧が少しでも晴れると、ここぞとばかりに写真を撮る。尾根から、たぶん北方向。

遠く次郎笈に登る人もいる。実は帰りのバスの時間は、13:35と15:02の2便あるが、列車への乗り継ぎを考えると、13時の便にしたい。次郎笈に登れば間に合わないだろう。次の便にするにしても、今日の天候ではモチベーションも上がらない。

遊歩道への分岐。ここを曲がりリフト方面に向かう。写真の前方は下りてきた剣山方向。

まっすぐ行けば次郎笈。

遊歩道コースを歩く。

ところどころ紅葉している。

鮮やかな紅葉。

頂上からの下山道との合流地。

遊歩道から少し逸れて二度見展望所に行く。

二度見展望所。

霧にかすんだ次郎笈を臨む。

霧が晴れるのを待つ。


霧が晴れた合間に次郎笈の頂上。

ズームアップ。

また霧の中遊歩道を下る。

落石の跡。苔が生えている。

落ち葉の道を行く。

枯れ木と黄葉の山。

大剣神社の御神体を裏側から。

湧き水。まるで庭のような景色。

どこをとっても絵になる山だ。

苔むした岩壁の道を行く。

 西島駅へ490m。

色鮮やかな緑の苔。

自分に道を聞いた家族連れも写真を撮っていた。

こちらから登る人も多い。

西島駅が見えてきた。

リフト乗り場の横、歩いて登ってきた人たち。

時刻は12:15。リフトを15分としても、バスの時間までかなりあるので乗り場の前でしばらく過ごす。紅葉に覆われたリフト。結果的には、かなり時間が余ったので、歩いて下りることも出来るが、リフト往復券を買ったので、リフトで下りることにする。

遠くにリフトのある見の越に車であったいくつものヘアピンカーブが見える。

先ほど登った剣山を見上げる。ここからだと霧が晴れているが頂上はどうだろう。

くだりのリフトに乗る。

紅葉の中を下りていく。

天気がよくなったので、これから登る人が多い。

見の越駅に戻る。

駐車場はいっぱいだ。

13:20のバスに乗る。帰る頃に日が差してきた。来る時は満員だったが、帰りは4人。後の人は次の便にするのか、あるいはここで宿泊するのか、余計な心配をする。

バスの乗り継ぎ地点、つづら堂。バンは2台やってきたが、1台に乗る。

貞光駅に戻り、阿波池田行き特急剣山に乗る。赤い上着のおじいさんは朝のバスから一緒の人。阿波池田で岡山行き特急に乗り継ぎ、岡山から新幹線で帰る。

登ったときは頂上からの眺望がなくて残念な気持ちだったが、今振り返ると霧の山頂はそれはそれで思い出深いものになった。アクセスを考えると剣山は1泊してゆっくり登れる山だ。期間内の出来れば天気のいい土日、昼のバスで見の越に向かい、リフトは使わず頂上へ。頂上で1泊し、御来光を拝んで次郎笈に登り下山。昼のバスで下りてくる… そういうコースが考えられる。行きたいところがたくさんあるので、機会があればまたいつか。
今回の旅の旅程図。

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