登山口の目印は、タイヤ処理工場の広兼産業。その奥に車を停めるスペースがあるらしい。広兼産業から砂利道に入ったが、山道になったので不安になり、一度引き返した。広兼産業で始業前の人に確認して、もう一度進む。悪路を進んで、7:50、ようやく登山口に到着。
消えかけた文字で登山口の案内がある。
「熊に注意」はなかったが、念のため通販で取り寄せた熊よけ鈴をつける。思ったより、音は小さい。ほんとに。これで熊よけになるのだろうか。
橋を渡ったところに、登山者への注意書き。「上級者向けのコース」とある。自分は、初心者以上中級者未満かなと自覚しているので、少し心配になる。
覚悟を決めて? 登山開始。
国体コースの標識。かつて国体の山岳競技のコースだったが、今は使われたいない。
谷沿いに上る。
眼下に滝が見える。
行く手を倒木が阻む。
倒木を乗り越え進む。
谷の左岸に渡る。
足場の悪い岩場になったが…
すぐに橋を渡り、右岸に戻る。
杉林?の緩やかな道を登って行く。
昨日、杉とヒノキの見分け方を勉強した。落ち葉の先が尖っているので、これは杉。
視界の開けた場所に到着。マップで見ると、クルソン谷分岐まではかなり距離があり、まだそんなに歩いていない気がするので、これがそうなのかは分からない。
冠山登山道の矢印がある。橋を渡る。
頭上に林道がある。調べた限りでは、林道は予想外。先日、呉娑々宇山で林道またぎで苦戦したので、少し心配になる。
階段を登った正面に、登山道が続いていた。もともとあった登山道を新たに林道が横切った感じ。
谷沿いの道に比べ、石が多くなり足の置き場を確認しながら登る。
沢を横切る。
次第に勾配がきつくなる。
小さく、冠山への矢印。よしわナビのマップが丁寧だったのと対照的に、きちんとした道標も、山頂への距離表示もない。
沢沿いに上る。
岩だらけの急登。
ようやく緩やかな道に出る。
広場に到着。何ヶ所か、ちいさな道標があるが、それらを総合すると、まっすぐが冠山登山道。左が、クルソン岩への道。ということは、ここはクルソン岩分岐。意外と早く着いたじゃないか。
クルソン岩への道標。
クルソン岩に向けて坂を登る。
登ったところで、道を間違え、林の中をうろついて、一度振り出しに戻ったが、ピークを越える道に入る。
クルソン岩への道標があるので安心。狗留孫仏岩と書くらしい。
クルソン岩が見えてきた。
岩の下から見上げる。
クルソン岩の下を通り…
ロウソク岩。クルソン岩は登れないが、ロウソク岩は登ることができると調べてきた。
正面から登ろうとするが、登れそうもない。ふと下を見ると、ロープが見えた。
一度ローソク岩の下に降りて、ロープ伝いに回り込む。
上に登るためのロープがあった。
ローソク岩の上に立つ。
ローソク岩の上から、クルソン岩。
右側が急斜面になっていて、冠のようにみえるのが、吉和冠山。
クルソン岩戸冠山のツーショット。
見下ろせば、車を置いてきた吉和集落。休憩もかねて、しばらく眺望を楽しむ。
さあ、出発とリュックを背負おうとしたところ、リュックのポケットからペットボトルが転げ落ちた。まあ、お茶なしでも持ちそうだが、枝にひっかっかり、手を伸ばせば届きそうなので、なんとか拾うことができた。
慎重にローソク岩を下りる。
マップで見ると、クルソン岩の前から、登山道に合流するルートがあるが、見つけることができない。無理せず、来た道を戻る。木々の向こうに冠山が見える。新緑の頃なら緑がきれいだろうが、少し早すぎた。
クルソン岩分岐に戻る。
自然の腰掛で、しばらく休む。
休憩の後、冠山に向けて登山再開。
山頂はまだ遠い。
途中から足場の悪い急登になる。クルソン岩分岐までは、意外と楽じゃないかとたかをっくくっていたが、このへんからきつい。
急登が続く。足も疲れて、休み休みの登り。
山頂までの距離表示がないので、現在地点を知りたくてスマホを見るが、ずーっと圏外だった。ここに来て、4Gが繋がった。
標高アプリで確認。時々間違いを示すので、何回か立ち上げる。どうやら標高1265mくらい。冠山は1339mなので、あともう少しだ。
最後の急登を登る。
山頂が見えてきた。麓の看板に「上級者向けコース」をあったが、なるほど、しんどかった。
冠山に到着。時刻は午前11時前。やはり、よしわナビの説明どおり、3時間かかった。
山頂に眺望はない。木々の間に、吉和地区が見える。
なにやら文言を刻んだ岩。判読できない。
こちらは人名。「河野明夫」とはっきり読める。何者だろうか。
北に少し下りると、展望が開ける。先ほどローソク岩から見た冠の上に、今立っている。
北方向。山の名前は分からない。
こちらは、たぶん、左が恐羅漢山、右が、後日登る予定の十方山。
下山開始。右は、松の木コース。左の来た道を下りる。
登るのも大変だったが、下るのも大変。
クルソン岩分岐まで下りる。この広場が、唯一、位置を確認する場所になった。
登るときは、自分が何処を歩いているのか自覚できなかったが、ここがマップのクルソン谷になる。
路傍の野草を見るゆとりもある。ぜんまいか。
クルソン谷を下る。
沢を横切る。
林道に戻ってきた。
林道の下にあった橋のあたりが、クルソン谷分岐。
ここからが汐谷。
巨岩に根を下ろした樹木。
杉の落ち葉が程よいクッションになって歩きやすい。
谷沿いに下る。
無事登れたことに感謝し、自分も右端に石を積んだ。
白い石に生えた苔。白と緑のコントラストが目を惹く。
橋を渡る。登山口までそう遠くはないだろう。
登るときに道をふさいでいた倒木。妙な目印になった。もうすぐ登山口。
PM12:50、登山口に戻る。朝7:50に登り始めて、おおかた5時間の登山だった。帰りは、途中にあるスパ羅漢(施設自体は、コロナウイルスのため閉館中)の駐車場で、弁当を食べて帰る。
0 件のコメント:
コメントを投稿