2020年5月21日木曜日

寂地山 (2020. 5.21)

寂地山は、先日登った吉和冠山に連なる山で、広島県と山口県の県境にある。山頂は山口県にあり、山口県の最高峰である。
このマップを参考に登ることにした。この方は、寂地山の前に右谷山に寄られているが、自分はどうしようか、分岐に着いた時点の様子を見て決めることにする。


吉和に向かう県道186号線を、途中で錦方面に左折し、朝の6時半に、寂地峡キャンプ場の駐車場に到着。

キャンプ場の横を通り…

寂地峡入口。ここから登山口まで、五竜の滝という、5つの滝が続く。

たぶん、1番目の龍尾の滝。

散策路、BコースとCコースの分岐。ここはBコースを行く。

2番目の登龍の滝。

渓谷沿いに登る。

谷を渡る。

白龍の滝を見ながら登り、左岸に戻る。

龍門の滝。


 龍門の滝の滝壺。

龍門滝を横から。

少し登って、龍門滝を上から。

結構急な階段が続く。

龍頭の滝。これで5つの滝。


五竜の滝の鑑賞を終え、急階段を登る。

道が狭くなった。

狭い道を登りきると、AコースとCコースの分岐に出る。Cコースは通行止めになっているが、予習してきたとおり、右のCコースを行く。

低いトンネルを、背をかがめて通る。

トンネルを出る。

橋の向こうに案内がある。

通行止めのCコースを行くのを不思議に思っていたが、Cコースはここから入口に戻る散策路。それが災害のため通行止めになっている。登山道は、反対の左側。納得した。寂地山まで190分。駐車場からの標高差は800m以上はあるので、覚悟してきたが、傾斜のゆるいぶんだけ歩く時間は長い。

登山開始。

巨岩を越え、橋を渡る。この先、何回か橋を渡り、右に左に行くことになる。

谷の左岸を登る。これまで、あいまいに感じていたが、谷と沢の違いは何だろう。記事を書いていて、いつも気になっていた。このページによると、明確な区別はなく、沢の呼称は東日本に多く、谷の呼称は西日本に多いとのこと。ここは西日本なので、谷と書くことにする。

予想していた通り、傾斜は緩やかで、足への負担は少ないし、いつもの息切れもしない。

登山道は整備されているが、ときどきこんな場所もある。

ここは、岩壁に備え付けられた歩道を通る。

橋を右岸に渡る。

 寂地山まで165分。結構歩いた気がしたが、まだ190分のうちの15分しか歩いていない。

さっき、右岸に渡ったと思ったが、また右に渡る?別の谷沿いに歩いて来た。

参考にしたマップでいう遺構?

休憩所があるが、あと120分の地点までは歩くつもりなので通過。

今日、初めての倒木。

こんなところに舗装路がある。工事が大変だったろう。中腹までおじいさんがセメントを担いで登っていた、七国見山を思い出す。

山頂まで150分。先は遠い。

シダに覆われた道を行く。こんな道になると、「熊に注意」を思う。熊鈴はつけている。ネットのある記事で読んだ。
『熊は人間を観察していて、気配があると藪に隠れているか、逃げるそうだ。熊から近づくことはない。万が一出会ったら、逃げたり、刺激したりするのはだめ。目をそらさず睨み付けるそうだ。その勇気があればだが。』

左岸に渡る。

谷幅が小さくなってきた。

また右岸に戻る。これが最後の橋になった。

山頂まで120分。駐車場からだと80分。標準の時間なので実際とは異なるが、1/3強は歩いたことになる。自分の時間を計算してみたら、まあ、そんなものだった。やっとここで一休み。

しばらく休んで、登山再開。

この辺から急登になる。

谷を渡り、さらに登る。

水の流れる音がしなくなった。

寂地峡には多くの谷があるが、自分が沿って登ってきた谷の源流。

10分くらい急登を登ると、尾根に出た。

ミノコシ峠に到着。駐車場からの標高差は700mくらいあるが、五竜の滝と峠下の急登以外は、傾斜の緩やかな登山道だったので、意外と楽についた気がする。

天気予報では、朝方曇りのち晴れマークだったが、山の天気は分からない。あたりは霧に包まれている。時おり、雨音がするが、雨そのものの音ではなく、葉っぱについた露が落ちて、ほかの葉っぱに当たる音。雨は降ってはいない。

