五日市から湯来に北上し、さらに筒賀に抜けて吉和方面に走る。何回か迷ったが、AM7:30、瀬戸の滝入口の駐車場に到着。自分が最初だったが、トイレに行っている間に、1台増えていた。「十方さんですか?」と聞かれ、うなずいて挨拶する。
きれいなトイレ。その左に瀬戸の滝への案内がある。
瀬戸の滝から登山道への道が分かりにくいので、帰りによったほうがいいという、パンフレットの指示通りに、トイレ右側の登山口から登る。ネットで、熊とマムシに注意、の情報を得ているので、熊鈴をつける。
登山開始。登りは3時間かかるという。
瀬戸の滝への第1の分岐。
ここから急登が始まる。
急登が続く。ネットの記事では、急登で挫折する人もいるという。覚悟してきたので、思ったよりきつく感じなかった。
ようやく急登が終わる。瀬戸の滝への第2の分岐を探しながら歩いたが、見当たらなかった。
谷沿いに歩く。
道をふさぐ巨大な倒木。こういうのが後からの目印になる。
沢を左に見て登る。
沢を渡る。ここで、タオルを浸し顔を拭き、一休み。
沢を右に見て登る。
このあたりは緩やかな登りだが、頭から「熊とマムシに注意」が離れない。足元を見ながら歩くのを基本にし、ときおり、熊がいないか見渡す。
新緑がきれいだ。緑の中で落ち着くのは、ヒトが森で暮らしていた時代の記憶がDNAに残っているからだと思う。
坂を登って、少し展望が開けたところに出る。歩き始めて1時間20分。次の通過ポイントは5合目だが、なかなか見えない。ちゃんとした表記があるか分からないので、勝手にここを5合目と決めて、一休み。
登山再開。
平坦な尾根道が続く。
10分くらい歩いたら、正式の5合目があった。標高1021mと書いてある。登山口の標高が520mだから、もう500m登ったことになる。あと300m、なんとかがんばれそうだ。
5合目を過ぎて少し行くと、急な下り坂。かなり下る。
登り返す。
予想外の急登。ここはきつい。
やっと急登が終わる。
目印に、ポールを立てて撮影。
たぶん、ここからは緩やかな道だろう。笹も増える。
木々も少なくなり、山頂付近も見え始める。
植生が変わり、木々は消え、笹の原が広がる。雲月山と同じ風景。
振り返って、植生が変わる境界。
遭難碑に到着。合掌。
十方山の頂上に近い登山道脇の岩の上に昭和59年12月22日に遭難した永吉師通氏の遭難石碑が建立されている。十方山から立岩ダムに流れる大谷川の上流で遭難し翌年の4月4日に空より発見されたようである。(はつかいちぶらりより)
快適な山歩き。山頂に向かう。
山頂の標識が小さく見える。
いつもは山頂直下の登りで喘いでいるが、今日は足取りも軽い。
山頂に到着。
十方山。標高1318.9m。
山頂からの景色がすばらしい。南東方向、大峯山、厳島方面。
南西方向、画面左の尖った山が、たぶん冠山。
360度パノラマ。南東から、時計回り。
実は、十方山にはもうひとつピークがある。グーグルマップでも、十方山は2つ表示される。おそらく、あの峰に違いない。
もう一つの十方山に向かう。
植物名に疎い自分には名前は分からないが、白い花がきれいだ。道はどんどん下るので、不審に思い、マップで確認すると、別のコースを歩いている。
最初の山頂に引き返す。
山頂に戻ると、男性が1人腰を下ろしている。登山口で声をかけてこられた方だろう。登り始めたとき、後ろに姿が見えなかったので、森林管理などのほかの用事で来られたのかと思っていたが、やはり登山だった。廿日市名山20を登っておられる。1週間前に冠山にも上ったとのこと。自分と同じ趣向の人だ。記念品がもらえる、「登頂・完登 認定確認書」を持っておられ、署名を求められたので、署名する。これまでに登った山々のことなど、しばらく話す。
もうひとつの十方山に向かう。分岐があるが左に。
標高1328mとだけの表示。10mくらい高い。 ほかには何もない。拍子抜けする。
山頂に戻り昼ごはん。
しばらく休んだ後、傘を広げて横になっているオトウサンに挨拶して下山する。
下山は来た道を戻る。
針葉樹と新緑の広葉樹の、濃淡の緑のコントラストが美しい。
5合目付近の、登り返し。
5合目まで下りる。
登ってきた十方山。
沢またぎのところまで戻る。
そこから少し下ったところに、瀬戸の滝分岐を発見。これは登るときには気づかない。
消えかけているが、瀬戸の滝まで800m?
瀬戸の滝へ下る。
途中から藪の中。
踏む跡とテープが頼り。
藪を抜ける。滑りやすい急な下りだった。
滝の音が聞こえる。
情報斜めから、瀬戸の滝。
2段の滝である。
下に下りると、それなりの設備があった。ここが鑑賞の地。
正面から。落差49m。詳細はここ。
滝の側に、体調5cmくらいの小さなネズミ。町で見かけるものとは違う。
滝を見ながら、登山の疲れをいやす。
ネズミは逃げることもなく、ずっと餌を探している。
ネズミに別れを告げ、滝を後にする。
さて、帰り道。さっきの急な坂を登らず、登山口までちゃんと道があるだろうか。
滝を振り返る。
橋がある。帰り道を心配することはなかった。きちんとした遊歩道がある。
渓谷沿いに歩く。また橋がある。
滝から400mの地点。
滝からの遊歩道は整備されていた。
若い男女のカップル。登山ではなく、滝だけを見に来たようだ。
林道が見える。
もう一つの登山口に出る。
下山途中、老若男女合わせて7~8人に出会った。人気の山らしく、車も増えていた。
2ヶ所の急登を踏ん張れば、あとは尾根道も多く、景色もよく、熊にもマムシにも遭遇せずに、いい登山ができた。
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