2019年10月16日水曜日

六連島 (2019.10.16)

今年の夏、響灘に属する藍島、馬島蓋井島を訪れたが、六連島(むつれじま)が残っているので、今回訪れることにした。六連島へは下関の竹崎桟橋から船が出ている。1日に4~5便。広島からだと一番早い便は10時になる。

新幹線で新下関まで。在来線で下関で下車。港は駅西口から歩いてすぐ。早めに着いたが、すでに船が待機している。

港には待合室はなく、乗船券は桟橋で直接買う。

竹崎桟橋を出航。

小瀬戸と呼ばれる水道を通る。去年彦島を歩くときに通った造船会社の横を通る。

彦島大橋が見えてきた。

橋の下に六連島が見える。島の西部に並ぶタンクが目印。

彦島大橋の下を通過。

六連島の隣にあるのは馬島。馬島に行ったとき、対岸に六連島が見えた。

約20分六連島で到着。離島としては珍しく、釣り人以外にも乗客は多かった。

特に観光スポットはない。強いてあげれば灯台くらい。ゆっくり歩いても1時間半で一周できるだろう。帰りの船は12:30なので、蓋井島のときのように急ぐこともない。馬島から見えたので、六連島から馬島を見るのもポイントの一つ。
六連島:下関市彦島の北西約5kmの響灘に浮かぶ溶岩台地の島です。日本書紀の仲哀紀に「没利島」として登場し、能因歌枕には「牟都留能志麻」と表記されている歴史のある島です。島内には、日本最古級の洋式灯台や雲母玄武岩などの名所旧跡が多く残されています。島の肥沃な台地では、温暖な気候を生かし、キク、カーネーション、ガーベラなどの花卉のハウス栽培が盛んで、「花の島」として知られていますが、瓶詰めウニの発祥の地でもあり、ウニをはじめとするサザエやアワビ、海藻類の採取も盛んに行われており、島内には釣りの好スポットも多くあります。(山口県のHPより)
2019年4月の時点で、人口は90人。

灯台のある島の東部から反時計回りに回る。

灯台に上がる道がある。

六連島灯台。
 日米和親条約に基づく兵庫開港に備えて1867年の大阪条約に基づき建設されたもので、日本で最古の洋式灯台の一つに数えられ、外観はほぼ当時のままの姿に保たれています。英国人による設計で、最初の灯台守も、英国人が着任しています。建設工事の期間中に明治天皇の御訪問が決まり、行幸の日までに突貫工事で完成させたという逸話が残っています。(山口県のHPより)

明治四年の文字。

このページで見たときは錆びた写真だったが、塗装し直したのだろうか、錆びていない。

下り通路とある。

先日、近江八幡の水郷展望台で痛い目にあったが、今回はちゃんとした道。

島の北部に向かう。やや上り坂になる。

右手に人工島の長州出島が見える。

自分の前をオトウサンが行く。島に来る船の上でも写真を撮っておられた。観光地でもない離島を島歩きだろうか。自分以外にも同じ趣味の人がいるのか。

海上自衛隊のレーダー基地。

オトウサンが脇道に曲がったので、自分も後を付いていく。ここでオトウサンと話す。下関在住の方で、今まで訪れたことのない島を巡っている、先日、蓋井島にも行ったとのこと。蓋井島のエミューは見なかったというので、自分のスマホの写真を見せる。まず話すことはないだろうと思った蓋井島の情報をここで披露するとは思わなかった。

高台がある。

小さな祠があり、どうやらここが島の最高地点のようだ。

平べったい藍島が見える。

蓋井島はこのアングルしか視界に入らなかった。

オトウサンに別れを告げ、六連島の数少ないスポット、雲母玄武岩を見に行く。

雲母玄武岩。
「雲母玄武岩」とは、火山活動により噴出した高熱の玄武岩が海水で急激に冷却されることにより、岩石中に無数の小さい穴ができ、その中に数ミリの黒雲母と角閃石の結晶が生じたものです。世界でも3、4か所、国内ではこの島だけといわれ、国の天然記念物に指定されています。(山口県のHPより)

ビニールハウスの向こうをタンカーが通る。関門海峡は航行する船舶の数が多い。

こちらは廃墟然としたハウスの鉄骨。この廃墟感がいい。

廃墟にはセイダカアワダチソウがよく似合う。
(富士には月見草がよく似合う。太宰治の「富嶽百景」にある一節。)

こちらは現役のハウス。開花前のカーネーション。

ダリアか、よく咲いている。

ビニールハウスの横を下っていく。

島唯一の休憩所、農村公園。

トイレもある。一部故障中。

港に戻る分岐に来たが、馬島の対岸から見てみたいので、右の方へ向かう。

港が見える。

坂を下っていくが、草木に覆われて見通しのいい場所がない。

突き当たりまで行ったが、馬島が見えたのはここだけ。

引き返し、坂を登る。

遠くに関門橋が見える。

港に戻る坂を下る。

他の離島同様、集落は港付近のみで、狭い坂道が入組んでいる。

島唯一のお寺、西教寺。

石段を登る。

六連八幡宮。

神社の前から港を見る。

表参道を下りる。

狭い路地を挟んで建つ民家。

出発点に戻る。時刻は12時。

船の時間まで間があるので、波止場を歩く。

波止場から、港と歩いた山。

下関方面。

六連島灯台。

渡船場にもどる。ここには待合室がある。

出航し、六連島を後にする。
 船上から、西岸のタンク。

島からはうまく見えなかった蓋井島。

同じく、島から見えなかった馬島。

六連島の全景。

竹崎桟橋に戻る。

駅東口のバス乗り場のベンチで。コンビニ弁当を食べ、石原車庫行きバスに乗る。

椋野というバス停で下りる。高速道路の入口あたり。

バス停から歩いて10分、下関ゆめモールに到着。

今日の風呂、天然温泉・和楽の湯・せいりゅう下関はゆめモールの一角にある。風呂の後は、バス停に戻り、バスで新下関に向かう。新下関から新幹線で帰る。

去年の夏に角島を訪れているので、これで響灘の主な島を巡ったことになる。今日の旅程図。

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