ミノコシ峠は、寂地山と右谷山への分岐。右谷山へは30分かかる。 寂地さんまでは80分。右谷山に行けば、往復の60分追加することになる。今日は天気もよくないので、そのまま寂地さんに行くことにする。

こちらが右谷山への登山道。

今日は、そのまま寂地山に向かう。

 一帯は、カタクリ自生地で、登山道以外は立ち入り禁止。寂地山のカタクリは、4月下旬から5月上旬が見頃のようで、今期はすでに終わっている。薄紫のきれいな花が咲く。

階段を上る。

少し登ると緩やかになる。このパターンを繰り返し、徐々に標高を上げて行く。急登はない。

「マムシに注意」。熊は?

ピークらしき峰を越える。

 山頂まで1.2km。

やはり「クマに注意」。先ほどのプレートは、「クマ」がはがれていた。

山頂まで0.7km。いよいよ近くなってきた。

両サイドに、枯れ木でガイドが敷かれていて分かりやすい。

右の林道コースとの分岐合流地点。下山はここから林道コースに入る。

まっすぐ寂地山に向かう。

最後の登り。

寂地山に到着。駐車場から、休憩を入れて3時間半歩いた。

寂地山、標高1337m。

山口国体のとき、ここで炬火(たいまつ、かがり火)が採火された。両側はその記念碑。

奥に小さな祠。無事登れたことを感謝し、一礼。

山頂の先に、冠山に向かう縦走路。

天気もよくないし、予想したとおり眺望もないので、少し休んで下山する。

分岐を左に曲がり、林道コースへ。林道出会まで1.8km。

林道コースを行く。

こちらは板のガイドが設置されている。

峰は、依然、霧に包まれている。

林道まで1km。林道合会での、半分を下りてきた。

谷の水が始まる。

延命水。これからも山歩きができますように… 水をいただく。

林道まで0.7km。

ここから急な坂道。

坂を下りて橋を渡る。

2つの谷が合流し、水の勢いも増す。

1つになった谷に架かる橋を渡る。

 ここが林道コースの登山口。

駐車スペースがあり、ここまで車で来て登ることもできるが、登りはやはり、五竜の滝からのコースのほうが、見所もあり、傾斜も緩やかで歩きやすい。

林道を行く。途中には、犬戻の滝という景勝地がある。

下のほうには青空も見える。

車が1台登っていった。登山の人だろうか。

山頂方面は、依然、霧に包まれている。これだけ天気が違うのだ。

犬戻峡遊歩道への分岐に到着。

遊歩道に入る。

下りは急な坂。

滝の音が大きくなる。

滝が見える。

犬戻の滝 、下まで下りて正面から。


 滝の下流方向。

遊歩道を行く。

先ほどかなり下ったが、またどこかで登り返すのだろうか… 

行き止まり? 左に登る道がある。

登り返しではなく、谷沿いの遊歩道が続く。

下のほうに滝が見える。先ほどの犬戻の滝かと思ったが、距離的にも違うし、滝の形も違う。

上の方に視線を向けると、山頂方面も晴れている。ただ、寂地山は見えないので分からない。結局、下山途中、寂地山は見えなかった。

 2番目の滝から少し歩くと、休憩所が見えてくる。林道との合流地点に当たる。結局、登り返しはなかった。ここで昼ごはん。

昼ごはんを終えて、林道を駐車場に戻ろうとするが、林道の上り方向にチェーンがしてあるのが見えたので、見てくる。一般車両は進入禁止。先ほど、車が1台登って行ったが… チェーンには鍵もついいて、臨時にはずして進入することもできない。先ほどの車はどうやって入ったのだろうか。どうでもいいが、気になった。
 

林道を駐車場に向かう。

麓はいい天気だ。

谷を下に見て下る。

渓流で魚釣りをする若者がいるから、もう近いだろう。

登り始めた寂地峡入口に戻る。

13:10、駐車場に戻る。早朝、歩き始めて6時間半の山登りだったが、急登が少なくて、冠山と同じくらいの標高差にしては、楽に感じた。



0 件のコメント:

コメントを投稿