灰ヶ峰は呉市にある山である。名前はずいぶん前から知っていたが、登山口が分かりにくくそのままになっていた。今回、コロナウイルスの関係で、近くの山を登り続けている中で、今回登ることにした。登山口は何ヶ所かあるが、今回は東の平原登山口から登り、いったん神山峠に出て、大庭山まで縦走するおがかりななコース。
呉駅前北口からバスに乗る。平原登山口近くまではバスで行く。
AM6:50、西畑のバス停で下車。ここから歩き始める。
平原登山口は平原浄水場の北側にあると、調べてきた。浄水場といっても水は見えない。下には、遺跡のような場所もある。
入口を発見。左に「灰ヶ峰登山歩道」の案内が立っている。まっすぐに続く舗装路を登る。正面に見えるのが灰ヶ峰。あそこまで登る。
かなり登ったところ。
まだまだ登る。 標高はすでに150mを越えている。
平原登山口に到着。登山道は左折する。
灰ヶ峰山頂まで、2.2km。登山前に、ここで朝ごはんのパンを食べておく。
灰ヶ峰まではこのマップを参考にする。
登山開始。しばらくは緩やかな道が続く。
展望台まで、1.8km。山頂の展望台と別に、途中に展望所があるが、おそらく山頂のほうを指しているだろう。
銀明水まで0.65km、金明水まで0.8km。両方とも、途中にある水場である。
大きな案内板の前に着く。ここで分岐する。
左は正面登山道、右は七曲コース。
銀明水・金明水があるのは七曲コースだと思うので、右の道を行く。
山頂まで、2.0km。さっきより増えているのは、七曲コースを選んだからか。
分かりにくい場所には、テープでなく、岩に朱色の印がある。
銀明水の前に到着。
銀明水はすぐ前。水をいただき、一休みする。
登山再開。
金明水の案内がある。登山道はまっすぐ、金明水は左に下る。ネットで読んだように、確かに間違えそうな案内だ。「中国自然道灰ヶ峰ルート 金明水」とあり、金明水から登山道が続いているように取れる。
いったん、金明水まで下りる。
銀明水のように水が流れていないのだが… パイプが外れている。本来なら、このパイプから水が出るのか。
金明水から登山道に戻る。
ツリーの形の藤がきれいだ。
登ってきた谷間を振り返る。
道がくねくねしているので、ここが七曲あたり。
最初の展望所が見えてきた。登山道は一度、車道と合流する。
展望所に到着。ここまでは急登もなく、比較的楽に登れた。
展望所から呉市街。
車道を少し登ったところに、登山道の続きがある。
ここから坂は急な登りになる。
分岐に出る。右が昔からの登山道、左は中国自然道の登山道。
右の昔ながらの道を行く。
ヒノキの林を通る。
山頂に近づくにつれて、急登になる。
灰ヶ峰休山縦走コースとある。今日は違う縦走コースを行く予定。休山には単独で登る予定。
草に覆われた東屋を通過。
山頂に近づくと岩が多くなった。
山頂が見える。
灰ヶ峰に到着。灰ヶ峰、標高737m。バス停からの標高差だと、700m弱。自転車がある。ここまで自転車で登ってきたのか。
展望台に上がる。自転車で登ってきた人が休んでいる。
展望台からの景色。左は野呂山、右は蒲刈。
休山。その向こうに、音戸、倉橋島。
呉市街と江田島。
広島方面tと似島。
展望台で地元のおじさんに話を聞く。自分は大庭山までの縦走を予定し、灰ヶ峰からの下山に尾根コースを考えているが、右の道でいいだろうか。「自分は行ったことがないが、まっすぐ下りる道が確実だ」とアドバイスされる。
灰ヶ峰からの下山はこのマップを参考にする。
男性が一人尾根コースと思われる右の道を下ったのを見て、自分も展望台のおじさんのアドバイスに反して、右の道を下る。
道はちゃんとしている。
分岐がある。左は正面登山路と書いてある。たぶんマップで言う尾根コース分岐だと思いまっすぐ進む。
使用されてないが、休憩所もあるのでコースに間違いない。
しかし、少し行くと道が不分明。先に右に行ってみる。道が分からないので引き返し、左に行く。
道らしきものはあるが、落ち葉に覆われはっきりしない。
なんとか道と思われるものに出たが…
道が消えた! もうすでにかなり下りているので、そのまま進む。ここから苦行?が始まる。
倒木のハードルを越え、文字通りいばらの道(実際に棘のある枝を掻き分ける。気づけば傷だらけ。)やはり、展望台のおじさんのアドバイスどおり、確実な道をいけばよかったのか、あるいは、尾根分岐と判断した分岐を、案内のある方へ進めばよかったのか、後悔しても始まらない。
不安定なGPSで方向を何度も確認しながら下りる。とにかく低い方へ下りれば、何とかなる。沢沿いに下って、ようやく開けた場所に出た。
沢を越え… と思ったら、思わぬぬかるみ。脛の半分くらいまで埋まる。足が抜けなくなるほど。
明らかに人が積んだ石垣があるので、安心する。
別の場所にも、苔むした石垣。それはそれで風情があるが、今日は事情が違う。
石垣下に流れる水で、新調したばかりの靴と、靴下を洗う(先日買った靴が足に会わないので、すぐにもう1足、大きめなのを買ったのだった…)。ズボンの裾も泥だらけで、洗うわけにも行かず、ここからはまくり上げた半ズボン状態で歩く。
おお、車道が見える!
