2020年5月24日日曜日

天狗城山~絵下山 (2020. 5.24)

このところ縦走にはまっている。河平連山や、昨日の長者山~三本木山。今回、最初は絵下山(えげさん)に登るつもりでいたが、調べているうちに、天狗城山から絵下山をへて矢野に下る縦走コースがあるのを知った。天狗城山から絵下山までには、いくつかの峰を越えることになる。
①天狗城山→②中天狗→③小松尾山→④市光山→(⑤子の岳 )→⑥絵下山。
⑤の子の岳(ねのたけ)は登り始めるときには、視野に入ってなかったが、途中で、連なる山の一つだと気づいた。
このマップを参考にした。

今日も暑くなるようなので、始発電車で、AM6:10、JR呉線の呉ポートピア駅に着く。

駅前から。あの尖がった山が天狗城山(てんぐじょうやま)

かつては遊園地だったが、今は市民公園になっている、ポートピアパークの花壇のふちに腰掛け簡単な朝食を済ませ出発する。遊園地時代に一度来たことを思い出す。もう30年くらい前のことか。

呉方向に少し歩き、踏切を渡り、広島呉道路の下をくぐり、左折すると…

天狗城山まで
天狗城山への登山口がある。

最初から急階段。

かなり長い。

見下ろせば、このところよく走る広島呉道路。次に走るときは、違った趣で走るだろう。

長い階段がようやく終わり、緩やかな登山道になった。

最初に目にするのは、パイン岩と呼ばれる奇岩。

パイナップルの房に似ているので、こう呼ばれる。

登山道には岩が増えてくる。

ロープを伝い登る。

矢印を頼りに岩の間を登る。

すでに登られたご夫婦に出会う。岩場登りはこれからだと、おっしゃった。

本当に岩場登りで、道は無い。

またロープ伝い。

天狗城山が少し近くなった。

一瞬、あの狭い穴を通るのかと思ったが、 横にロープがあっった。慎重に通り抜ける。

これが最後のロープか。

今日は多くの山を越えるのだが、最初からばてた。景色を見ながら一休み。

なんとか山頂に到着する。

①天狗城山、標高は書いてないが、293m。普通の293mなら楽勝の高さだが、急勾配の岩場が続き、体力を消耗した。休んでいると、ヤング男子2人が駆け上ってきた。さすがに汗だくだく。自分はこれから絵下山まで行くことを伝えると、「大変ですよ」と教えられた。
「無理しないでください」
「ありがとうございます。途中、無理ならどこかで下ります。」

