2020年3月6日金曜日

高島・白石島 (2020. 3. 6)

岡山県笠岡から船で行く笠岡諸島。これまで、北木島真鍋島六島に行った。今日はまだ行っていない2つの島、高島と白石島に行く。
いつもなら船の時間に合わせて、電車の時間を決めているが、今日は早めに笠岡に着く。船に乗る前に行きたいところがあった。

笠岡駅の近くにある古城山公園。標高80mくらいの低い山の上にある。

展望所があるので登る。

展望所から東、倉敷方向。朝日が上ったころ。

もうひとつの展望台。

笠岡干拓地が広がる。

笠岡港は、川のような細い入り江の奥にある。船はここを通る。

公園になぜかニホンザル。

笠岡港から、8:10の船に乗る。

最初に高島に到着。高島への船は、六島航路便も含めて1日5便。後で行く白石島は高速船が寄港するので8便ある。島歩きの時間がどれくらいかかるか分からないので、帰りは利便性を考慮して白石島から乗ることにしている。

笠岡市観光連盟HPのマップを参考にする。最初に決めたスポットは2ヶ所。子はらみ岩と神卜山(かみうらやま)。先に子はらみ岩に向かう。

船を下りたところで、シニアの地元女性が声をかけてきて、山歩きかと訪ねる。そうです、と答えるとパンフレットをいただいた。スマホに入れたマップより詳しそうなので、それも参考にする。その中に、窓岩というのがあった。ネットで調べたときにみたものだ。

子はらみ岩に向かう。

さっそくニャンコがお出迎え。

パンフレットで見ると、窓石は遊歩道から海へ降りたところ。ロープを垂らした道があるので下りてみる。

たぶんんあの岬の先端部分。少し遠いようだ。

遊歩道に戻る。右にまた道があるので下りてみる。

ここも違うようだ。結局、窓石なるものは見れなかった。

窓石はあきらめて、遊歩道を行く。

魚群を見張る展望所。

子はらみ岩に到着。

良縁、子授け、安産、婦人病の霊神と崇められている。

新生産道とある。これを産道に見立てたものか。

海を背景に子はらみ岩。

煙突が見えるのは福山市街。

一帯は、出産や男女の交わりに関するものがある。右が男神、左が女神をあらわすと説明があった。

子はらみ岩から下り、島の南部に出る。マップで見ると、ここを左に曲がり、島の南側を歩く遊歩道に繋がるようになっているが、道が行き止まりのようで、先が見えない。しばらくうろうろする。

こんなところにトイレが?と思い、よく見ると奥に遊歩道が見えた。行き止まりと思った道は、堤防をまたいで続いていた。一言、道標がほしいところ。

トイレの前の砂浜。向こうに先ほど下りてきて見た船着場が見える。

気を取り直して登る。

遊歩道は整備されている。

展望所があったが、展望はなかった。

南磐座という展望所。

後で行く白石島と奥に北木島。

途中、古代遺跡に行く脇道に入る。

それらしき岩。

標識はないが、これが古代の遺跡だろう。

笠岡の神島外浦(こうのしまそとうら)。高島の前に寄港した港がある。

遊歩道に戻る。港への分岐があるが、ここはまっすぐ進む。

笠岡諸島の標識。たしかに、白石島・北木島・真鍋島が並んで見えるスポットだ。

遊歩道を進む。海から4~50mくらい高いところを歩いている。

神卜山を目指して歩いてきたが、高島行宮遺跡に到着。
「古事記」「日本書記」には、神武天皇が九州からの東征の途上「吉備の高島宮」に数年間滞在したと記録され、地元では古くから、高島宮とはこの島のことであると考えられてきました。神卜山(かみうらやま)は神武天皇が吉凶を占った場所と言われ、現在その山頂に巨大な「高島行宮遺阯碑」が立っています。この碑の高さは8mもあり、この高島こそが高島宮候補地であることをアピールしています。大正8年北木島の石材業者畑中平之丞が建立、自然石の碑としては日本最大級です。(笠岡市観光連盟HPより)

 前に鳥居がある。

 神卜山は高島行宮遺跡の上。

手前から、無人島の明地島、笠岡の半島、福山市。

歩いてきた遊歩道があった、高島の南。

東に向いた、お日の出遙拝石。

神武天皇がこの上に立って吉兆を占ったという、占石。

高島行宮遺跡を後にする。

長い石段を下る。

海岸に出る。こちらが参道入り口のようだ。自分は、どういうわけか参道を反対側から歩くことが多い。

港に向かう。

途中にある高島神社。

道案内には、神武天皇を導いたという八咫烏(やたがらす)の紋章。

もはや花壇?と化した「ガンピー号」。

高島港待合室。白石島の船を待つ。

11:45の船で白石島に向かう。

白石島は高島からすぐ。約10分で到着する。

高島に比べると下りる人も多い。

港にパンフレットは見つからなかったので、高島同様、笠岡市観光連盟のマップを参考に島歩きを始める。白石島は高島よりやや大きい。帰りに予定している船の時間は15:55なので、それまで約4時間。ゆっくり歩いても時間は余るだろう。予定のスポットは立石山山頂→鎧岩→開龍寺。


 反時計回りに歩き始める。岬を回ったところで、弁天島。海中に燈篭が立っている。浜辺からの山道を示すものだろうか。現在は干潮時のよう。砂州で繋がるわけでもないので、歩いては行けない。

夏には海水浴客でにぎわうだろう浜辺を歩く。向こうの山に登ることになるだろう。

マップで見ると、中西旅館の先を斜めに入るように見えるが、直角に曲がる方向に案内があるので進む。マップはおおざっぱなので当てにせず、現地の案内を頼りに歩くことにする。

少し迷って、それらしき道を登る。

案内を発見。展望台まで800m。度の展望台なのか分からないが、この道に間違いない。

遊歩道は整備されている。坂を登る。午前中から歩き続けているので、ややばて気味。

尾根に出た。ネットで調べて、歩きたいと思った光景の道だ。

巨岩が見える。

足を置く窪みが彫ってあるので、登れるのだろう。

足は置けるが、つかむところがないので苦労して登る。初めてのボルダリング?

