河平(こうひら)連山は廿日市名山20(すでに登った山もたくさんある)を調べているときに知った。0号峰から8号峰までが連なる山である。位置的には、三倉岳と傘山の中間にある。登山口は北と南、2ヶ所ある。北は8→0、南は0→8の順に回るコースになる。今回は、南の登山口から登り、0号峰から8号峰を回り北の登山口に下山する。ネットで見つけたこのマップが、ポイントが分かりやすかったので携帯した。
玖波で、国道2号線から、県道42号線(大竹湯来線)に入り、松が原集会所に車を停めさせてもらう。今日は暑くなりそうなので、朝早くに家を出た。時刻は6:20。
案内に従い、県道から脇道に入る。
案内板のあるところを右に曲がる。
途中、分岐がいくつかあるが、案内があるので間違えることはない。
ここで、右の土の道に入る。
入口に、熊注意の看板。リュックに熊鈴をつける。
登山開始。
登山者名届け用のボックスがあるが、使用されていない感じ。
道が狭くなる。
沢とまたぐ。
少し勾配が出てくる。
各所に、登山者の自作川柳がかかっていて、これが道標の代わりになる。
もう一度沢をまたぎ返す。
沢の右側を登って行く。
馬ヶ峠を通過。
峠を右に曲がる。
ここから急登になる。
天狗岩展望所。
木々に隠れてよく見えない。
シダの道を行く。
先ほどはよく見えなかった天狗岩を左に見ながら登る。
なぜか「笠戸島温泉」のタオルが下がっている。 笠戸島の国民宿舎大城のことか。自分も入ったことがある。
1・2号峰鞍部に到着。ここから左に曲がり、まず0号峰とその先の八畳岩を目指す。
まず1号峰を通過。左前方天狗岩とあるので、左に下る。
おそらくこれが、先ほど下から見た天狗岩。
登ってきた山並み。
登山道に戻る。
少し進んで今度は右側、浅田大尉記念碑へ下る。
かなりの勾配である。
浅田砲兵大尉殉職見記念之碑。かつて、この山に飛行機が激突する事故があった。そのため、別名、飛行機山と呼ぶ。
登山道まで登り返し、0号峰に向かう。
行く先に、巨岩が見えてきた。
ここからはロープ伝いに登る。
一度登ったところから、またロープがある。右に迂回路があるが…
足の置き場がなく上りづらい方に挑戦する。
なんとか登れた。
0号峰に到着。飛行機激突岩とある。
さらに先に進むと、登りの終点、八畳岩。
巨岩が2ブロックあり、これは手前の方。
隙間を隔てて、こちらが八畳岩だろう。
2つの巨岩の間は、1mくらいか。八畳岩に行くには飛び越えるのかと思ったが、下にはしごがあった。ただ、はしごの丈が短く、足を下ろしても、はしごの先端にしか届かない。慎重にはしごを降りる。
なんとか八畳岩に登れた。
例によって、先端から眼下の覗き。
松が原方面と、傘山。
三倉岳。
八畳岩で朝ごはんにしようと思ったが、第1の巨岩への戻りが不安なので、はしごを登り先に戻る。そこで朝ごはんのパンと野菜ジュースを食べて、しばらく過ごす。
あらためて0号峯から、連山歩き。
これから向かう峰々。
0号峰から道なりに下りたら、先ほど迂回した道を下っていた。 ロープ伝いに下りる。
1号峰を通過。
鞍部から2号峰に登る。
けっこうな登り。
宮島大鳥居展望の地。残念ながら、かすんで見えない。
2号峰に到着。←三倉岳・羅漢山とある。
矢印に従い、中央が三倉岳、右が羅漢山。
3号峰に向けて下る。
「おととと すべるすなでも こけないぞ」。川柳が架かっている。
例によって、乾いた真砂土。滑りやすい。かなりの距離を下る。
札木峠まで下りて、登り返す。
ようやく尾根筋に出たが…
山歩きというより、山登り。連山と聞いて、勝手に、なだらかな尾根歩きを想像していたが、各号峰間の登り下りは、予想以上。ネットの記事に、「河平連山、なめたらいけない」という文言があったが、このことかと思う。
3号峰に到着か。花崗岩・景勝地とあるが、どれをさすのか分からない。
通ってきた、0~2号峰を振り返る。
少し進んだ場所が、3号峰だった。あとから思えば2~3号峰の下り登りが、標高差も一番で、きつかった。
4号峰に向けて下る。
4号峰への登り。
4号峰に到着。水神釜(雨乞い信仰)とある。
この岩に登って雨乞いするのか。
5号峰に向かう。
5号峰に到着。ここで少し休む。
標高555.2m。連山の中で一番高いところ。ほかの峰には名前はないが、ここが河平山になる。ほかの峰に比べて広い。登山口の標高が200mくらいだから、標高差350m。しかし連山間のアップダウンがかなりあるので、総計500mくらいになるだろう。
通ってきた3~4号峰を振り返る。
6号峰に向けて下る。
6号峰に向けての登り。
ゼンマイ?を見て、魚のチンアナゴを思い出す。
連山歩きも慣れてきた。この雰囲気は峰に近い。
6号峰に到着。三県一望之地。三県とは、広島・山口・島根のことか。
5号峰を振り返る。
7号峰に向けて下る。
7号峰への登り。
7号峰。いままでは何がしかのコメントがあったが、ここはない。
6号峰を振り返る。
左手に渡之瀬ダムの貯水池が見える。以前湖畔を車で走ったことがある。
8号峰に向けて下る。
下る途中、土砂崩れの跡。
見下ろせば、かなりの土砂崩れ。
横から見ると、それなりの景勝。
8号峰への登り。
たぶん峰が近い。
予想通り、8号峰に到着。ここが連山最後の峰だが、木々に囲まれて展望はない。
8号峰から下る。
後は下るだけ。
ロープ伝いの急な下り。
「けわしいな ジャンプしながら さかおりる」小学6年生。
「けわしいな よろよろしながら さかおりる」自分。
ようやく平坦な道に下りる。
宮ヶ谷の大瀧(岩肌)。どれを指すのか分からなかった。
下りてきた8号峰を見上げる。
先日の、折敷畑山を思い出しながら、落ち葉の道を行く。登ってくる家族連れに出会う。下山までに、合計3グループに出会う。こちらから登る人が多いようだ。
三段滝への分岐。
急な下り。
三段滝に下りる。
去年行った三段峡の三段滝は、災害のため2段になっていたが、ここは確かに3段見える。
沢にタオルを浸し、汗ばんだ顔を拭きながら、しばらく休む。
杉林を登山口に向けて歩く。
分岐した道が合流。
県道が見える。
北側のもう一つの登山口に出る。東登山口となっている。車が停まっているが、先ほど登っておられた人たちの車だろう。自分が登り始めた登山口よりも標高が、100mくらい高いから、ここからの登山の方が標高差は少ない。
県道を歩いて、車を停めている、松が原地区に戻る。
河平連山を見上げる。
集会所に戻る。左は松が原こども館。どちらもきれいな建物である。時刻は10:40。歩き始めて4時間20分の山歩きだった。連山間の移動は大変なところもあったが、案内がはっきりしていて迷うことなく、歩きやすい山だった。
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