天狗城山~中天狗
次の中天狗に向けて、天狗城山から下る。

すぐ下に展望岩。

これから越える山々。アンテナ等があるのが絵下山。今日登る山のなかでは一番高い。

広島湾と似島。

しばらくは下り坂。

中天狗が見える。天狗城山同様、きれいな三角の山。登りはきつそうである。

中天狗への登り。今日は、下って登るを何回か繰り返して、絵下山に至る。

天狗の名が付くだけあって、岩が増えてきた。

ここにもロープ。天狗城山ほどではないが、天狗城山で体力を消耗しているのできつい。

 力を振り絞って登る。

山頂に到着。

②中天狗、標高325.1m。天狗城山より、やや高い。

中天狗~小松尾山
中天狗から小松尾山に向けて下る。

しばらく平坦な道が続く。縦走の場合、間にこれがあると体が少し休まる。

小松尾山への登り。急登ではない。

途中、分岐がある。

深山の滝への分岐。

ここから下るようなので、登り返しを考えると、今日はパス。

小松尾山に向かう。

石積みがあるから、ここが山頂だろう。

③消えかけた文字で、小松尾山とある。標高は書いてないが、379m。中天狗よりやや高い。こうして少しずつ、絵下山の高さに近づいて行くのだろうか。

小松尾山~市光山
小松尾山から市光山(いちみつやま?調べたがなんと読むのかは不明)へ向けて下る。

絵下山が近くなった。手前が、市光山、間にあるのが子の岳?いずれにしても、後3回下って登るを繰り返すことになる。

しばらく尾根道を行く。縦走間のリラックスタイム。

今日はじめての休憩所に到着。ここで一休み。

天狗城山から2kmの地点。小屋浦方面の道は災害のため通行止め。


呉方面も通行止め。

絵下山まで2.3km。天狗城山~絵下山縦走路の半分弱を歩いた。

今日はじめての丸太階段。市光山に向かう。

すぐに、展望岩・休憩所、0.1kmとある。 今休んだばかりだが、遠慮なく休憩する。

休憩所で一休み。

明日、また行く予定の江田島。見えるのは切串方面だから、山は今年2月に登ったクマン岳か。

 市光山への登り。

山頂に到着。

④市光山、 標高438m。

市光山~子の岳
市光山から子の岳に向けて下る。

絵下山が近くに見える。ただ、その前に子の岳を越えなければならない。

しばらく平坦な道。

ここも通行止め。天狗城山山頂で、若者に、無理ならどこかで下山するといったが、結局、何処からもリタイヤする道は無かった。

絵下山まで1.2km。
 
 ベンチがあるが通過。中天狗から市光山までは急登がなくて、比較的楽だったので、体力も少し回復した。

 子の岳への登り。

子の岳山頂に到着。

⑤子の岳、標高504m。絵下山との標高差は100mくらい。

絵下山~子の岳
絵下山に向けて子の岳を下る。

岩場(展望良好)。

ちょっと寄り道。

広島湾を見渡す。下の市街地は、今年の正月に歩いた坂町

登山道に戻り、絵下山に向かう。

 子の岳と絵下山の標高差は90mくらいだが、子の岳から一度下ったので、絵下山までの登りは120~130mくらいになるだろうか。急登が続き、きつい。休み休み登る。

登り終わったところに分岐があった。主道はまっすぐだが、右が、展望台・東屋となっているので、右に曲がる。

 東屋に到着。先客がおられた。絵下山からの下山路など、少しお尋ねする。

あの三角の山は、坂へ向けて下山する場合に通る、明神山だろう。

絵下山山頂に向かう。

左は明神山への道。車道をまっすぐ登ると、絵下山頂上広場だったが、絵下山山頂の矢印が、反対方向になっていた。

車道を少し下ると、登り口があったので登る。

ここが山頂か。何処にも標高を書いた標識がない。

ならば、あのアンテナ塔がある場所か。一番高い場所に見える。

 近くまで行ってみたが、それらしきものはない。

途中まで自転車で来たという、赤いシャツの中年男性によると、広場の中にある、と言う。

広場に戻る。この大岩がそれか。

赤いシャツの男性が教えてくれた標識。絵下山四等三角点(559.4m)の上に大岩を指す木片が取り付けてある。その他。何人かの人が登ってきていて、ある人は別の場所にあるという。諸説あり。まあ、ここでよしとする。今日の累計標高差は、(天狗城山の標高+登り返し5回)= 700~800mくらいになるだろうか。それに各山からの下りもあるので、かなりの距離になった。

大岩の上から、広島湾。

これまで登った山々も見える。牛田山、宗箇山、大茶臼山、武田山、鈴ヶ峰…

山頂の休憩所で、いつものコンビニ弁当を食べ、しばらく休んだ後下山する。

矢野方面への道は山頂から続いていると思うのだが、見当たらない。よくコースをはずすので心配になり、山頂で休んでいたご婦人に尋ねる。

広場の下に案内があった。

絵下山~矢野登山口
矢野登山口に向けて下山する。

途中、発喜山を経由する。

発喜山、標高476m。この案内を見る限り、絵下山までのようなアップダウンはない。ただ、矢野城跡をマップで検索すると、ここを示している。この案内ではもっと下のようだが… 

野間神社を通過。

下山を続ける。時おり急勾配になるが、一昨日の三本木山からの下山を思うと楽だ。

三本木山からの下山時にみたのと同じ、石の通路。

妙なプレートがある。「歩行中**」、確かに自分は今歩行中だが… **は禁煙と書かれていて、白く塗られている。誰かのいたずらか。

分岐に到着。左は矢野ニュータウンへの下山路。まっすぐが矢野城跡を経由し、天秤バス停に下る道。自分が参考にしたマップでは、ここから左に曲がってるが、自分はまっすぐ行くことにする。

矢野城跡。説明板によると、1555年、毛利氏に滅ぼされるまで山城があったようだ。

また、字の隠されたプレート。「**に注意」。**はクマかマムシか。

自分の歩いている道は、おそらく、山城があったときの登城路だったに違いない。「お馬屋敷跡」。この他にも、下山途中、郭らしき盛土もあった。

鉄塔に到着。鉄塔は、何かと、目印として役立つ。

鉄塔分岐。ここからも、矢野ニュータウンへ分岐する。自分は天神バス停方面に向かうが、後で調べたら、矢野ニュータウンからのほうが、バスの便は多いようだ。

木々の間に民家が見えてきた。

人工的に切ったような細い通路。登城路の名残か。

矢野からの登山口に出る。時刻は13:10。天狗城山へ登り始めてから、6時間半の縦走だった。

下方に赤く塗られた歩道橋が見える。ここの記事によると、登山者のみが使うとのこと。

歩道橋を渡り、しばらく歩いて、矢野天神バス停に到着。バスは1時間に1本程度。矢野ニュータウンまで歩こうかと思ったが、20分くらいの待ち時間なので、無理せず、ここからバスに乗る。最初は呉線の矢野駅までバスで行くつもりだったが、広島駅経由バスセンター行きなので、広島駅まで行き電車で帰る。

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