目印になる、開龍寺の仏舎利塔が見える。

岩の上で昼ごはん。島歩きの時は、かならず弁当持参。

昼ごはんを済ませ、島歩き(山歩き)再開。向こうの山まで歩くことになるのだろうか。

さすが、石で日本遺産に指定された笠岡諸島。途中に岩場もある。

尾根伝いに歩く。

島に多い、四国八十八カ所のミニチュア版。16番観音寺。

展望所にも合っている。午前中歩いた高島。

先に進む。

展望台へ270m。

 展望台に到着。

岩の先から、下を見下ろす。

方向からして、左2018年10月に行った走島

展望台をから下る。

遊歩道はどこまで続くのだろうか。

立石850mとある。ここでいう立石が自分がスポットに決めている立石山だろうか。

マップを見て想像していた以上に歩く距離がある。アップダウンも多い。

大玉岩に到着。

ここも鎖があって、登ってくださいの雰囲気。

足を置くところが離れていて、楽ではなかったが、大玉岩の上に立つ。白石島の浜辺と高島。

こちらは北木島。採石跡が多いので見分けやすい。

多分、あの頂が立石山だろう。遊歩道が続いているのが見える。

立石まで430m。高山展望台から500m。さっきの展望台は、高山展望台というらしい。

立石に続く遊歩道が見える。

一度坂を下りて、島を南北に繋ぐ道と合流し、そこから再度登る。左に行くと港に戻る。ここはまっすぐ立石に向かう。

少し登って視界が開けたところで振り返る。あの尾根筋を歩いてきた。

山頂を目指す。

進行方向右手、島の南側には採石場がある。

かなり歩いてきたが、やっと山頂が近づいてきた。

立石の名の通り、岩が多くなる。

這うように登る。

立石山頂に到着。標高は160mくらい。低い山だが、ここまでのアップダウンと午前中の高島歩きも加えて、かなり疲れた。

さて、ここまで2つの巨岩の上に登ったが、ここはどうだろうか。巨岩No1、足場はなさそうだ。

巨岩No2、ここも足場はなさそうだ。2つとも無理すれば登れないこともないが、危ないのでやめた。

見晴らしのいい展望所で休む。

南東に北木島。

南に、右から、大飛島、小飛島、そして奥に先日スイセンを見に行った六島。その向こうは四国の荘内半島だろう。

立石からさらに先に行くと、遊歩道は島を一周するが、ここで引き返す。次のスポット、鎧岩に行くために、先ほど通過した分岐まで戻る。

ただ、分岐に戻るには、一度下った坂を登ることになる。力を振り絞って下山する。

登り返しの坂。

途中、足踏みがなくなるので、滑らないように慎重に登る。花崗岩の島なので、風化してできた真砂土なので滑りやすい。

分岐に戻る。鎧岩まで250m。

向こうに見える山頂が鎧岩のあるところか。ここも一度下って登ったところか。

一度下る。

登り返して、鎧岩まで80m。

山頂で探したが、それらしきものが見つからない。仕方なく裏に回ると、案内があった。「碁盤の目のような割れ目をもつ半花崗岩の岩脈」

一部、割れ目がはっきり見えるが…

全体を見上げるとよくわからない。ちょっと期待外れ。ただ、立石までの尾根歩きで満足はしているので、さほど落胆はしない。

最後のスポット、開龍寺に向かう。仏舎利塔が目印。

鎧岩からは下り坂。

途中にあった、新明大権現の鳥居。

奥に社は見当たらなかった。熊野の神倉神社と同じく、岩が御神体だろう。

庭園らしきところに下りてくる。ここでも、自分は参道を反対に歩いている。

開龍寺の仏舎利塔に到着。

仏舎利塔から開龍寺と庭園を見下ろす。

弘法山開龍寺。その名の通り、弘法大師由来の真言宗のお寺である。

本堂。

奥に登ると、不動岩。

岩の窪みに額を当てて、お願い事を3回唱えてください… とある。「いつまでも元気に旅ができますように」

真奈井。高島にもあった。神武天皇が天津神に供える水を取ったとされる。

庭に、小さな二宮金次郎の石像。どことなくユーモラスである。

港に向かう。途中にある、しまでおそらく唯一の商店、あまのストア。ちょうど出てきたおじさんに、「ごくろうさん」と労われる。

港に戻る。

港から、先ほど歩いた山の尾根筋を確認する。

切符売り場。切符を買い、船を待つ。

15:55の笠岡行き。途中に寄港せず、直に笠岡港に向かった。

16:15、笠岡港に戻る。JRで笠岡から福山まで。福山から新幹線で帰る。

今日の行程図。ゆっくり島歩きと思い、靴も山用でなく、ウォーキング用を履いてきたが、思いの外の山歩きになった。

0 件のコメント:

コメントを投稿