2021年1月6日水曜日

眉山・太龍寺 (2021. 1. 6)

 今年の初詣は、四国霊場第一番の霊山寺から歩けるところまで行くつもりで出発した。せっかくなので徳島に1泊し、前回の徳島訪問時には運休で乗れなかった眉山ロープウェイに乗る。

 

岡山まで新幹線。瀬戸大橋線マリンライナーで高松まで。高松から徳島まで特急うずしお。2回の乗り換えで、9:45、徳島駅に到着する。徳島に来るのは、鳴門の帰り、淡路島から和歌山への途中、これで3回目である。

 

駅から正面に見えるのが眉山。さだまさしの小説で映画・ドラマにもなった「眉山」の舞台である。後で、ネットで映画を見たが、ラストの阿波踊りシーンが感動的な、記憶に残る映画だった。

 

ロープウェイ乗り場に歩いていく。阿波踊り会館の5Fが乗り場になっている。

 

ロープウェイは2台連結で、乗客は自分ひとりだった。

 

すぐに山頂駅に到着。駅屋上の展望台へ。



鳴門大橋から紀伊水道。


すぐ横の無料休憩展望所。


展望所に上がる。


鳴門大橋と淡路島。


徳島市街。中央の小山は徳島城跡がある城山。

 

山頂公園を歩く。パゴダ平和記念塔。


剣山神社。剣山の遥拝所らしい。


一帯は広い眉山公園。山頂近くまで車で上ることもできる。


眉山から下りる。下りの乗客も自分ひとりだった。



下りの車窓からの景色。映画でもよく見た風景。


時間があるので、阿波踊り会館の3F、阿波踊りミュージアムに立ち寄る。入場料300円。


阿波踊りの歴史が展示・説明されている。会館2Fでは、有料だが、阿波踊りの実演が見られる。

 

昼からは、阿南市の太龍寺を訪れる予定。駅に戻る。駅前の大きなビルは、去年2020年8月に閉店した旧そごう徳島店。現在、専門店街他になっている。県庁所在地の年にしては、人も車も少なく、ゆったりした雰囲気の街並み。


駅前の松屋で昼ご飯を済ませ、スタバでゆっくりコーヒーを飲み、12:30の列車で阿南に向かう。

 

約45分でJR牟岐線阿南駅に到着。阿南までは1時間に2便の列車が運行している。


阿南駅前からバスで、太龍寺ロープウェイ乗り場近くまで行くのだが、観光案内所で聞いても、徳島バスの阿南駅前バス停がはっきりしない。時刻表に、フジグラン阿南があったので、近くまで行くとバス停があった。約7分遅れでバスが来た。便数は2時間に1便くらいで少ない。


14:40頃、太龍寺ロープウェイ乗り場まで一番近いらしい、和食(わじき)東バス停で下車。帰り阿南行は、17:30。これに乗り遅れないことが鉄則。


右に曲がり、ロープウェイ乗り場まで800m。


歩いて約10分。


ロープウェイ鉄塔が見える。大きく蛇行しているのは那賀川。


ロープウェイ乗り場に到着。

 

20分間隔で運行している。15:00の便に乗る。


105人乗りの広い車内。乗客は自分とおばあさんの2人のみ。添乗員も同乗する。


山頂に向けて出発。


下方を見ると、那賀川の蛇行がよく見える。


第1の鉄塔を通過。鉄塔を通過するとき、大きく揺れる。


下りのロープウェイとすれ違う。中間地点。


添乗員のガイドによると、かつて、この山にはニホンオオカミが生息していたが、明治時代に絶滅した。それを偲んで、山中にブロンズ像が立っている。


ロープウェイの軌道を支える鉄塔は2本立っている。2本目を過ぎると下る。


山頂駅に到着する。


四国霊場第21番、舎心山太龍寺。


先に、ここで一番行きたい舎心ヶ嶽に向かう。


四国霊場の名前を刻んだ石像が並ぶ遊歩道を約15分歩くとのこと。


少し登りになる。


第44番。中間辺り。


最後の舗装路が急登。


第88番に到着。


舎心ヶ獄。

舎心ヶ嶽は弘法大師が19歳のときに虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)修行をした聖地で、虚空蔵菩薩の御真言を1日1万回唱えることを100日間続けるという、とても難易度の高い厳しい修行です。

 虚空蔵菩薩御真言
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん あり きゃまり ぼり そわか

求聞持法を修めると見聞きしたすべてのことを理解し、記憶する力が身につくといわれ、この修行は弘法大師の青年期の思想形成に大きな影響を及ぼしました。弘法大師は舎心ヶ嶽だけでなく室戸岬の御厨人窟(みくろど)でも求聞持法修行をしていて、御厨人窟で口に明星が飛び込んでくるという体験をして悟りを開いたといわれています。(とくしま御朱印なびより)


お大師様の背中が見える。南舎心ヶ獄となっているが、後で調べたら北舎心ヶ獄もあるとのこと。


鎖がかかっている。


足場がないので、這い上るようにして近くまで登る。


お大師様の正面へ。


そこからの景色がいい。ロープウェイの第2鉄塔。


ロープウェイ山頂乗り場。


下方は深い森。


一望する。


鎖を使わない道もあった。帰りはこちらで。


戻って、さらに上に行く。


彫刻家、流 政之の作品、「山さきもり」が立つ。


「山さきもり」からの風景。


「山さきもり」を下から。


下山する。

 

「お大師様に礼拝感謝申し上げ お気をつけてお帰り下さい」 合掌。


山頂駅まで戻り、太龍寺に参拝する。


見事な石垣。

 

線香を焚き、合掌。


境内の道。


大師堂に向かう。

 

大師堂。参拝。


大師堂から多宝塔へ。


多宝塔。


「大鳴門橋」の矢印。


その方向に、鳴門大橋が見える。

 

太龍寺から下る。樹齢は何年だろうか。大きな幹回りの杉の大木が並ぶ。


下りのロープウェイ最終は17:00。

 

 乗り場から、阿南方面。

 
16:20の便に乗る。


車窓から、先ほど訪れた南舎心ヶ嶽が見える。


日が暮れかかる時間になった。


那賀川を見ながら…


山麓駅に戻る。


帰りのバスを待つが、待ち時間が1時間くらいある。じっと座っていると寒いので、近くをうろつく。ローソンも近くにあった。


ようやく17:30の阿南行がやって来た。一安心。


帰りは、阿南駅前バス停で下りたが、昼間見つけたバス停でよかった。


徳島行きの列車に乗る。


19:15、徳島に戻る。手ごろな店が見つからないので、夕食も松屋にした。

 

徳島から和歌山に行く途中泊まったことがある、スマイルホテル徳島に宿をとった。テレビで地方ニュースを見ていると、明日、強風のため瀬戸大橋線が通行止めになる可能性もある、徳島バスの高速バスはすでに運休を決めている… 寒さや多少の雪、旅の2日目の天気が良くないのは覚悟していたが、瀬戸大橋線が通れないと、本州に帰るが面倒になる。松山から船、今治からバス、それもだめなら四国に足止めになる。いろいろ考えて、四国霊場巡りは別の日にすることにして、始発の特急で帰ることにした。後で調べたら、やはり、9時過ぎには瀬戸大橋線が通行止めになっていた。

今日の行程図。



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