下りやすい場所を探して、下りる。自分が出てきた場所。尾根コースならぬ、とんだ谷コースになった。
大庭山への縦走路入口がある、神山峠に向かう途中、灰ヶ峰尾根コースに入口がある。何処に繋がるのか。同じように下山道で躓いた白木山同様、リベンジの対象になった。
神山峠バス停。本数は少ない。谷コース?でしんどい思いをしたので、バス停前の自販機で缶コーヒーを飲みながら、一休み。
念入りに調べてきた、縦走路入口を発見。
小さく、大庭山の矢印があるが、これは調べてこないと分からない。
縦走は、大迫山、市原山を越え、いったん八畳岩に行って戻り、大庭山から政畝登山口に至るコース。このマップを参考にした。
まずは大迫山に向けて。
落ち葉の多い道にはテープがある。今度は大丈夫だろう。
鉄塔が見えてきた。
鉄塔が大迫山山頂だった。
市原山に向かう。
先ほどできなかった、尾根歩き。
市原山に到着。時刻は昼過ぎ。昼ごはんは、景色のいい八畳岩でする予定なので、通過。
八畳岩に向かう。
「ワカモト」、誰だ?
一つ目の分岐があるが、ここは通過。
少し登りになる。
八畳岩への分岐に到着。左が八畳岩、右が大庭山への縦走路。いったん左に曲がる。 八畳岩まで100mとある。
100mにしては近いなと思うが、岩場になった。判読不可能な標識が立つ。
もっと先があるようだ。
標高は380m。灰ヶ峰から、350mくらい下った。
先まで行けそうだ。
先端の岩のテラス。ここが八畳岩。
呉市街と休山。
江田島方面。
大庭山と、下山する政畝団地方面。
先ほど通ってきた市原山。
八畳岩の上で、ゆっくり昼ごはん。登るときはしんどくて、もう山登りもやめようかという考えも脳裏をかすめるが、こういう楽しみがあるから、また登る。そして、不思議なことに、登る途中のしんどさは、すっかり忘れている。
分岐まで戻り、大庭山に向かう。
かなり下る。
大庭山まで、0.65km。
展望所らしき広場が見える。
縦走路の最終地点、大庭山に到着。標高317.8m。
展望岩がある。
展望岩の上から。あそこまで下りる。
辿ってきた峰々。奥が灰ヶ峰かと思ったが、よく考えると、手前が八畳岩、その向こうが市原山になるだろうか。
大庭神社とあったが、神社らしきものがないので探したら、展望岩の下に小さな祠があった。無事下山できたことを感謝。
大庭山から下る。
政畝団地への表示がある。縦走ももうすぐ終わり。
登山口に出る。
政畝登山口。
帰りは、汚れた靴下とまくり上げた半ズボン状態のまま、政畝団地入口バス停からバスでJR呉駅に向かう。バスは1時間に4本と、予想以上に本数が多かった。
今日の行程図。なんと行っても、道なき道の灰ヶ峰谷コース?がいちばんのイベントだった。
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